スキルアップAI「AI知財・契約」講座を実施しました。

今週の火曜日(2月1日)、AI関係の教育事業を手掛けるスキルアップAIさんで、本年度担当している「AI知財・契約」の講師を務めました。

今回で3回目(最終回)となるこの講座は、事務所のボスの柿沼さんと一緒に担当しているもので、今回も前回に引き続き、Zoom開催となりました。

■講座の面白さ

この講座、午前10時から午後5時までの長丁場の講座です。
一体、そんな長時間何をしているのかですが、まず、お昼休みを挟んだ前半3時間は、私がAI開発時に問題となる法律(主に著作権法と個人情報保護法)と、ガイドラインなどを踏まえた契約交渉の実務について解説します。

それはまあよいとして(笑)、この講座の特色は、後半のパートで、受講者の皆さんに具体的なケーススタディを通じた契約交渉を実践していただくところにあります。

まず、受講者の皆さんを複数のグループに分けます。そこから更に、グループ内でユーザ側(AI開発を委託する側)とベンダ側(AI開発を受託する側)に分かれていただきます。

その上で、前半の講義を踏まえ、ケースにおいて設定されている、成果物等やプロジェクトの進行に関するユーザ側の意向・ベンダ側の意向に沿って実際に交渉を実践いただくというものです。

そんなん実際にうまくいくんかいな?しかもZoomで?と思われるかもしれません。私も最初はそう思っていました(笑)。
ただ、スキルアップAIさんの的確な予習指示やZoomのブレイクアウトルームの機能(この機能を知ったのは昨年のAI法研究会のセミナー事務局をしたときでした。懐かしい。)のおかげで、なんともうまくワークしており、幸い好評を博していたようです。

また、このグループワークは私にとっても勉強になるセッションでした。
というのは、ほとんどの受講者の方は、普段自身が置かれている立場(ユーザ・ベンダ)を踏まえて役割を決められます。
そのため、AIプロジェクトには慣れていないものの、普段の自社の立場(ユーザ・ベンダ)から見た契約交渉自体は慣れているという方もおり、各チームの検討過程や交渉結果の発表を聞きながら、私自身「なるほど」と唸ることが多々ありました。

以上、説明が長くなりましたが、要するに、朝から夕方まで内容盛りだくさんのセミナーで、中でもグループワークという珍しいセッションがあるので、全3回の講義とも毎回楽しく開催させていただきました。

■セミナーでの気付き

以下、前回に引き続きセミナーでの気付きのメモです。

1 ウェビナー時の発表者ツールの利用について

皆さんはセミナーでの発表時に「発表者ツール」を使われますか。
私は、各スライドのノート部分に、話す内容を箇条書きなどで書いておく派なので、発表時には発表者ツールを利用し、ノート部分をちらっと見ることが多いです。

しかし、Zoomなどのウェビナー時に画面共有してしまうと、発表者ツールも含めて画面共有されてしまうので、これは困ったな・・・と感じていました。

そうしたところ、いつものZoomの画面共有ボタンから上のタブで「詳細」をクリックし「画面の部分」を選択することで、画面の一部のみを画面共有できることを知りました。つまり、スライドショーを発表者ツールモードで起動しながら、ノート部分を画面共有範囲に含めずに、スライドの部分のみを共有することができます。

スクリーンショット 2022-02-04 210516

(↑これです)

おおなるほど!という方も、何を言ってるんだ?という方も、以下を見ていただければわかりやすいのではないかと思います。

“発表者ツール”を用いたZoomでの発表方法

2 質疑応答について

前回、前々回と異なり、今回は前半の講義パートもなるべく双方向的なものにしようという話になりました。そこで、セミナー資料の中にざっくりとしたライトな質問を設けて受講者に投げかける試みをしました。

その結果、質問をしやすい雰囲気が生まれたからか、これまでの講義よりも講義最中に寄せられる質問が格段に増えました(単に各回の受講生の属性によるかもしれませんが)。

一方で、思いの外質疑応答に時間が取られた結果、最後の方が若干駆け足になってしまった点が反省点です。色々思案中ですが、ウェビナーにおける質疑応答は、「質問は都度チャットで受け付ける。ただし、回答は休憩後にまとめてお答えする」がベストかなと感じました。

来月もまた、AIやデータ利活用をテーマとしたセミナーに登壇予定のため、この点については試行錯誤しながら自分のスタイルを確立していきたいと思います。

■おわりに

以上、2週間前の音楽著作権に関するセミナー(以下)に引き続いて、セミナーの振り返り投稿でした。

今年はあまり「情報発信!」と肩肘張らずに、↑のツイートにも書いているとおり、イベントごとのライトなメモを残せたらと思っているので、今日寝る前にこの記事が書けてよかったなと思います。

それでは、皆さん1週間お疲れさまでした。良い週末をお過ごしください!

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