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堂島孝平くんのKinKi Kidsへの提供曲についてのあれやこれや

KinKi Kidsへの堂島孝平くんの提供曲 全37曲(2023/12/27現在)↓

はじめに

堂島孝平くんに出会ったのは、たぶん1995年の秋から始まった月曜日のオールナイトニッポンの第2部。ファースト・アルバムの「僕は僕なりに夢を見る」が発売されたちょっと後で、曲の感じも未だに一番好きなネオアコ風味なPOPで好きな匂いのする音楽なので、だんだんファンになっていた。なので、28年くらいのお付き合いの私が、ずっと書きたいなと思っていた堂島孝平×KinKi Kidsの楽曲について書いていきたいと思う。あの頃の自分は、まさか、あっちの好きとこっちの好きが後に出会って、2023年現在、共同プロデューサーになってるとは、95年の私には想像もつかない世界だったりもする。という事で、2000年に堂島くんがD albumに曲を提供するきっかけの話から書いておきたい。
 何度か本人がラジオやインスタライブとかでも話してるのだけど、もともと事務所の先輩だったmoonridersの白井良明さん(KinKi Kidsでいうと「DEEP DIVE」の編曲とか、剛くんのソロ曲「激愛ロジック」の編曲も担当)が、ジャニーズJr.か誰かに曲を提供することになっていて、そこから、同じ事務所だった堂島くんにもお声がかかって、KinKi Kidsの曲のコンペに曲を提出したら採用されたという話だったと思う。D album に提供している「Misty」と「こたえはきっと心の中に」の2曲は、堂島くんの音楽キャリアにとってもこれが初の他人への提供曲となっている。その時のエピソードとして「KinKi Kidsのふたりが気に入ってくれてるときいてとても嬉しかった」と語っている。(詳しくは、ノーナ・リーヴス西寺郷太さんのポッドキャスト「西寺郷太のGOTOWN Podcast」#23「堂島ソロ四半世紀物語」https://open.spotify.com/episode/15IFvLZBmEY9EWb7mdruZd 参考)

言い訳としては、私は、ただの堂島孝平ファンでKinKi Kidsのオタクなので、どの提供曲も控えめにいって最高3万点なので、以下の解説はほどんどカッコいいで構成されている。

1 「Misty」 作詞・作曲 堂島孝平 編曲 CHOKKAKU 【D album 2000】

印象的なdadadaのスキャットから始まるこの曲は、すこしJazzyな雰囲気のあるダンス・ミュージック。D albumは、今までのプロデューサーの名前から、初めてKinKi Kidsふたりがプロデューサーの名前に書かれた初めてのアルバム。(このアルバムのプロデュースとしては、セルフプロデュースになることをあまり明確に指示されておらず、光一くんは色々口を出したけど、剛くんは今までと同じような感じで関わっていたとも言われている)
それまでのアルバムより、若干大人の雰囲気のある楽曲が集まったアルバムだと思うのだけれど、その中でも1位か2位を争うカッコよさとKinKi Kidsのふたりの声の魅力を引き出している楽曲だと思う。KinKi Kidsふたりも「衝撃を受けた楽曲」と話している。もとのタイトルは「曇がちマイハート」。KinKi Kidsのふたりは、後に堂島くん本人に「両手で作った双眼鏡」の歌詞の部分をストーカーなのって、からったたりもしている。ダンスをとてもカッコいい1曲。O正月コンサートの映像が流れたMUSIC STATIONでタモリさんが「Misty いいね」って言った事は、個人的にとっても嬉しかった。そして堂島くん本人もTwitterで喜んでいた。間奏のフルートの音色も最高で、サビのユニゾンの響きが本当に気持ちの良い1曲。

2 こたえはきっと心の中に 作詞・作曲・編曲 堂島孝平【D album 2000】

この曲は、私の好きな堂島孝平くんの良さがあふれている楽曲で、ギターで弾き語りをしれ欲しい、ネオ・アコースティック風味の曲。ワンコーラスを剛くんが歌い、ツーコーラスを光一くんが歌い、その後のサビをふたりで歌っていく構成が、ちゃんとしたフォークデュオのようで楽しい。最後の「そう ちょっと見ていただけ」のハーモニーがとても良い。優しいギターのリフとクラップに合わせて歌うこの曲、いつかアコースティックな感じで今のふたりで歌ってくれないかなと思っている。この曲は、確か、アルバム発売当時「Misty」と共にとてもKinKi Kidsふたりが気に入っていた楽曲でもある。

