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如月ノ雨/曖ノ音

本日ご紹介の音源はこちら。
ヴィジュアル系シンガーソングライター、叭紅氏によるソロプロジェクト「曖ノ音(あのね)」による2ndEP。
"雨"をキーワードにした楽曲3曲、4バージョンを収録。

1.「如月ノ雨」
掻き鳴らされるギターの音が耳に飛び込む、優しさの中にもほんのりと暖かさを感じるような楽曲。得意の切なさに加え優しさも見え隠れし、暖かさを持ったままエモーショナルに盛り上がる後半は思わず目頭が熱くなる。
ピアノの鍵盤の音がまるで雨音のように儚い彩りを見せてくれる一曲。

2.「雨曝しノ道」
怪しげなアルペジオから始まる、陰鬱さを孕んだ曲。
静けさを携えた部分と一気に音を重ねる部分とが交互に迫り耳に刺さる。ギターの音も意図的にか主張を強めており、まさに襲いかかる、という表現がよく似合う禍々しさ。
「通りゃんせ」のフレーズも引用し、懐古的な匂いも醸し出す。

3.「薄命に雨」
叭紅氏の以前のバンド、サリィ。の楽曲をソロにて再録。スピード感とレトロな雰囲気、そして焦燥感。楽曲そのものに初期衝動を感じるが、叭紅氏の歌の表現力が格段に上がっていることもあり、勢いとノスタルジーという一見同居しないように思える感覚が味わえる。感情的な歌は鳥肌もの。

4.「如月ノ雨[弦と鍵盤]」
所謂表題曲のアコースティックバージョン。
切なくメロディーを奏でるピアノの鍵盤の音がより切なさを強めたアレンジに。バンドサウンドがないシンプルな構成になっている分、叭紅氏のシンガーとしての魅力をより強く味わえるのはこちらのバージョンか。


ソロ・曖ノ音として、バンド・あめふらしとして、ユニット・ハクムクとして、様々な形態で音を届ける叭紅氏。
現在はツイッターにて「#叭紅ノ挑戦」と題し、色々なアーティストの弾き語りカバーにも挑戦中です。ギターロックや哀愁漂う音、感情的な音楽が好きな方は是非一度聴いてみて欲しい人物です。
https://anone-info.amebaownd.com


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