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VRの没入感が限界突破?フィードバックベストの使用感はいかに

VRMMOのZenith: The Last Cityというゲームが、bHaptics社が提供するVR用フィードバックベストTactSuitに対応した。このベストには前と後ろに複数のモーターがついており、ゲームのシチュエーションに合わせて振動する。

例えば、敵に攻撃されると攻撃が当たった部分のモーターが振動する。それにより、本当に攻撃されたかのように、プレイヤーの没入感を高めることができるという代物である。

触れられた際のフィードバックがないことは、VRの大きな欠点である。この欠点を解消できたら、VRの没入感はどこまで引き上げられてしまうのか!という期待を胸にウッキウキで買った。

フィードバックベストは高まる期待に応えるものなのか?実際にどのように感じたかを元にレポートする。

このベストでVRは限界突破するのか?

下の動画で説明されているのが、Zenith: The Last Cityで対応するフィードバックの種類だ。敵に攻撃された場合や、自分が攻撃した場合、空を飛んだ場合に対応するモーターが振動する。

さっそく、その辺にいる敵の前に立ち、殴られてみることにした。ビシ!ブルン!バシ!ブルン!おお、振動する!これは没入感が………凄くはない。

もっと振動を強くすればどうだ、ビシ!ドゥルン!バシ!ドゥルン!おお!これは没入感が………別に凄くはない。

私の場合、効果がないわけではないが、敵に攻撃される視覚情報と、モーターが振動するフィードバックがイマイチ噛み合わず、没入感はそれほど高まらないようだ。

次は空を飛んでみる。Zenith: The Last Cityでは空を飛ぶことができ、飛行中に全身に受ける風を表現するように全てのモーターがブルンブルンと唸る。

すごい振動!まるでマッサージ機のようだ!………このアイテム、血行はとても良くなりそうである。

他にもレジェンダリーテイルズというゲームが対応してるので試してみる。結果は、攻撃されるとブルン!という動きは一緒で、プレイフィールも特に変わらなかった。

このベストでVRは限界突破しない

このベストは残念ながらVRの没入感を限界突破させるようなアイテムではなかった。一応、想像力をよく働かせながら攻撃されれば、それなりに没入感を得ることはできる。

しかし、ベストの重量が約1kgあり、その重さは得られる効果に対して装着を億劫にさせるには十分なデメリットであった。今はたまに気が向いたときに使う程度になっている。

なお、私が購入したベストはモーターを16個搭載した軽量版で、モーターを40個搭載した上位版もある。そちらであれば、もっと違う体験を得られるのかもしれない。ただ、重さが1.7kgに増えてしまうのがネックだ。

まだ進化の余地あり将来に期待

将来的には改善の余地がある。このベストは振動がやや単調で、微妙なフィードバックが苦手であった。もっとシーンに合わせた繊細な表現ができるようになれば、VRの没入感を限界突破させる日もくるかもしれない。

VRを支える周辺機器の将来に期待して、進化したらまた買おう。

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