3 いつも僕は恋するんだろう 作詞・作曲 堂島孝平 編曲 CHOKKAKU 【ボクの背中には羽根がある 2001】

「ボクの背中には羽根がある」のカップリンク曲。この曲は「こたえはきっと心の中に」近い曲調で、かわいい恋愛をうたったPOPソング。堂島くんの作る楽曲には、いつも「へっ?」と驚かしてくれる何か秘密が隠されていることが多いのだけど、この曲の場合は、ワンコーラスとツーコーラス目の間に入る「Let me know how you feel」の部分のソフトロックなフレーズと最後の部分の転調がそれに当たる。すごく定番な構成の曲かと思ってると驚かされる。また、この時期のKinKi Kidsのユニゾンは、この頃特有の声の良さがあってすごく好きだ。

4 カナシミ ブルー 作詞・作曲 堂島孝平 編曲 CHOKKAKU 【カナシミ ブルー 2002】

MV https://www.youtube.com/watch?v=sKPYW4qVR4I
Oliginal Live https://www.youtube.com/watch?v=r9hfypJaVk0

満を持してシングル曲となった「カナシミ・ブルー」
この曲の歌詞は、歌を表現するための仮歌詞だったのだけど、そのまま採用されたと後年堂島くんが語っている。そのため、しばしばKinKi Kidsふたりに「『悲しみにくちびるよせて』って何?どういうこと?」と歌詞をからかられる事がある。UCカードのCMで踊るふたりがとても好きだった。曲調としては「Misty」に少し近いメロウな雰囲気のあるダンスチューンで、編曲も同じCHOKKAKUさん。AメロのユニゾンはKinKi Kidsにしか歌えない世界観だと思う。名曲は何度聴いても名曲。個人的には、ミュージシャン仲間に堂島くんが「カナシミ ブルー御殿」が建ったとネタにされている話も好き。堂島くん自体が自らTwitterで思い出話を語っているので、そこもぜひ検索して読んで欲しい。また、堂島孝平くんのベスト・アルバム「Best of HARD CORE POP!」でかなり雰囲気を変えて自らセルフカバーもしている。ちなみに、MVに出ている魚は大型の古代魚のシルバーアロアナだと思ってる。

5 永遠のBLOODS 作詞 浅田信一 作曲 堂島孝平 編曲 ha-j 【永遠のBLOODS 2003】

MV https://www.youtube.com/watch?v=zY-dc-sM6ZY(連作MV 鏡の中6月の1つ)

この曲を聴くと、KinKi Kidsにはめずらしかった白いスタンドマイクで、おそろいのピンクのシャツと白スーツで歌う、当時の姿をすぐに思い出す。
「追い風にふくらんだシャツの」の部分と間奏部分のスタンドマイクを生かした振り付けがとても好き。光一くんが東山さんや嵐、井ノ原くんと出演していたコカ・コーラのCMソング。爽やかなギターのリフとすこし古いロックンロール調も感じる4打ちのリズムが心地よい。この曲のタイトルの意味がわからず「なんでタイトル『永遠のBLOODS』なの」と剛くんが堂島くんに確認して「僕は作詞者じゃない」と返したというエピソードも面白い。ちなみに作詞の浅田信一さんはアーティストでKinKi Kidsだと他に「月光」や「真冬のパンセ」の作詞をしていて、編曲のha-jさんは、「solitude ~真実のサヨナラ~」や「月光」の編曲者でもあり、嵐の曲を制作していることや、二宮くんの音楽の師匠としても有名。追い打ちをかけるようにユニゾンで続くサビの連続が本当に心地よい。

6 黒い朝・白い夜 作詞・作曲 堂島孝平 編曲 知野芳彦 【G album - 24/7 2003 堂本剛 ソロ曲】

私は世代であるので、80年から00年代くらいのOASISを代表するUKロックが大好きだ。特に、My Bloody ValentineやPrimal Screamの初期のシューゲイザーと呼ばれるギターの音が歪んだ曲が好き。当時、剛くんも同世代なのもあり、あちこちでそんな話していた。そして、曲の話に戻ると「黒い朝・白い夜」は剛くんが当時好きだったUKロックの香りあふれる疾走感のあるロック。歪んだギターの音は若干上記に記載したバンドの香りを感じる。歌詞もこのあたりのバンドによくあるナイーブなちょっと救われない感じがとても良い。私は、当時この曲が好きだった。もう、きっと歌われる事はないKinKi Kidsとしての自分で制作していないソロ曲だけど、私の心の中では、すごくキラキラした思い出の1曲。この路線が続いていたらどんな世界だったかとちょっと思ってしまう。編曲の知野芳彦さんは、C albumに収録されている「あのときの空」の作詞作曲編曲を担当している。

