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RWC2019を経験した地域メディアが巨大スポーツイベントの開催するメリットを語る

おはようございます。スポーツはやるより観る派な前田てす。だから東京オリンピックは、フルスペックでやってほしかった。もちろん2030年に札幌冬季オリンピックの誘致には賛成派です。
日本でオリンピックなんて、上がるじゃん。
と考えている人は北海道よりもそれ以外の人が多いようです。

北海道では「ぜひ、開催してほしい」「できれば開催してほしい」が計28%に対し、「絶対、開催してほしくない」「できれば開催してほしくない」が計38%。ところが全国では計38%対計27%と逆転する。北海道以外はどの地域も開催支持派が反対派を10%程度は上回っている。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQODH053540V00C22A4000000/

当事者の方が、オリンピックの開催に反対な割合が多いと。
冒頭にも書いたように、スポーツ大好きな私。自国でのオリンピックは光栄だしぜひ観に行きたいしいいことだらけ。莫大な資金が必要って反対理由も何か取ってつけたように思えます。だって他の予算にいつも敏感じゃないでしょ。

2019年のラグビーワールドカップを4試合開催した東大阪市は、会場になった花園ラグビー場だけでなくそこに向かう道路や周辺整備に大きな投資がなされました。
思いつくだけで、ワールドカップを契機に進んだと思われる都市計画事情は

・近鉄奈良線の高架化とその側方道路の整備
・東花園駅前の整備
・近鉄バスの瓢箪山から東花園へのハブ移動
・JRおおさか東線の全線開通
・河内永和駅前に巨大な東横インを誘致
・八戸ノ里駅前に文化創造館(市民会館)建設
・旧市民会館跡に永和図書館と商工会議所建設
・計画道路小阪稲田線の開通

2020年夏の東花園駅

他にもなにかあるでしょうが、何十年も開通していなかった計画道路が一気に進んだり、むちゃくちゃきれいな市民会館ができたり、バカでかいホテルを誘致したり、鉄道が整備されたり。もちろん、ワールドカップとは別に進んでいた計画もたくさんありますが、大きな目で見るとワールドカップがあるからそれまでにやろうと予算が順調に執行されたのも事実な訳です。今までは計画通りに予算が付かなかったから道路は開通しなかったわけだし。

2013年夏の東花園駅。まだ臨時駅舎。

公民の投資が行われた結果、東大阪市はこんなランキングの常連になっているのです。

注目されるとか魅力があるとかね、東大阪市は今まで全くの無縁。都心へのアクセスが抜群なのにひったくりとか汚職とか、そんなネガティブなイメージが多かった。それがあんた、今やこの手のランキングの上位にはちょくちょく顔を出します。

街の魅力はインフラの充実度によるところが大きく、インフラは無駄遣いを含めた大きなお金を使わないと絶対に良くなりません。
ワールドカップで東大阪は間違いなく沢山のお金を使い、それが今も続く再開発へを誘発しました。

思えば、2011年に週刊ひがしおおさかではワールドカップの花園誘致に関する記事を書きました。

この頃はまだ花園では開催できないであろうとする意見が多かった。
誘致にはラグビー場の改修に莫大な費用がかかる!
と反対意見もたくさんありました。僕も市会議員の先生に呼び出されてお叱りを受けたりしました。

でもね。今となっては開催してよかったと、多くの東大阪市民が思ってます。だって↑で書いたように、何もなかったら何十年もかかったようなことが10年足らずで進んじゃったんだから。

スポーツの大きな大会は、アホみたいな投資が必要です。それはときに批判の対象となり東京オリンピックのような賛否が起こり、自分の住んでいる都市がめんどくさい議論(難癖)の舞台になることもあります。
でもそのリスクを取ってでも、やる価値は十分にあるとワールドカップを4試合やった都市の地域メディアは感じています。そうそうできることではないのですから。

どうか札幌でオリンピックが開催されますように。日経さんの記事にもありますが、札幌が世界1のウィンターリゾートの地になれるチャンスはもうないかもしれないのですから。

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