見出し画像

花に十日の紅なし

今日、彼とお花見に行った。
満開、十分咲き。
朝から彼と作ったお弁当を食べながら、溢れるように咲き誇った桜を見られて幸せだった。

「新年度、経験したことないポジションで、新しい先生たちと上手く関われるかが凄く不安。」
ぽろっと彼に不安を打ち明けた。
彼には、すっかり悩みを話せるようになったなあ。
「今回の経験は必ず〇〇ちゃんの糧になるよ。それと、新しく来る人とも無理に仲良くしようと思わないでいい。誠実に仕事をしていれば自然と関わる機会が来るから。」
ええっと、年下ですよね…?
私よりよっぽど人ができていてびっくりする。
尊敬の念を禁じ得ない。
「〇〇ちゃんには俺がいるよ。不器用だけど真っ直ぐな〇〇ちゃんが好きだよ。」
私、貴方が居るおかげで生きていける。
仕事も辞めずに踏ん張ることができたよ。
ありがたい。

彼はどんな状況でも泰然自若としている。
自分にも他人にも余計な期待をせず、自分に対して確固たる自信を持っているからだろう。
格好いい人だなと思う。心から。

今回の人事は正直納得できなかった。
でも、仕事だから。突きつけられた自分の評価として受け入れねば。
一丁前にできるなんて驕り高ぶってたな。
私なんてまだまだだ。
余計なプライドを捨て、修行と思い、組織のために身を粉にして働いてみよう。
年下にだって何か手伝えることありませんか?って聞きに行こう。
雑用は一番に引き受けよう。
「あの人〇年目なのに」
って言われるかもしれない。恥ずかしいし、周りと比べると落ち込んでしまう。
それでも腐らずにやり抜こう。
他人からの見られ方なんて気にしてたって仕方ない。一生懸命にやっていれば、必ず見てくれる人もいるはず。

『花に十日の紅なし、権は十年久しからず。』
という韓国の諺がある。
今、幾ら権力を持って威張っていても、いつまでも続く訳ではない。だからこそ、辛抱していれば良い時が来る。という意味だ。

後から振り返った時に、
「あの一年があって良かった。」
と思えるように。 
真っ直ぐに頑張ってみよう。
いよいよ明日から。

この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?