7 Secret Code 作詞 Satomi 作曲 井上日徳 編曲 井上日徳/堂島孝平 【Secret Code 2008】

MV https://www.youtube.com/watch?v=K9wfi1mVzYU

この曲のCDでのトラックの演奏は、当時堂島くんが行っているビックバンドのプロジェクト堂島孝平楽団の演奏。バンドマスターが堂島くんで、ASA-CHANG、ヒックスヴィル、東京スカパラダイスオーケストラの北原雅彦さんが演奏に参加していて、MVには堂島くん、白井良明さん、藤井尚之さん、フィッシュマンズの茂木欣一さん、ヒックスヴィルの木暮晋也さんの姿も見える。ホーンセッションとリズムの楽しいジャジーな1曲。作曲の井上日徳さんは、後に同じ布陣で作成された「DESTINY」も手掛けている。様々なジャンルの楽曲を歌っているKinKi Kidsにここまでのビックバンド形式の音楽が似合うんだなと改めて思わせてくれた1曲。MVもファンに人気の高い1曲。またこの感じの新曲もぜひ作って欲しい。今年(2022-2023)のライブで久しぶりに聴けたのはとても嬉しかった。

8 もっともっと 作詞・作曲 YO-KING 編曲 堂島孝平 【K album 2011】

ハーモニカの軽快なイントロが楽しいちょっとPOPで可愛い曲。KinKi Kidsが少し高音のユニゾンで歌うとYO-KINGさんのあの曲調がかわいく楽しくなるのは新鮮だった。真心ブラザーズも追いかけてきた人間としては、フォークデュオとしてメジャーデビューしたYO-KINGさんが、別のデュオの為の曲を書いているだけでとても嬉しい。「Hey! みんな元気かい?」以来の提供曲。堂島くんは、自身の曲や提供曲で、作曲・編曲をすることはあるけれど、こんなに他人の曲のアレンジをしているのは、KinKi Kidsだけだと思っている(自分の感覚なので調べている訳では無いですが…)。この曲、本当にかわいくて楽しい曲なので、Kingコンサート以来にどこかのライブで歌って欲しい。

9 きみとぼくのなかで 作詞・作曲・編曲 堂島孝平 【K album 2011】

「こたえはきっと心の中に」にちょっと近い雰囲気を持っている「きみとぼくのなかで」。歌詞もメロディーもちょっと繊細で自信のない恋愛を歌っている曲。優しいけどきちんとしたギターのリフとキーボードの音が切なめ中に少し毒のあるPOPSが最高です。堂島くんのPOP職人と呼ばれる仕事の良さがとても良く出ている。堂島くんの少しメロウなメロディーをユニゾンで歌うKinKi Kidsの声は、本当に良く合っていると思う。間奏のグリッサンドピアノの部分は、恋のキラキラした所と、でも、少し物悲しい部分が表現されていて胸キュンソングでもある。

10 キラメキニシス 作詞・作曲 堂島孝平 編曲CHOKKAKU 【鍵のない箱(初回B)2014】

キラキラしてるのに、少し切ないファンキーな音色が癖になる楽曲。バックで演奏されるホーンセクションの音とファンキーなコーラスがとてもかっこい。この曲も「きみとぼくのなかで」と同じで堂島孝平くんのポップ職人ぶりがよく分かる楽曲。「キラメキニシス」ってどういう意味だろうと思って聴いていると最後に答えがあるのも良い(歌詞カード参照)。サビのユニゾンの揺れの感じが本当に、KinKi Kidsの声と堂島くんのメロディーの相性の良さがよく分かる。ツーコーラス目に入るエレピアノの音色も良い。歌詞も「マックラに染まったこの世界で たったふたつの孤独をぎゅっとくくりつけて」の部分とか本当にカッコいい。大好きな曲。

11 SPEAK LOW 作詞・作曲・編曲 堂島孝平 【M album 2014】

イントロの初っ端のギターとベースの音からもう優勝している楽曲。ファンキーだけど、ちょっとロックの味も感じられる楽曲。この感じの曲をKinKi Kidsに提供してくれる堂島くんは本当に天才だと思う。そして、サビのユニゾン、間奏のフェイクも本当に良い。Bメロの剛くんと光一くんの歌い方の違いもとても楽しい楽曲。ライブで聴くと本当に映える曲なので、当時、何回かテレビ番組で歌ってくれたのは最高だった。特に「MUSIC STATION」では、堂島孝平くんも演奏で参加しており大興奮したのを覚えている。また、ぜひライブでもYoutubeでも歌って欲しい。CD Jounal 2015年1月号のインタビューで剛くんがファンキーな楽曲だけど、自分のソロと違ってKinKi Kidsのメロディーラインのキラッとした所が残るように、レイド・バックし過ぎずに歌っているという部分にも注目して聴いて欲しい。堂島くんのアレンジに時々入ってくるフルートの音色って本当に良い。

