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#1〜10「リアルイベントの作りかた」呟きまとめ

2011年、東日本大震災の年でした。突然、日本に於ける【ライブフィクション】=「参加型」「体験型」「リアルイベント」「インタラクティブ」(今では「イマーシブ」なども入る)について、まとめておかなくちゃと危機感を感じてTwitterで呟きはじめた「リアルイベントの作り方」という語録。
2023年まで39年にわたりイベントや演劇に関わり続けてきて感じたことなどのまとめとして残しておこうと思います。
*思いついたときに呟いたものなのので、内容は順不同です。
*Twitterの文字制限のため、漢字変換をしていたり、書式を崩した表記もありますが、ご容赦ください。

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ところで、先日ARG勉強会で「参加型イベントの作り方」と題して、良質なリアルイベントの作り方についてお話をさせていただいたら、案外好評だったので、気付いた事をここにメモがてら書いていこうと思う。参考になさる方はどうぞ。
午後5:31 · 2011年12月6日
 
# 1
イベント、舞台、ライブ、観客が求めて集まってくるものは、「祭り事・政(まつりごと)」と捉えることが大事。観客の為に、舞い踊る、歌う。全ては参加者の為に。
午前0:27 · 2011年12月7日
 
# 2
「リアルイベント」はダブルミーニング。参加者が体験するという意味のリアルとリアルな設定を作るという2つのことは異なる。その融合がうまくできたものが上質なリアルイベントと言えるだろう。
午後5:49 · 2011年12月7日
 
# 3
大多数が同じ理解をする言葉・表現を選ぶのが必須。誤解は不満の種となる。
午前1:39 · 2011年12月9日
 
# 4
芯がブレてはいけない。参加者が正しく推理をしたときの思考の流れを幹とし、その幹には推理の方向性がブレるような突飛なアイディアを入れてはいけない。驚きや斬新さは装飾品であって、ドラマの複線とは違う。
午後2:58 · 2011年12月12日
 
# 5
作っていく段階は、大きく「発想」「構築」「展開」の3つにわかれる。この3つは、作り手の思考・作業において、全く違うモード。現在どの時点の作業をしているのか自覚して取り組もう。
午後2:33 · 2011年12月13日
 
# 6
最低限の文章ルールを身に付けましょう。ブログやTwitterでも、見ている人は見て感じています。オススメサイト↓
http://temple-knights.com/archives/2005/10/novel_lecture.html
※ 本当はこれを読んでほしい。黄山瀬けい著「文章・文書の作り方」
http://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/4278031548
午後2:08 · 2011年12月14日
 
 
# 7
タイトル決めに心血を注ぎましょう。5で書いた「発想」「構築」あたりの作業になりますが、タイトルは内容、展開、告知、宣伝、に大きく影響を与えます。E-Pin企画では、視覚イメージが膨らむようなタイトル付けに心掛けています。必要に応じて副題も。
午前8:17 · 2011年12月15日
 
# 余談1
以前、陶芸家の浜田庄司先生がテレビの取材を受けた時、レポーターが絵付けする浜田先生に「先生、すごいですね。30秒ですね」(このレポーターが言った時間は正確ではないかも)と言った。すると先生は「60年と30秒 ね」とおっしゃった。しびれた。
午後6:07 · 2011年12月15日
 
# 8
シミュレーション能力を高めましょう。頭の中でイベント一本シムすると、問題点や危険、やっておかなくてはならないこと、余計なことに気付く。制作、運営的なことをシム出来るようになると、自然と内容や演出的な力が備わります。
午前10:53 · 2011年12月16日
 
# 9
参加型のイベントは、お客様が主役であるという性質上、アンケート等のご意見が厳しいのが特徴です。辛辣な意見をいただくと、正直心が折れそうになることもしばしば。くじけずに、自分が信じて進めてきたことと、受け止めるべき ご意見のすみ分けをすることが大切。
午後3:27 · 2011年12月17日
 
# 10
想像力を高めましょう。想像と空想は違います。根拠があり、その種から実を結ぶ可能性のあるものを、私は想像力と呼びたい。創造力、と書きたいくらいです。
午前7:38 · 2011年12月19日

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