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2030年に向けたインターネットの再発明 ~XRをやらない選択肢~

ホログラム技術開発スタートアップHolotchの代表を務めます、

ホログラム専門家の小池です。

早いもので2020年も残り4ヶ月となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか?

2020年は人類にとって特別な出来事として歴史に刻まれる事になりそうですが、僕がいるVR/AR業界にとっても"大きな転換期"になりそうです!!

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↑はHBO製作TVドラマ"シリコンバレー(2017)"に出てくるワンシーンです。

2014〜2016年に起きたVRへの過度な期待を揶揄した台詞なのですが、強ち間違ってもいないな〜とも思いつつ、コロナ禍でDXが叫ばれている"これから"が本番だな〜とも(笑)

実は、有難い事に弊社にサマーインターンが3名参加してくれまして、改めて"XR"を見直す良い機会になりました。今回はその辺りを少し整理出来たらなと思います。

学生〜若手社会人の方々を想定して書いて行きますので、リラックスしてお付き合い頂ければ幸いです。(個人的な意見ですので悪しからず)

テクノロジーの進化(Software is Eating the World)

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(Evolution Of The Desk:1980-2014)

↑は2014年にハーバード大学イノベーション・ラボがテクノロジー(仕事環境)の進化を簡潔に表現した映像作品(デジタル化/アプリ化)です。

そして2015年以降のトレンドで言うと

SaaS (Software as a Service=クラウド化/ビッグデータ)的な流れと、

IoT (ウェアラブル/スマート〇〇)で、スマホで操作/管理出来ます的なスマホをハブにしたエコシステムの構築が進みました。

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そして我々は、この先数十年はこの線路の上を走る事になります。

インターネットと時代の変化

世界の時価総額ランキング上位10社を2010年と2020年で比較したグラフです。

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時価総額とは会社の期待値なので、2010年には石油や金融を扱っている企業が高く評価されていましたが、2020年にはスマホ関連事業が評価され、そして僕たちが問うべきは2030年には何が評価されるのか?です。

聞いた話では、

商用インターネットが始まって30年経つが、購買行動とその為の広告配信くらいしか満足に発展していない。

だそうです(^^; 

はい。まだまだインターネット産業は隙間だらけです(笑)

今後10年掛けてインターネットは再発明され、全く違う次元/分野で次々と新しい市場を開拓し、多くの業界を席巻していきます。

より多くのユーザーを抱えたサービスから取得出来る大量のデータを適切に解析し反映する強いアルゴリズムがマネーを生み出し続けるというルールはこの先も同一で、取得し得るデータの質と応用範囲が購買と広告以外にも広く深く浸透していくといった感じです。多分。

このコロナ禍で↓の様なジャイアントキリングが続出していますし↓

Teslaトヨタを抜いて、
NvidiaIntelを抜いて、
NETFLIXディズニーを抜いて、
SalesforceOracleを抜いた!


🍎Apple vs Epic Games🎮の様な下克上も仕掛けられています(^^;

テックジャイアントのビジネスモデルとデバイスの進化

2020年の時価総額ランキングで2030年も上位10社に残っている企業を予想するなら、皆様はどの会社を挙げますか?

恐らく、2020年上位10社のうち、2030年までにランク外になる企業の方が、残っている企業よりも多いでしょう。

下記はテックジャイアントと呼ばれるApple, Alphabet(Google), Microsoft, Amazon, Facebookの収益源のグラフ(2016)です。

※ここからはXR起業家のポジショントーク満載でお届けします(笑)

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先ほどの質問に、僕はMicrosoftAmazonと答えます。

2030年の想像した時に、恐らく人々はAmazonで買い物をし続けているだろうし、Windows/Office/Azureで仕事をし続けているだろうなと。それは、オフラインでの行動(習慣と慣習)をガッツリ抑えているからなのかなと。

Appleは、iPhoneが売れなければアウトですし、FacebookはSNSのユーザーが離脱すればアウトです。Googleも検索に依存しすぎています。(※若者の検索/WEBサイト離れ、声のインターネット(音声 x AI/XR)の世界では確実に今の検索はシュリンクします)

(※もちろん今はiPhoneが最強ですし、Facebookが最大ですし、Googleアドセンスが最高なのは疑いようがないんですが、先ほどのジャイアントキリングの様に10年後も安泰とは言い難いビジネスモデルなのかなと)

それでは、

Q: 2030年に新しいデバイスが普及している確率と、スマホがメインで使われ続けている確率はどちらが高いでしょうか?

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モバイル通信端末の歴史を見てみると、10年ごとにデバイスの革新が起きています。なので、

A:新しいデバイスが普及し、ポストスマホ時代を牽引している。

と考えるのが普通なのかなと。

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今では想像出来ないですが、日本の携帯電話環境(FOMAとi-mode)はマジで世界で一番カッコ良くて快適で最高だったんですよ〜(笑)

AppleはiPhoneを売りたい会社です。そのためにiPhoneに接続する周辺機器を拡充しています。

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なので、初期グラス型デバイスは確実にiPhoneの子機として機能するはずです。そして、第3世代頃にはスタンドアロン端末が出て来ます。

その時に、スマホとの連携に拘るか?スマホを切り捨てて、XRファーストで設計するか?この戦いに破れればAppleは転落しますし、Androidも然りかなと。そしてここの下克上を狙っているのがマーク・ザッカーバーグや、エヴァン・シュピーゲルですが、、、果たしてエンドユーザーに支持される会社はどこでしょうか??そして、現在は無名の新時代のリーダーが台頭してくるのも間違いないでしょう。

PCで圧勝していたMicrosoftがモバイルで惨敗した理由(当時の彼ら戦略と戦術)を振り返ってみると、XR移行期の予習になるかもしれないのでオススメです!!

そして、MicrosoftがXRをやっている理由は今までテクノロジーが活用されていなかった職場環境(Office不要な場所)にDXを浸透させられるからであり、ゲームの為ではありません(笑)あくまでも今のWindows/Azureの延長戦です。

XRをやらない選択肢

これはある40代XR起業家の方が仰っていて衝撃だったのですが、

自分らの世代はXRから逃げ切れる。

なるほど。

例えば、今45歳の方は2030年には55歳で😇VR/AR何も分からない😇状態であっても日本のサラリーマンとして"通用する"だろうと(笑)

逆に言うと、30代以下の人はXRをやらない選択肢は無いんです😎

人生の中でVR/AR生活の方がスマホ生活よりも長くなる感じ

ですかね🤣🤣

とはいえ、VR/ARが現時点でビジネス的に厳しいのも事実です。伸びている会社は多くありますが、まだまだ誤差の範囲だと思いますw

インターフェースとしてのVR/ARの裏側には、AIやブロックチェーンが必要になりますし、もちろんそちらにベットするのもアリだと思います!!

というか、そこが分かっていないと2030年のXRでは厳しい戦いになるので、興味ある所からコツコツと始めていくのが良いかと思います。

needかwillか

長々と書いてきましたが、このブログを書こうと思った一番のきっかけは

GunosyとLayerXの創業者:福島さんの↓ポッドキャストを聞いた事です↓

これは何回聞いてもシビれますね。

数日前にたまたま聞いて、興奮してブログ書いてしましました(笑)

P.S

ブログのサムネイルですが、別に特に意味は無いんですが、ディストピア満載だったので敢えて作ってみましたw

FOVEのあのブランドイメージ好きなんですよね〜w

2020.9.1 Hiroki Koike