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アルバイトを卒業しました

3年と4ヶ月ほど居座ったアルバイトを卒業しました。
まあもうちょっといられるではあったんですが、辞めないと一生引っ越し準備に着手しないと思ったので……

長期バイトは結局ここしかやりませんでした。
飲食とかやった方がよかったかな?とか、もっとネタとして映えるところに行ってみてもよかったかな?という気持ちはありますが、途中で辞めることがあまり好きではないので。
厳密には辞める選択をして発生するイベントにコストをかけるのが面倒。

ほんとに、想像以上に働いた……
休みの日はフルタイム勤務もたまにやったし、8〜22時の通しも2回だけやった。昼休憩ですごいたくさんご飯食べるから、夜休憩で全然ご飯入らなくて驚いた。あと丸一日店内にいるとほとんど外を見ないから時間感覚が狂う。
一度の休み、すなわちアイドル現場でまとまった金を使うのでとにかく空いた日は働いてました。学生でもパートさんでも交代要請があればすぐ出てました。恩を打っておけば急にリリイベが入った時に代わってもらえるので。

毎回家を出る時こそ「行きたくねえ〜」と思ってたけど、一緒に働く人も業務内容も好きだったので割とずっと楽しく働いていました。
そりゃあ日によって色んなはずれくじを引いて落ち込むことはあったけどね。

ポイント交換したいと言われて、「残高が足りないです」って事実を言ったらポイントカード投げつけられて怒鳴られたこと(これ入って1〜2ヶ月の時だったけど一番印象に残ってる)

一から十まで欲しいものの売り場を案内させられて、パニックでレジミスしまくった挙句カード払いのサインもらったレシートをなぜか持って帰られて社員さんに家まで取りに行かせてしまったこと

「こないだこの値札の値段が違うって言ったんだけど!!」ってそんな話1ミリも知らなかったのにすげえ怒られたこと←いつもずっと怒ってるモンスター客

(割と最近のこのご時世で)酔っ払ったマスクしてない中年男女が6人くらいきて、レジのその場で割り勘徴収をし始めたので死んだ顔で待ってたら「お姉さん怒ってるよ!w」って煽られてマジで心が死んでしまったこと

名札をつけているのですげえ名前で呼んでくるお客さんがマジで怖くて心が死んでしまったこと(心死んでる感じで接客してたらあまり呼ばれなくなった)

他にも
日本語が通じない方に一生懸命Google翻訳を使いながら商品をさがしたり、
年配の方の独特の言語体系を理解したり、
レジの下の隙間に落とされた小銭を拾うために床に張り付いたり、
日々変わっていくレジとアプリのシステムを覚えていったり…
思い出せばキリがない!と言いたいところだけど今さらあんまり出てこないですね。
書けないレベルで印象深いことも結構あるんですけどね。


辞める日がどんどん迫ってきて改めて思ったのは、「一期一会って実感できるんだな」という。

3年ずっと顔を合わせていて仲良くしてくださった常連さんもいるし、
ここ最近よく来てくださってお互いに「あっ」ってなるお客さんもいる、
最近は会わないけど昔よく来ていたお客さんだって、今でも顔を思い出せる人は沢山いる。

ただその人たちの名前ってほとんど知らなくて、まして住所や職業も知らない。
だけど毎週同じような時間に顔を合わせていて、こんなものをよく買うってことは知っている。

クリアアサヒを買うおっちゃん
ストゼログレープを2本買うお姉さん
ピザでいつもクーポンを使うおっちゃん
キッチンタオルをめっちゃ買うお兄ちゃん
雪印コーヒーを愛するおばちゃん
ちくわは欠かさないおっちゃん
紙パックジュースをひとりでよく買いに来る女児
アーモンドチョコしか買わないお姉さん
そばぼうろを愛するおじいちゃん

最近のセトリ(セトリではない)だけでもパッとこれだけ出てくる。

でも、この店を辞めるので99.999%この人たちとはもう2度と会わないのだろうなと、今になってやっと感じてきました。
だからといって「もっと絆を深めておけばよかった…」とかいう話ではないですが。

一緒に働いた人、学校で出会った人くらいまでいけば今後もし会った時に「あっ!久しぶり」って場が生まれる可能性があるんですよね。
でも店員・客として出会った人たちは今後すれ違ったとて出会ったとて、「久しぶり!」とはならんだろ…と。

だけどわたしが今後新天地でクリアアサヒを見た時、雪印コーヒー牛乳を見た時、しばらくはこの店で出会った人たちのことを思い出すのだろうな、と思うとすごく不思議で、世の中って面白いなと思いました。
お客さんもそのうち「あの店員最近おらんな」と思うようになるのかな。みんな適度に幸せに生きてほしいですね。

サラーっと?書いたけど、接客業にこのタイミングで携わったのは自分の中で大きくて、大事なことを沢山教わった気がします。
時勢もあり時にしんどい業種でしたが、おかしな人より「ありがとう」を言ってくれる人は圧倒的に多かったです。
就活をはじめ、他で落ち込んでもお客さんに感謝されることで自己肯定感を保っていた節すらありました。
そこそこ向いていたんだろうなと思います。
しんどい話もかなりネタに昇華したし。

一緒に働いた人たちも想像以上に寂しがってくださったり、これからのことを応援してくださって、ほんとうに嬉しくて、恵まれているなぁとつくづく感じます。

……早くも思い出は美化されるので、よかったことしか出てこなくなってきた?
でも、楽しかった、やってよかったという気持ちが大きいのは事実です。
4月からまた新しく頑張ろうという気持ちです。

ほんとうにお世話になりました、ありがとうございました!


noteでアルバイト大戦記を読んでくださった皆様もありがとうございます!
たなき先生の次回作にご期待ください!

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