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「人生に悩みはつきないが、美味しい酒と料理があれば全て解決する」「飲食は絆を深められるかチェックする最良の方法」

古びた昭和的な内の見えない建物に
 
『うなぎ石ばし』という名店が南柏駅にあった。
 
旬の時期になるとセンチュリーなど黒塗りの車が止まっていることもあった。
 
あった、というのは名店ではなくなったという意味ではない。
 
2016年に自ら55年の歴史に幕を下ろしていた。
 
おそらく老朽化もあったのだろう。
近代的なアパートに建て替えられてしまっていた。
 
店主さんも高齢で、ご夫婦でこぢんまりとやっていたお店だけに、
移転なども考えてなかったようだ。
 
ここは鰻一匹がのっている江戸前の特上が3,000円で食べられたらしい。
 
らしい、というのは私が行ったことがないから。
 
家路に
 
いつもパタパタという音と共に、鰻の香りを堪能していたのですが、
 
一人の外食といえば、1000円で収まる『めん吉』と“290円から食べられるお蕎麦屋さん(フランチャイズが巧く行かなかったのか今はない)”に行っていたし、
二人以上で飲むならば『しちりん』か『IRIE』さんに、しょっちゅうお伺いさせて頂いていたが、
 
“外食基準”が低く、
「鰻屋に行く」
という発想は“高い”ものだった。
 
外国の文学人学者に「日本人は食事を重要行為とみなしていない」なんて言われてしまっていた我々含めた上の世代ですが、
きっと『今どきの若いモン』なら、そんなことないのだろうな。
https://note.com/w8sports/n/n4c295958fd43
 
ミシュラン一つ星の東京のお店の兄弟店だったとか、
そんな噂も今となっては確かめる術もない。
 
もし一度でも行っていれば、
たったの3,000円で一つ思い出が作れていた訳です。
 
「パンさえあれば、たいていの悲しみは堪えられる」
なんて言葉もありますが、
皆さん、若いうちから“外食飲み”を充実させると人生は豊かになりますよ。

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