12 Alright! 作詞・作曲・編曲 堂島孝平 【夢を見れば傷つくこともある 2015】

全収録曲が応援歌というコンセプトでつくられたシングル「夢を見れば傷つくこともある 」のカップリング曲。KinKi Kidsの応援歌はどれも一捻りある感じで作っていると思っているのだけれど、この「Alright!」も応援歌というよりも優しく見守っている曲となっている。その優しい歌詞と同じで、メロディもバックトラックも優しい感じで来るのかと思いきや、Bメロのふたりで、畳み掛けるように掛け合う部分の急な疾走感がとても堂島くんらしい楽曲だと思う。

13 naked mind 作詞 堂島孝平 作曲 Susumu Kawaguchi, Fredrik Samsson 編曲 堂島孝平 【N album 2016】

この曲が収録されている「N album」から、今まで楽曲提供のみだった堂島孝平くんが、アルバムの共同プロデューサーとしてアルバム制作に携わるようになった。堂島くんが共同プロデューサーとして参加してからのKinKi Kidsの楽曲は、音楽性に更に幅ができてとても良くなったと感じている。もちろん、ポップスが土台にあるのだけど、本当に表情豊かになって秋のこないアルバム担っていると思う。楽曲の話に戻ると、イントロのギターのカッティングが印象的な楽曲。メロディラインの少しファンキーでソウルな雰囲気は、コライト(共同制作による)作曲だからかなとも感じる。堂島くんがこの感じの曲のアレンジをすると、何度もしつこく書いているが本当にホーンセクションの音がカッコよい。「いざ新未来」ってなかなか書けない歌詞だなとも感じる本当におしゃれな一曲。

14 モノクローム ドリーム 作詞・作曲 堂島孝平 編曲 CHOKKAKU 【N album 2016】コーラスアレンジ 堂島孝平

この曲は、コーラスアレンジも堂島くんの担当。イントロのスキャットの部分はすごくシティポップを感じることのできる爽やかなサウンド。サビのふたりで歌っているユニゾンとその後に重なるコーラスも本当に都会的な感じがする。「せめて夢の中で会わせてくれやしないか」の歌詞は、後から出てくる堂島くんが作詞をしている「Pure Soul」にも通じる世界観だとも思う。お気に入りの一曲。

15 星見ル振リ 作詞 久保田洋司 作曲 萩原和樹 編曲 堂島孝平 【N album 2016】

私の周りではとても人気曲、構成はとてもオーソドックスな楽曲だと思う。サビはふたりのハーモニーで構成されてる。私は、あまり歌詞を重視して聴くタイプの人間ではないのだけど、この曲は世界観を表すためか、少しKinKi Kidsふたりの歌い方が甘やかなので、そこも人気の秘密なのかなと思う。ギターのリフや音色が80年代後期のバンドサウンドの雰囲気があって、少し懐かしい気持ちにもなる楽曲。

16 陽炎 〜Kagiroi 作詞 堂本剛 作曲 堂本剛 堂島孝平 編曲 十川ともじ 【N album 2016】

「We are KinKi Kids Concert」でのパフォーマンスも印象な掛け合いの美しい「陽炎」。剛くんと堂島くんの共同作曲になっているが、堂島くん曰く「ほとんど剛くんが作った」とのこと。KinKi Kidsがふたりでしか歌えない構成のこの曲は本当に素敵な一曲だと思う。KinKi Kidsの楽曲の中で、掛け合いが多い難曲が光一くんが好きな曲であるのは、ファンの間では良く知られている。その感じの難曲を剛くんがKinKi Kidsのために作ったというのが、本当に嬉しい。十川さんの美しくって儚いアレンジも本当に良い。

17 夜を止めてくれ 作詞・作曲 堂島孝平 編曲CHOKKAKU 【N album 2016】

疾走感のあるソウルフルでジャジーな楽曲。80年代シティポップというか、あの頃のソウル寄りの渋谷系サウンドを思い出す曲だと思う。ソウルフルでファンキーなこの曲が私は大好き。ライブでのパフォーマンスも最高だったので、もう一度KinKi Kidsに歌って欲しい楽曲の一つ。少し切ないけどかっこいいポップスを作らせたら、堂島くんは本当に最高の答えを返してくれる。良い曲だな。

