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2023年のEndless SHOCK -Eternal- と Endless SHOCKをみてきた話

2023年4月5月に帝国劇場で上演された「Endless SHOCK -Eternal-」と「Endless SHOCK」を観劇してきたので、その本当にただの感想文 (将来の自分用)

はじめに

今回は、まず、一般販売のプレイガイドでチケットを購入した、4月の佐藤勝利さんがライバル/ 前田美波里さんがオーナーの「Endless SHOCK -Eternal-」を先に観劇し、その後、ファンクラブでチケットを購入した、5月の北山宏光さんがライバル/島田歌穂さんがオーナーの「Endless SHOCK」を観劇するというスケジュールだった。今年は、2か月の間で、ライバル役が交代するのもあって、いつもに増して、チケットが取りにくかった気がしている。会場に行くと、中村麗乃さんファンの方たちも多く観劇されていたので、カード枠と一般もなかなか厳しかったんだなと想像できた。
帝劇前のポスターの所で、麗乃さんの写真と一緒に写真を撮っている方達が沢山いたのも微笑ましく、今まではあまりなかったので新鮮な体験だった。

2023.4.27(木)「Endless SHOCK -Eternal-」 帝国劇場ソワレ

(収録カメラのアナウンスあり 前日、光一くんは、井上芳雄さんのWOWOWの番組「芳雄のミュー」にソワレ後 帝国劇場から生中継で出演)

勝利くんがライバル役のEternalを観るのは、1年ぶり。ちょうど、1年前の観劇の前の日に、光一くんが、今まで端で眺めていることしかできなかったライバルが最後に「Higher」に参加するという演出*1に変更した日だった。あれから1年、ライバル役の勝利くんは、とっても頼もしくなっていた。

Overtureは楽しい。帝国劇場でオーケストラピットの音合わせの音を聴いてるだけで、本当に楽しくてワクワクするのだけど、ここから、オフ・ブロードウェイなんだけどオフ・ブロードウェイじゃないショービジネスの世界に入るのだとワクワクする。オープニングのクレジットの作曲の人の多さは、本当に圧巻。今年で23年、光一くんも書いていたがブラッシュアップを繰り返した結果だと思うと感慨深い。

Eternalは、本編の3年後の世界、スピンオフ。コロナ禍でどのように上演したら良いかを考え抜いて作成されていた演目。コウイチがいない世界でコウイチと過ごした日々を回想する物語は、その時のコウイチ以外の心情や動きがより理解しやすく作られているので、2作観るとSHOCKの世界がより理解できると感じる。

今年は、1日2公演ある時は、本編とEternalを上演するという前代未聞なスケジュール。制作発表の時*2の光一くんの楽しそうな姿と、勝利くんと北山くんのちょっと困った姿はワイドショー等で紹介されていたが忘れられない。

この観劇の何日前に、光一くんがInstagramのストーリーでEternalは青のテープライト、本編は赤のテープライトをステージに仕込んでいると書いていたので、オーケストラピットのあたりに青いライトが仕込まれていることをしっかり確認。

「Endless SHOCK -Eternal-」の上演時間は、休憩30分の2時間35分。「Endless SHOCK」は、休憩30分の3時間15分。観劇する前は、結構上演時間が違うことに驚いた。

今年のEternalは、かなり変更されていた。やはり一番大きいのは、フルのフライングの組み合わせと、チームUSAの再登場だと思う。ライバルの3年後の成長ぷりもより、物語としてわかりやすくなっていたけれど、スピンオフとは思えないショーの豪華な部分は、本編に引けを取らない作品になっていた。

今年のリカ役の中村麗乃さんは、現役アイドルらしく、とても笑顔が可愛く、歌声も可憐、スタイルも良いのもあってダンスも見応えがあり、幼なじみとして過ごしてきたライバル役(今日はショウリ)が好きになってしまうだろうなと思えるリカだった。

今回の座席は、1階かなりの前方、中央。リボンフライングでもラダー(梯子)フライングの時も頭の上を飛ぶ感じの席だった。(一般で取ったチケットでは今までで一番良い席だったかもしれない)

昨年は、久しぶりに帝国劇場に立つ佐藤勝利くんを楽しみに見に行った部分もあったのだけれど、今年は、佐藤勝利くんではなく、コウイチに憧れ、追いつきたいけど追いつけなくてもがき苦しみ成長するライバル、ショウリを楽しめた気がする。

この観劇日の後、光一くんがInstagramで記載していた通り*3「少年コウイチがオーナーに引き取られた時リカはオーナーのお腹にまだいて生まれた数年後ショウリが引き取られたバックボーンがあります」とコメントもあった通り、今年のコウイチとリカは、以下のような雰囲気をとても感じた。

