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同棲しても自分の居場所が必要な理由

同棲しているとはじめはベッタリでもだんだん慣れが生じるのが人間の性です。私たちもそうでした。

今回はしばらく同棲してちょっと1人になりたい人に書いてみます。


カップルはダブルベッドに2人で寝るという幻想

17年前、はじめて今のパートナーと同棲し始めた時はダブルベッドでした。ですが今は、シングルベッド2台を並べています。

最初は日頃の疲れを忘れるくらい一緒にいて楽しくて毎日が新鮮だったし、
もちろん今もパートナーへの愛情は変わりません。初めは別々に寝るという発想はなかったのです。カップルは一緒に寝るものと勝手な思い込みをしていました。

付き合い始めは2人が1人なんじゃないかと錯覚しがちでしたがいつしか自分という個人がそれぞれ一緒に生活を営んでいる、という感覚になっていきました。

相手と自分の境界がはっきりしていきました。同じベッドでなくても大丈夫、と思えるようになりました。

パートナーは精神的に健康なほうですが、わたしは若干自他の境界が薄い傾向がありました。一緒に長時間いる人の怒りやイライラなどの感情をまともに受けて、まるで攻撃されたようにぐったりするなど、直接何かされたり言われたりしなくても感情の作る「気」のようなもので具合が悪くなってしまうことがあります。

いわゆるH S Pとは違うと思いますが、幼少期から感受性が強いと通知表などに書かれていました。

とにかく人が感じている感情を拾ってしまうのです。

同じベッドで寝ると、睡眠という観点では快適度が低下すると思います。
相手の寝返りや、動き、いびきなどが気になる方は多いと聞きますし、いびきが原因で離婚したという人もいるようです。

そのくらい、寝ている時は物音や動きが気になるし睡眠の質も下がってしまいます。
人間も動物なので、寝ている無防備な状態の時は物音などに敏感になるのは本能なのかなと思っています。

付け加えると、パートナーは一度寝ると物音程度では目覚めない爆睡タイプです。

自分の場所は必要

同棲していても自分の時間と空間は絶対必要だというのが私の結論です。

最近巷で「サードプレイス」という言葉を耳にしますが、学校でも職場でも家庭でもない私だけの安全地帯は必要ですよね。

肩書きのない自分に戻る場所や時間は必要です。

もちろんパートナーのことが嫌いという訳ではなく、自分という枠組みをしっかりメンテナンスするためにも自分の空間、個室は必要だと思います。

よく、子供がある程度成長したら1人部屋を与えられるあの感じかなと思います。

自我が生まれて、親と自分が分離した人間だと自覚する。
自分の世界に引きこもるのは私にとってリカバリーのための時間です。

ひたすら自室でPCをカタカタ打っているのがこの上なくマインドフルネスなのです。

誰か他人と一緒の方が安心する人もいれば、いつも誰かといるとそれだけで消耗する人もいます。私はどちらかというと後者です。

個室がなければ、好きなカフェの好きな席とか近所の公園のブランコなど1人の世界に没入できる場所ならなんでもいいと思います。

先日、メイクアップアーティストの小田切ヒロさんのYouTubeで人生相談の回があったのですが、そこでヒロさんは「ベッドは別々で個室あり」がいいとおっしゃっていてその通りだなあと思いこの記事を書くきっかけとなりました。

ベッドが別々、個室ありのメリットとしていつでも一緒だと一緒に寝たくない時も寝ないといけなくなるというようなことを言及されていて確かにその通りだと思いました。

私の経験上、あまりに距離が近いと相手を特別な人と感じにくくなるし良い意味での緊張感もなくなります。

家族のような関係もいいけど、長く暮らしてもお互いを尊重できる関係でいたいので自分の「おひとり様シェルター」は持ってた方がいいなという話でした。
最後までお付き合いいただきありがとうございます。

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