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ウクライナ国立劇場 カルメン

ウクライナ国立歌劇場「カルメン」を観てきました。張り切ってチケット取ったので前から2列目。
カルメンって曲はいいけどひどい話だと思ってました。実際、初演の時、あまりに不道徳な内容なので幕ごとに拍手が減っていったらしいですし、、、(その後、逆に話題を読んで好評となった)。当初は「男を破滅させる宿命の女」扱いだったカルメンも時代とともに「自由に生きる女、所有されることを拒否する女」という解釈になってるそうです。
仕事場でつまらない言い合いから問題を起こし牢屋に入れられそうになったカルメンは清楚な婚約者のいる母親思いの兵隊の伍長ホセを誘惑し、逃がしてもらう。ホセはその罪で2ヶ月謹慎処分ののち、逃げたカルメンが働いている飲み屋に会いに行く。カルメンはホセの上司といい仲になっていた上にホセを自分の仲間の悪党グループに引き入れる。半年もたたないうちにホセに飽きて人気闘牛士のエスカミーリョと恋をする。捨てられそうになったホセはカルメンを刺殺する。
ん、どう解釈しても「男を破滅させる宿命の女」ですがな。
ホセは「間違った恋をしてストーカーになるヤバい男」ですし。
しかし!!!
イリーナペトロバさん演じるカルメンは情緒たっぷりの美声を表現豊かに操り、美しく妖しく自由な、魅力たっぷりの女性で、友達になりたいくらいでしたし
オレグズラコマンさんは見事なテノールで悲壮な叫びを堂々と歌い上げ、こんないい声ならストーカーでもまあいっか、と思いました。

ウクライナバレエ団の方が登場してちょっとだけ踊ってくれたのですがそのかっこいいこと!!なぜカルメンはコッチのイケメンに惚れなかったのかしら?
最後のホセがカルメンを刺す見せ場で男性ダンサーが守衛役として登場して、立ち姿のカッコ良さから目が離せなくて物語に集中できなかったり、、、

オーケストラも素晴らしくてとても良い舞台でした♪♪♪

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