コウイチにとってのリカは、かわいい妹であり幼馴染でありカンパニーの仲間という立場。リカにとってのコウイチは憧れの役者であり、(たぶん)初恋の相手。こんな関係性がよりわかりやすく浮かび上がっていたように思う。(見た目の年齢差もあるのかもしてないですが……)

今年のパンフレットで光一くんも発言していた、中村麗乃さんが、神田沙也加さんに憧れ尊敬しているという話については、実際の彼女の演技や歌声を観ると本当にリスペクトしている感じがとても伝わってきた。

「ONE DAY」良かった。

実は、似ているというネット上の感想もチラホラ見かけたけど、似ているというよりは、可憐でスイートな歌声なのに滑舌や表現がしっかりしているので、歌がセリフのようにしっかりと耳に入ってきて物語が把握しやすいので、それは、神田沙也加さんに通じるものがあるとは思った。(違った魅力も沢山感じたので、私は似ているって表現とはちょっと違う気がする)

今年も、前田美波里さん演じるオーナーとコウイチのNew York Dreamが観れて嬉しかったな。美波里さんのシルクハットとステッキは人間国宝ものだと思っているので、今年も最高でした。(パンフレットの美波里さんの写真も本当に素敵)そして、3年ぶりの登場のチームUSA、居るといないとでは本当に全然違う、身体能力の高さとちょっとしたお茶目な感じ最高だった。

そして、今年のコウイチですが、今年は久しぶりの髪色が明るめなコウイチ、去年ちょっと苦しそうだった気もしていた高音も伸びやかだったし、ダンスもフライングもJapanesqueも完成度が高かったと思う。やはり、コロナ禍で規制があった部分が色々と改善されたこともあり、やりやすくなったのかもしれないと感じた。リカとコウイチの歌声の合い方もとても良かったと思う。

ちょっとだけ、面白かったのは、私の周りの席は勝利くんのファンが多かったのか、ラダーフライングの時に私は一生懸命、上空を動いて2階に渡るコウイチを追っていたのだけど、周りの方達は、和太鼓を叩く勝利くんを見つめていたこと。推しの一挙手一投足見逃したくないから仕方ない。

ここから、先は当日の自分のツイートからの感想を箇条書き

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麗乃リカとコウイチのハーモニーがかなり良いな。ONE DAY
ショウリくんとのダンスも良い。
そして、チームUSAが踊ってるとやっぱり、SHOCKだって思う。

SOLITARY かっこよかったな。銀髪なのか銀髪なのかわからないコウイチ良き。今日収録してる映像使われるといいな

二幕最初 Dead or Alive エターナルはコウイチの十字架貼り付け、
本編はショウリの台詞から ショウリの台詞があると思ってのんびりしてたら、高田くんに「ハリツケです」と言われて、慌ててコウイチ貼り付けに。助けられたとの事

あと、今日見たのは Endless SHOCK Eternalだったのかというくらいショーがいっぱいでした。楽しかった

MUGENも力強くて美しかったな。久しぶりに客席飛んでて幸せだったよ
やっぱり、コウイチかっこいいね。ダンスも指先まで綺麗だし、毎回惚れ直すわ。

いつみてもドキドキするし、本当にエンターテイメントのショーとして
完成されていてEndless SHOCK面白いよ
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マチネのカーテンコールで、中村麗乃さんを紹介し忘れた光一くんは平謝り最後の幕が閉まった後、ステージ上がか何か声が聞こえた。その時の話を
「大事なカンパニーの仲間を紹介し忘れるなんて今日は終演後幕が降りた瞬間……」とこの夜のInstagram のストーリーで更新。ステージ上で土下座した時の反応がステージ上の声だったのかもしれないと思った。

2023.5.17(水) 「Endless SHOCK 」 帝国劇場マチネ

 
博多座には行っていないので、北山宏光さんがライバル役、島田歌穂さんがオーナーを観るのは初めて。そして、本編をみるのも3年ぶり。今回の席は、ファンクラブで取った座席。2階最前列、真ん中より若干上手寄り、ラダーフライングの着地点がよく見える席。オーケストラ・ピットの近くに設置されているラインテープは赤。評判の良い北山くんのライバル役にワクワクしていた。前回は、持っているけど使わなかった双眼鏡を今回は2階席ということでちゃんと用意した。

OVERTUREからのオーナーの挨拶から最高。歌穂さんのオーナーは力強くてできる強いオーナーな感じがしてとても素敵。伸びやかな歌声は、本当に唯一無二だと思う。

ONE DAYの屋上のシーンの下で踊る、アンサンブルのダンスとかも懐かしい気持ちになった。Eternalの時にも書いているけど、コウイチと中村麗乃さん演じるリカの歌声は、なかなか音の波帳が良い気がした。

