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地中海の青は深かった。


私が無計画に旅する理由は
ただめんどくさがり屋なだけではない

''何が出るかは開けてからのお楽しみ''

そのほうが何にしろ無条件にワクワクする
それを私は旅でも感じたい。

私の旅の原動力は好奇心、常にワクワクする物、
面白いものを求めて旅している。

しっかり下調べして旅をするのを
否定する訳ではない。

けど個人的にそれはただ日本で''予習''した物を
現地へ行って''答え合わせ''するただの作業になっている気がする。

そして今回の目的地はトルコ南西部、
地中海に面した街、アンタルヤ。

もちろん行く予定もなく、
そもそも名前すらも知らなかった。

しかしエジプトで仲良くなった韓国人から
「あんた絶対にアンタルヤ好きだよ、だから行きな」

色んな旅人に出会ってくるとだんだん自分と同じ
タイプかどうかがわかってくる。

そしてその韓国人の子の好みの街のスタイルも私と似ている、それならもう行くしかない。

その言葉を信じてアンタルヤへ向かう。

結果的に大正解。

今まで行ってきた街の中でもトップレベルに好きな場所った。好きな場所は?と聞かれたら迷いもせずとアンタルヤと私は答えている。

前置きが長くなったがさっそく
そんな街での出会いについて書いて行く。

アンタルヤ着

アンタルヤにはカッパドキアから夜行バスで。

夜行バス続きと寒暖差にやられて
若干体調が悪いが、まあとりあえず市内へ

トラムが走る街並み、良いよね

海沿いの街特有の明るい雰囲気の街並み
うん、なかなから良い感じじゃん?

大きな公園


海の方へ向かって行く。
生まれて初めて見る地中海の色はどんな色なのだろう

そんなことを思いながら潮の香りがする方へ、

う、うわあああ!!
言葉が出なかった

生まれて初めて見る地中海。
こんなところまで来てしまった

今まで見てきたどこの海よりも青が深くて濃い。

奥に見える山は幻覚??

ここは地上の楽天
圧倒的透明度の高さ

そしてわかるだろうか、この透明度。
街中にある港の海でここまで透き通ったのは
見たことがない。
今すぐにでも飛び込みたいくらい

照りつける日差しが眩しい

久しぶりにここまで興奮した。
もう既にこの街の事が好きになった

この瞬間が好き、
何も期待せずに行った街に衝撃を受ける瞬間

あぁ、旅をしてて良かったと心から思える瞬間

美しいの一言


地中海の青色とレンガのオレンジ色。
最高の組み合わせだ、、アジア人にこの景色は
刺激が強すぎる

本当にここに来て良かった。

良い路地だ、違う世界に行けそう


そう言えばまだ何も食べていなかった。
食べるの大好きな私が空腹を
忘れるほど興奮していた。

どこか適当にレストランを探して行く

え、やばくないですかこれ?

吸い込まれそうなくらい深い青に
雲一つない空。

多分ここで30分近く何も考えずに
ボーッとしていたと思う

ちなみにそこの断崖絶壁に座っていたww

もし後ろから誰かに押されたり、急に突風が吹いたりしたら間違いなく私は死んでいただろうww

ここからの景色が気に入ったのでこの近くのレストランで何か食べる事にした。

今日の昼飯はここでww

はい、無職の分際でこんな素敵な眺めを見ながら
ランチをしますね。良いね、無職最高!

ここでひとつ問題発生。
スタッフが全く英語を理解しない。

そしてさらにタチが悪いと言うか、めんどくさいのが
絶対に意味を理解してないのにYes,と言う。

いや、YesかNoで答えられる事じゃないんだよ
私が今聞いていることは。

そのやり取りを近くに座っていた他のトルコ人が
見ていたらしく通訳をしてくれた。

無事に注文も出来た、
猫の視線が辛い。

絶対食べたい猫vs絶対にあげない俺

この国ではお決まりの食後のチャイ。
お前もこっちで一緒に飲まないか?と

先ほど通訳してくれたトルコ人親子から誘われて
一緒にチャイを飲むこと実に3時間は経過していたw

トルコ人の作家らしく自分が出版してる本をくれた。

もちろん全部トルコ語w


内容は理解できないが今でも
しっかり家で大切に保管してある。

直筆サイン入りですよ

もちろんその街が自分の好きな雰囲気だったかどうかもそこが好きになる理由の一つだが、それ以外にも

その街でどんな人との出会いがあったか
これもその街の印象を大きく左右させる
と私は思っている

彼らと別れた頃には
もうすっかり夕方になっていた

夕暮れに照らされる街並み

歩いてるだけでこの街は幸せな気持ちになれる。

ティファニーブルーなレストラン


ここにはもう少し滞在していたかったが
私には珍しく次の目的地が決まっていた。

本当になんでそこに行こうとしたのか
そもそもどこでその情報を聞いたのか全く覚えてない、たぶん途中で他の旅人から聞いたような、

まあとにかく行ってみよう

まずはアンタルヤからローカルのバスで約4時間
Kasと言う小さな街へ向かう
そこからフェリーでギリシャ領の島へ行けるらしい。

島国育ちの人間にとって空路以外で国境を越えるのにロマンを感じるのは私だけではないはず。

しかも歴史的背景もあるせいかトルコとギリシャの仲は良くないらしく、トルコからギリシャ領へ行けるのはなかなか珍しいらしく、これは是非とも行きたかった。

まずはKas行きのバスに乗る為にバスターミナルへ。
もちろん何時発かは知らない、
お決まりの「まあなんとかなるでしょ」

バスターミナル着。

Kas行きのバスはどこから出てる?

え?もう今日は終わってるよ。
次は明日の朝6時発が始発だよ

あーオッケーwwww

もう既に時刻は午後10時を過ぎている
まあ冷静に考えてそんな時間にここから4時間近くかかる小さな街に行く奴なんかいないよな、
ついたら深夜2時だよwww

本当に私は馬鹿なのかもしれない

さてどうしようか
今日の宿は取っていない
しかも朝6時のバスに乗るならどっちにしろ早起きする事になる。

もうこうなったら私の頭の中にはこの答え一択

バスターミナルで寝る。

逆にその答えしか出てこない。
起きたらもうバスターミナル、しかも無料
なんで素晴らしい考え!

まあ貧困バックパッカーをやっているんで
バスターミナルor空港泊なんて朝飯前ですよ

床に座ってゴロゴロしていたら
ターミナル内の売店のおじさんから
お前何してるんだここで?!と
若干驚いた様子で言われた。

そりゃそうだよな、
今は私の方がよっぽど不審者かもしれない。

事情を説明した。
すると暇なら品出し手伝ってくれないか?と

もちろん!と答える、暇だしwww

私何してんだ


深夜1時に始まるトルコ人ファミリーとの品出し
面白いな本当にwww

お腹空いたり喉乾いたりしたら店の商品勝手に食べていいからね、と
充電もWi-Fiも接続させてくれた。もはや家

今日の私の寝床

ベンチで直で横になってたらダンボールと
売り物のクッション(いいのかよ)も持ってきてくれた

チャイとパン


そしてまたここで私の図々しいと言うか
人任せな性格が出てきた。

早起きできるか不安だからバス来たら起こして、と
この女どこまで人任せなのか、、

まあこんな感じでギリシャの離島へ行く為にKasへ向かって行きます。

続く。

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