何かのことを為そうとするときビジョンが大切になる。
ビジョンは言ってみれば「どうやって世の中を幸せにするか」に集約されると思う。例えばこうだ。

アップル「デジタルなテクノロジーが増えれば世の中は幸せになる」
ナイキ「靴を履く人が増えれば世の中は幸せになる」
銀だこ「たこ焼きを食べる人が増えれば世の中は幸せになる」

会社や個人がビジョンとして掲げている文章が、こういった「○○が増えれば、世の中が幸せになる」という形でも言えるということ。

これを「○○主義」とも言う。いわゆるイデオロギーだ。
アップルの場合はデジタルテクノロジー主義といったところ。
一般的な主義をビジョンの形で言い換えると、こんな感じになる。

資本主義「再投資で雇用と資本が増えれば世の中が幸せになる」
イスラム原理主義「聖典コーランを信仰する人が増えれば世の中は幸せになる」
納豆主義「納豆が増えれば世の中は幸せになる」

イデオロギーは、掛け合わせることもできる。
納豆を製造する会社は、資本主義＋納豆主義ということ。

さてこの記事で言いたいことは、

あなたは何主義？

ということ。

即答で、何主義って言える人は少ないように思える。
日本人は特にイデオロギーがない。
イデオロギーは、科学的根拠はない「どうあるべきか？」を問うものなので、広義の意味で宗教的である。日本は、無宗教を望む社会通念があるからかイデオロギーの主張も弱いように思える。
例えば昨今、フェミニスト（女性主義者＝女性の権利が拡大する世の中が幸福になるという主張の人）やら、LGBT軽視の国家主義者(＝国が強くなれば世の中の幸せが増える)やらが意見を言うと偏ったものと判断し徹底的に叩く、みたいな。イデオロギーがないようにしたいのだ。

一方、これからの世の中テクノロジーが増えるのは間違えない。テクノロジー主義とも言える。しかし、テクノロジーを生み出す科学は「科学の方向性はどこが有益か」を科学的に証明することはできない。

だからこそ、これからの世の中イデオロギーなど宗教的なビジョンは念頭から外せないものになっていくのだ。

逆に言えば、ビジョンがなければ何もなせない、と言える。
ぼんやりと惰性で生きる。いってみれば傍観主義ですかね。
でも傍観が増えて世の中が幸せになるとでも？

あなたは何主義？

科学的には決められないので、イデオロギーを選んでほしい。
イデオロギーの掛け合わせで自分らしい道を決めてくれることを願う。

ちなみに、わたくしバーチャルイノベータは「個人イノベーション主義」です。こうやって、人がイデオロギーを啓発することなどで個人のイノベーションする人が増えれば世の中が幸せになると信じています。