打ち上げのシーンで、ヒロミツに合わせて「Everybody Go」と叫んだり、一瞬だけヒロミツがローラースケートを履いてくる部分もとても楽しい。基本的に、コウイチに食って掛かるヒロミツは、ちょっとギラギラしていて野心に溢れている感じで、この物語の1幕終盤で起こる事件を本当に起こしそうなタイプに見えるのがとても良い。楽しみにしていた、ニューヨークの街でのハートのスーツも最高だったし、嫉妬深い感じの演技が本当によかった。

1幕最後のJapanesqueのシーン。リカの日舞も良かったし、コウイチとヒロミツの殺陣の絡みもとてもかっこよかった。そして、Eternalでは、見られない出血からの階段落ち。前回の観劇した時の階段落ちは、途中で速度を調整した当たりで、縦方向に傾いて実はちょっとヒヤヒヤしていたのだが、この日の階段落ちはとてもきれいな階段落ちだった。

2幕、苦悩するヒロミツの姿と歌に北山くんの本領が発揮されていた気がする。のたうち回るヒロミツの苦悩が本当に伝わってきてかなり胸にくる。

本編でしか見られない楽しみにしていた「シェイクスピア・シアター」、やっぱり良い。「ハムレット」のセリフで追い詰めるコウイチと苦悩するヒロミツ。「満点の星よ!大地よ!」の部分から「裏切り者に死を」の後に流れるバッハのミサ曲 ロ短調、オーケストラピットから生音で演奏される迫力は、クラシックになると俄然強くなると思う。

その後の「リチャード3世」シーンも緊迫していて良かった。マーラーの交響曲5番の流れる中、自分の不遇を嘆くリチャード3世のシーンはいつみても光一くんの姿を恐ろしく感じるし、ヒロミツとリチャード3世が入れ替わるシーンも本当にゾワッとする。その後、登場する未亡人アンを演じているリカの喪服姿も美しいし、リチャードがアンを口説き落とそうとする所も、手を振り払う所も良い。そして、ヴェルディ《レクイエム》『怒りの日』で、コウイチが刺される所まで最高。(シェイクスピア・シアターを楽しみにしすぎていたので、ここだけ記憶が濃い…)

何度も言っているのだけど、一度、この「シェイクスピア・シアター」の部分だけちゃんと演じるスピンオフを作ってくれないかなと思う。

とりあえず、思い出にひたるために(サウンドトラックに入っていないから)大好きな小澤征爾指揮とその師の一人バーンスタインでのリンク

Mass in B Minor, BWV 232 / Kyrie: I. Kyrie eleison
サイトウ・キネン・オーケストラ 小澤征爾 Tokyo
https://open.spotify.com/track/12RLuzVIPnu08ui3BmFv1Y?si=ded5559bf1024a6b

Symphony No. 5 in C-Sharp Minor
Pt. 1: 1. Trauermarsch. In gemessenem Schritt. Streng. Wie ein Kondukt
ボストン交響楽団 小澤征爾
https://open.spotify.com/track/3qzkTg1NoasLx5ROR4ApZf

Messa da Requiem for Soloists, Chorus and Orchestra: II. Dies Irae: Dies irae, dies illa レナード・バーンスタインロンドン交響楽団
https://open.spotify.com/track/5ewXfNheikBsV0kXZC8Hhd

次に書いておきたい所は、「オーナーの劇場のバックステージ

コウイチが劇場のバックステージに戻ってくるシーン。看護師からコウイチのペンダントを渡されて失意のリカが、劇場のバックステージでコウイチの姿を見つけるシーン。昨年のリカに急に抱きつかれて、ちょっと嬉しそうに光一くんがInstagramで記載していた幼馴染の設定*3が生かされていた。

「なんでそんなに嬉しそうじゃないんだ。小さい頃なら俺が帰ってきたら抱きついて来るくらい喜んだのに(意訳)」という台詞の後で、リカが「コウイチ」と言いながら抱きつき、「なんだ、やっぱり抱きつくのか。抱きつくな、おまえに抱きつかれると俺のスタイルの悪さが露呈する(意訳)」と言う台詞が、私が鑑賞した回では話されていた。今回、本編を1回しか鑑賞していないので、毎回そうなのかはわからないけれど、唐突だなそんな関係だったの?と思ったシーンが幼馴染同士の可愛いシーンとして描かれていたのは印象的な今年の変化だった。

また、オーナーと歌い踊る「New York Dream」も、島田歌穂さんとの歌とダンスは美波里さんとはまた別で素敵だった。歌穂さんのいくつになられても感じられるコケティッシュな魅力あふれるNew YORK Dreamだった。ちょっと複雑そうで一緒に踊れないリカもよかった。

