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クラブが1歩成長した日(Rv.seeleの活動記録⑤)

前回更新した頃からはや半年がすぎる。

前回の状況からリーベンは変化があった。
色々なことが重なり、前監督がクラブを去った。
そしてそれに伴う内部体制や質問等など、激動の半年を歩んできた。

今回の大きな1件で我々は改めて多くの人に応援されていることや、保護者の皆さんの想いを知る機会になった。スタッフ陣は改めて気合を入れていかねばならない。と心に誓ったのだ。


そんな中、クラブは色々なチームに招待をいただき、合同練習や試合を行ってきた。
少しずつ確実に成長している。



10月の中旬。
4月から行われてきたJFA第46回全日本U12サッカー選手権大会の長崎県大会の平戸・北松地区予選のリーグ戦が終わろうとしていた。6年生が3人、5年生が0人というメンバーの中で4年生、3年生、時には2年生も試合に出場しながらリーグ戦を戦ってきた。

なんとか8チーム中5位にすべりこむことができ、第2代表決定戦のプレーオフの権利を手に入れたのだ。

(※リーグ最低消化試合数が決まっているため、平戸、北松地区合同で予選を行っており、平戸1枠、北松1枠の計2枠のうちの1枠を2~5位でプレーオフで争う)

5位のためJ1昇格プレーオフと同じく(Jリーグを引き合いに出してしまった)、
勝たねば上に進むことが出来ない(引き分けは上位チームが進出)。
我々は2勝がマストであり、厳しい戦いが予想された。

2022/10/30 

プレーオフ。ライセンスの関係で4月からベンチに入らせて頂き、後半戦は指揮を取ってきたこのリーグ戦。この日はやけに緊張した。

対戦相手は2位。同じ松浦市で活動しているチームだ。今までU12で勝ったことはなく、リーグ戦もダブル(2敗)をくらっていた相手だ(というよりも他のチーム全てにダブル食らってたのだが)

しかし、この日は違った。GKやDF、ボランチを中心に前半から集中した守備をみせ、複数失点を食らってきた相手をしっかり抑え込んだ。

チャンスも複数回作ったが、なかなかゴールを奪いきれない。

エンド代わり後半はこの日の風の影響で風下の位置。前半よりも劣勢が予想された。

が、彼らは違った。コーナーキックからオウンゴールを誘い待望の先制点をあげる。

その後も前線の6年生3人を中心にシュートチャンスを作り上げる。そして終盤に待望の追加点をキャプテンが決めた。そして2-0で勝ち。ジャイアントキリングを起こした。



この時点で僕は泣きそうになっていた。
追加点を決めたキャプテンは苦しんでいた。怪我等があり、その間に周りのレベルがどんどん上がっていき、動きが周りにあわなくて幾度となくスタメンを外しての途中出場や、スタメンで起用しても途中交代をするといった采配をせざるを得ず。

本人は悔しくて泣いていた。悔しいさ。気持ちは分かる。できることなら僕も変えずにフルタイム出してあげたいのだ。と何度も考えたのだ。

そんな苦しい時期を1つ乗り越えた瞬間を見た。この試合フルタイムで出場。キャプテンらしく前線でチームのために戦っていた。


この時点で泣きそうでほんとにやばかったのだが、まだ何もなしとげた訳じゃない。
ここまで来たら取るしかない。出場枠を。

そう思い望んだ試合。もうひとつの試合は4位のチームが勝ち上がってきた。もちろんこの相手にもU12では勝ったことがない。

この試合でも選手たちは今まで見た事がないような集中力をみせていた。

前半は同じく集中した守りをみせ、シュートを何本も打たれながらも守り抜いた。
0-0で折り返した、

後半になると相手の疲労も見えはじめた。
相手のクリアボールがはね返ったのをすかさず取り返し、そのままフリーで1対1でシュート。
待望の先制点をあげた。

残り10分。いける。

と思っていたが、サッカーはそんな簡単に行くものでは無い。

残り2分。相手が蹴ったロングボールは風に乗り勢いを増した。これをここまで好セーブでチームを支えたGKの手を弾きゴールに吸い込まれた。

土壇場での同点弾。僕の胃はキリキリ悲鳴をあげていた。

今までの彼らなら、ここで勢いを落として逆転されそうになると思った。

しかし、あと一歩で手に入るこのチャンスを彼らは決して諦めてなかった。

後半アディショナルタイム。左CBからロングボールが対角線上にでる。わたったのは1点目を決めた6年生。これがラストチャンス。

1度はGKにとめられるも、ファンブルしたボールを最後の最後まで諦めなかった。押し込んで勝ち越しゴール。この試合2点を奪う活躍をみせた。

叫んだ。叫んだ。それはもう叫んだ。涙が出た。

ラストプレーをしっかり守りホイッスル。
2連勝でクラブ創設して初めての県大会出場を決定したのだった。

終わった直後。安心したのか胃に激痛が走る。
ハラハラした展開だった。


僕自身は何かをした訳でもないし、チームにはほとんど貢献できてない。

それでも最高な瞬間に立ち会えることが出来たのは喜びだった。1年半を通して彼らの成長を見ることが出来た。ありがとう。

来週開催される県大会で刺激を貰って欲しいと思う。期待しているよ。


いつもお世話になってる保護者の皆さん、スポンサーの皆さん。
応援していただいている色んな方々に感謝しかありません。

まだまだ色々成長していく部分があると僕自身自覚して反省しているところですが、引き続きよろしくお願い致します。

だからサッカーは最高なんだ。

おめでとう。ありがとう。

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