【No.1099】食欲を駆り立てない食べ物

食べるから食べたくなることってありますよね。

僕の食事法のバイブル『最強の食事』によると、それは本能による反応だそうです。

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聞いたことがあるかもしれませんが、人間に限らず生物は、もともと狩りをして食べ物を手にしていました。だから、食べられる時に食べておこう、お腹いっぱいでも、食べられない時のために今のうちに食べて身体に貯めておこうと、無意識に思ってしまうそうです。

その傾向は、特に甘いものや油分を食べたときに強く働くそうです。だから、甘いものやフライドポテトって、一度食べだしたらやめられないんですね。

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なんとなく、これって「情報」にも言えるのじゃないかなと思います。

情報と言うと分かりづらいですが、例えば、SNSやニュースサイトを閲覧していると、気がつけば何時間も経っているなんてことはありまよね。それは「情報を集める」という本能が働いていそうです。

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過去においては、情報は生存に直結する重要な要素でした。どの植物が食べられるのか、どの動物が危険なのか、天気が変わるサインは何か。そうした情報を知っているか知らないかで、生き残るかどうかが決まったのです。

現代でも、その本能は変わっていないようです。ビジネスの世界においても、情報は力です。どの企業が今後伸びるのか、どのスキルが求められているのか。これらの情報を早く手に入れ、それに適応することが重要とされています。

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だからこそ、情報を集める行為自体が、どんどんエスカレートしてしまうのです。やめられない止まらない、甘いものやポテトのように。

しかし、注意が必要なのは、情報の過剰摂取も問題だということです。食べ過ぎが健康を害するように、情報過多は精神的な健康にも良くありません。必要な情報と不必要な情報を見極め、賢く情報を摂取するスキルがこれからますます重要になるでしょう。

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じゃあどうしたらいいかといえば、食べ物に関しては『最強の食事』に書かれていたのは「良いものを食べよう」ということでした。ブロッコリー、カリフラワー、アスパラガス、アボカドなどなど。肉や油も、良いものと悪いものに分けられます。油や脂肪分は、全て悪に思われそうですが、良い油もあるそうです。

「良いもの」の定義はいろいろありますが、「食欲を増進させない食べ物」というものがあります。

詳しく知りたい方は『最強の食事』をご覧いただきたいのですが、例えば「良いバター」は、満腹感を脳に持たせ、追加の食欲を起こさせづらい。

しかし、胃に食べ物が入ったとカウントされないから、16時間ダイエットのようなプチ断食によるオートファジーが働き… 詳しくはよく分かりませんが(笑)そんな効果がある食べ物もあるそうなのです。

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逆に、外食チェーンでは、食べてもらってナンボなので、食欲を増進させるような食材や調味料が使われているから「やめられない止まらない」になるそうですね。

特定の会社を攻撃したいのではなく、本によるとそうらしいということしか言えませんが、

情報も良いものと悪いものに分けた方が良さそうです。

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いい情報とは、例えば「原理原則」です。そして、それが体系的にまとめられていて、それさえ勉強していれば、とりあえず大丈夫というようなものです。

原理原則というのは、多くの状況で適用可能な普遍的な法則や理念です。たとえば、「笑顔でいる」「素直であれ」「感謝しよう」「人のために」「約束を守る」など、このような「良い情報」は、時代が変わってもその価値が減少しないため、取り入れる価値があります。

そして、この点は食べ物とは少し違うかもしれませんが、情報においては、この種の情報を基盤にして、日々変わる「流行りの情報」や「短期的な情報」を上手に活用することが、バランスの良い情報摂取と言えるでしょう。

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学習塾で教えている勉強についても、教科書や参考書は1冊をやり込む方がいいとアドバイスします。いろんな教科書や塾、先生を探して、いろいろなところで学ぶと、情報が錯綜してしまい、混乱する可能性があります。

だから、ある程度体系化された市販の参考書で十分なので、1冊やりこむ。ただ、テストには新しい問題の傾向などがありますから、それらは追加で、後で学ぶ必要がありますが、まずは基礎、つまり、原理原則なんですよね。

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逆に、「悪い情報」とは何か。ウソ情報や、人を不安にさせるようなものは一発アウトですが、難しいのは、一見良さそうにみえる流行りの情報や短期的な情報です。

「不動産投資をするなら今」とか「統計学が重要だ」などなど、それっぽいけど、原理原則を理解せずに上辺だけで従うと痛い目に遭う気がするんですよね。結局すぐには成果はでないので、また流行りに流されていってどれも身にならず、なんて。

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そう考えると、「情報の取り方」というスキルが成熟するまでは、情報を得るところは絞ったほうがよいと思えます。

あっちに学びこっちに学び、あの本はこう言っている、あのインフルエンサーがこう言っているなどと手を広げすぎると、本質や原理原則を見誤り、一見正しそうな情報に振り回されることになりそうです。

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最初のうちは、この人と決めて学び、成果が出ない間も耐えていくと良い。「成長は二次曲線」ですからね。最初はどこで学んでも結果なんて出ないです。

例えば「成長は二次曲線」とインターネットで調べると、「成長は二次曲線は幻想」というアンチ意見の記事もあります。見出しは読者を集めるために気になる言葉を選んでいるので、そのようなものに踊らされて混乱する可能性があります。そして、他の記事で「成長は二次曲線」についていくつか調べて、最終的に何を学びたかったのか、よく分からないままで情報過多になってしまいます。

つまり、行動につながらないトリビアだけが積み重なってしまいます。食べ物を食べ過ぎると、身体に脂肪として蓄積されるのと同じですね。

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食べ物は飽食の時代と呼ばれますが、情報も同じですね。

ボクは『平成進化論』というメルマガに絞っています。ともすると飽きてくる原理原則を、新鮮に聞こえるようにいろんな角度から教えてくれるので、ボクのしょうに合ってます。


■■今日の教訓(ポイント)■■

知識欲も食欲と同様に、本能に基づく欲だと考えてみても良さそうだ。

ある食べ物が、食べるとさらに食欲を駆り立てるように
情報も集めはじめることで、必要以上に集め続けてしまうこともありそうだ。

必要以上の食欲を感じさせない「良い食べ物」があるように
必要以上の知識欲を感じさせない「良い情報」を摂取するようにすると良いだろう

■■以上■■

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