そして、ヒロミツの「Higher」が本当にかっこよかった。歌のキレもダンスも、インペリアル・ガーデン・シアターでショーを維持してこれたんだなと感じるとても素敵な「Higher」。その後の下りはEternalと違い、SHOCKは辛いものを感じた。

今年の「夜の海」は、いつもにまして切なかった。なんだかとても胸にくるものがあった。同じ曲なはずなのに、観るたびに色々な思いが交錯する素敵なシーンだと感じた。指の先、足の先まで丁寧で美しいコウイチのダンス、ヒロミツのコウイチとはちがう柔らかく美しいダンスどっちも素敵だった。

2階席から観ることでよく観察できたフライングについても書いておきたい。客席の上を飛ぶフライングはやっぱりSHOCKの醍醐味だし、コシオカがワイヤーをフッキングして、マツザキが受け止めるシーンは何度みても胸がキュンとする。リボンフライングの飛び方、傘にラダー、どれも美しかった。特にやっぱり、2階にいるとラダーフライングで飛び乗ってくる姿は一瞬ピーターパンを思い出してしまう楽しさがあると思った。(近くに飛び降りたけど、噂の良い匂いは感じらなかった。あしからず)

最後に、この日したツイートを貼り付け

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幕間

幕間順調 ヒロミツすごいな

色々とブラッシュアップされてるし、ヒロミツとっても良いな。
いや今年もこんなに変わるんだな。3年ぶりに私本編を観てる。そして、やっぱりコウイチかっこいいぞ。オーナーも良いな素敵だ歌穂さん良い

私が、おばあちゃんになって、観てきたSHOCKの思い出話をする日がきたら、良かったライバル役として北山くんの名前は必ずあげるだろうなと
感じたくらい、野心溢れるカッコいいライバル役だな

終了後

ああ、今年も本当に素敵なEndless SHOCKだった。本当に良かった。好きだ。なぜかここで、懐かしの設定を教えてくれたのかの複線も回収されて、より本当に素敵な物語になっていたよ。リカとコウイチの関係性に幼馴染萌えとしては、さらに胸キュンです

本当に毎年物語が良くなるな。大好きなシェイクスピアシアターを、すごく苦悩してのたうち回る、あのヒロミツで観られたの幸せだ。(私、たぶん、シェイクスピアが観たくてSHOCKを観に行ってる気がするくらい、この部分が好きなんだな…)ああ、できることなら明日もみたい

細かい所を観劇すると観察できない私としては、今日のマチネは、とっても最高の本編でした

「光一くんが世界で1番かっこいいです。うちの母ちゃんも観に来てました」北山くんと宮田くんいいな。ヒロミツかっこいいよね

(宮田くんが同じ回を観劇していたらしい *4)

最後に個人的に今年良かった記事のまとめ(随時追加予定)

*堂本光一「Endless SHOCK」の2作同時上演を発表に、佐藤勝利&北山宏光「(聞いたのは)ほぼ今日」
https://www.fujitv-view.jp/article/post-779193/

*堂本光一 堂本剛の誕生日を「忘れるわけないじゃないですか!」主演ミュージカル開幕とWでお祝い
https://www.fujitv-view.jp/article/post-851292/

*【堂本光一×佐藤勝利・北山宏光】舞台『SHOCK』初の2作品同時上演&ライバルWキャストで際立つ魅力!【ゲネ&取材会レポート】(写真が良い)
https://lee.hpplus.jp/column/2612917/

*パンデミックの記憶刻む、堂本光一と『Endless SHOCK』の軌跡 
大衆文化 第二十七号 2022.9 に掲載いる同著者 後藤隆基「コロナ禍下における堂本光一と『Endless SHOCK』の軌跡」の内容とその先と言った感じ)
https://webronza.asahi.com/culture/articles/2023042000001.html

*乃木坂46・中村麗乃インタビュー (とてもかわいい)
「この2か月を走り切れたら、いつもの景色も違って見えてくるんじゃないかなって」『Endless SHOCK』『Endless SHOCK‐Eternal‐』
https://www.tvlife.jp/pickup/565669

【注釈】

*1) 堂本光一 Instagram ハイライト derection 参照
https://www.instagram.com/stories/highlights/17866818404660860/

*2) Endless SHOCK Instagram 2023年公演についてのリール
https://www.instagram.com/reel/CnfZhFMBE0V/

*3) 堂本光一 Instagram より
https://www.instagram.com/p/Cr2g2F_LcgP/

*4) 北山くんと宮田くんの話
https://www.instagram.com/reel/CsVrsUvt6a4/

【参考文献とサウンドトラックとか】



Endless SHOCK Endless SHOCK‐Eternal‐ 2023 パンフレット

エンタテイナーの条件 堂本光一 日経BP社

大衆文化 第二十七号 2022.9  

KOICHI DOMOTO 「Endless SHOCK」 Original Sound Track 2


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