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いつか偶然出会った競走馬の母に気付けるように エリ女とは予備知識を蓄積させる場所


エリザベス女王杯へのモチベーション

今週末はエリザベス女王杯なのですが、一向にやる気スイッチがオンにならない。
ボーッとYouTubeを眺めていると、過去10年のレース映像を関西テレビさんがアップされていた。

自分内で盛り上がらない理由は明白で、エリザベス女王杯がトップカテゴリレースとは思えなくなっていること。

関西テレビさんは「数々のドラマが生まれた」と銘打ってはいるが、そのドラマが何年も語り継がれるかはレースがその後に及ぼした影響による。

エリザベス女王杯は元々、3歳(当時は4歳表記)限定のレースだった。今の秋華賞の立ち位置だ。それが「古馬牝馬限定のG1を」ということで、1996年より限定を外し、代わりに秋華賞が生まれた。

当時から異論はあった。
「古馬牝馬のG1を作るなんて、未勝利馬のG1と同じノリやな」
という言説が専門誌から出たり。
そんな中でも「牝馬は牡馬に比べて能力が低いし、クラシックを走った牝馬のトップが世代を超えて戦えればいいじゃない」と、期待する声の方が多かったように記憶している。

時を経て育成技術が向上し、今や牝馬といえど牡馬に引けをとらない活躍馬が誕生する。
ウオッカやアーモンドアイ、ジェンティルドンナにリバティアイランド。どれも牡馬牝馬関係なく、歴史的名馬である。
が、この名牝たちはどれもエリザベス女王杯には1度も出走していない。

エリザベス女王杯に出るくらいなら、賞金も高くて繁殖価値も上がるジャパンカップや天皇賞秋に行っちゃうのだ。クラシックを彩った牝馬の多くは、早々に繁殖に入るか、もっと稼げるレースに出走する。2019年、2020年と連覇したラッキーライラックも、勝てるところを勝ちに来た感は否めない。それくらいエリ女は中途半端なのだ。

予見された未来が来た。今や「どうすんのエリ女」というメンバーで毎年行われる。

2023年、1番人気が予想されるブレイディヴェーグは重賞未勝利。2番人気になるであろうハーパーは、オークス2着ながら重賞勝利はクイーンCのみ。唯一古馬で人気になりそうなジェラルディーナも、昨年オールカマー(G3)とエリザベス女王杯を連勝しているものの、牡馬と混じると掲示板がやっとで、そもそもクラシックは未出走。

そもそも、G1しか買わないライト層にとっては
よく知らない馬ばかりで行われるよくわからないレースだ。2200mだし。

と、愚痴愚痴言っても変わらない。G1の濫造はたぶん、引き返せないからだ。これからはさらに、海外も巻き込んだ出走馬獲得合戦に負けG1の冠が疑わしくなるレースは増えるだろう。
それならばせめて、ここを勝った馬たちの、走った馬たちの今後を楽しみたい。
レースを追うのはもちろん、全部牝馬なのだから、子を残すケースが多い。その名をしっかり記憶に残して、いつか見知らぬ馬の血統表を見た時に「この馬はあのときあのエリ女に出ていたな」と気づけるようにしたい。

記憶力が試されるレースが始まる。

購入馬券

2 6 7 9 11 馬連BOX 各500円

結果

1 1ブレイディヴェーグ 牝3 C.ルメール
2 2ルージュエヴァイユ 牝4 松山 弘平
3 3ハーパー 牝3 川田 将雅
4 11ライラック 牝4 戸崎 圭太
5 7ジェラルディーナ 牝5 R.ムーア
6 13サリエラ 牝4 T.マーカンド
7 6ディヴィーナ 牝5 M.デムーロ
8 5イズジョーノキセキ 牝6 岩田 康誠
9 8シンリョクカ 牝3 木幡 初也
10 10ククナ 牝5 浜中 俊
11 15ビッグリボン 牝5 西村 淳也
12 4ローゼライト 牝5 和田 竜二
13 9アートハウス 牝4 坂井 瑠星
14 12ゴールドエクリプス 牝4 岩田 望来
15 14マリアエレーナ 牝5 三浦 皇成

各陣営コメント

ジョッキーカメラ


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