18 なんねんたっても 作詞・作曲 堂島孝平 編曲 Jan Anserson, Peter Heden【N album 2016】コーラスアレンジ 堂島孝平

編曲のふたりは、光一くんのソロ曲「DEAD END」の作曲もしている人物。堂島くんが「KinKi Kidsふたりにユニゾンで歌ってもらいたい」と作ったこの曲のアレンジを北欧組の方たちがコライトで編曲しているのがとても面白いなと思う。その為か、ユニゾンで歌うと普通のアイドルソングになりがちなだけれど、不思議なポップスになっている。堂島くんが、20周年を迎えるKinKi Kidsの為に作った思い出を振り返るファンも大好きな一曲。MVも懐かしい映像がみられて楽しいので、見てない方はぜひ。

19 Pure Soul 作詞 堂島孝平 作曲 原一博 編曲堂島孝平 【道は手ずから夢の花 2016】

今回、KinKi Kids ×堂島孝平くんの曲を聴き返していた中で「あれこの曲ってこんなに素敵だったっけ?」と改めて思ったのはこの曲。もともとは、剛くんの甘やかな声が印象的なミディアムテンポのバラードのイメージがあったのだけれど、実は、光一くんの声も甘かった。そして、ふたりの歌ってる歌詞が、それぞれふたりらしい部分を歌っているのもとても良い。バックに入ってるコーラスもとてもおしゃれで、ちょっとドゥーワップというからムード歌謡風味なのもすごく良い。KinKi Kidsに幸せな恋の歌をもっと歌って欲しいと思っている私としては、この曲をすっかり忘れていて反省した。この曲は「夢でも会いたい」という恋の歌の永遠のテーマを歌っている。胸キュンなラブソング。

20 Shiny 作詞・作曲 堂島孝平 編曲CHOKKAKU【The Red Light 2017】

この曲もエピソードには事欠かない一曲。堂島くんがジャニーズJr.の曲の依頼を受けた時に『KinKi Kidsみたいな感じで』と言われたので作ったこの楽曲を、光一くんに聴かせたら「えっ、あげちゃうの」と言われたので、提出していたあちらのスタッフに差し戻してもらったという逸話のある楽曲。「Misty」の兄弟曲として「Shiny」と名付けられたこの曲は、疾走感のあるでも少し切ないメロディーライン。本当に、堂島孝平節が炸裂している楽曲だと思う。イントロからのコーラスの部分がまさに「Misty」の味も感じられる本当に大好きな一曲。ぜひまた「Misty」とセットで歌って欲しい。編曲も「Misty」と同じCHOKKAKUさんなのも嬉しい。ああ、ベースが本当にかっこいいんだな。

21 Topaz Love 作詞 堂本剛 作曲 堂本光一 編曲 堂島孝平 【Topaz Love /DESTINY 2018 】ストリングスアレンジ 堂島孝平

この曲は、もう説明しなくて良いかなと思うので、堂島孝平くんのアレンジの話だけ書いておきたいと思う。この曲のトパーズは、きっとブルートパーズなのではと思っているのだけど、キラッと輝く光を表現しているかのようなイントロの3音がすごく印象的。そこからの美しいストリングスに彩られた安定感のあるトラックが、キラキラとした恋の歌を盛り上げている。音色がとても豪華な曲。

22 DESTINY 作詞 Satomi 作曲 井上日徳 編曲井上日徳/堂島孝平 【Topaz Love /DESTINY 2018】ストリングスアレンジ 堂島孝平

Secret Codeと同じ製作陣で作った「Secret Code」を踏襲したビックバンドのジャズテイストの楽曲。初回盤Bは、両A面の「DESTINY」がメインとなっている。KinKi Kidsは、レコーディングの際には歌割りを決めずふたりとも全体をレコーディングをして、そこから歌割りを決める場合が多いようなのだけれど、この初回盤Bには、その事がよく分かる光一くんの歌唱オンリーの「DESTINY - Version K -」と剛くんだけの歌唱バージョン「DESTINY - Version T -」が収録されている。ふたりの違いを聴き比べるのも面白い。本当にジャジーな曲とKinKi Kidsの歌声の相性はとても良い。MVには「銀マン」として、堂島孝平くんも登場している。

23 彗星の如く 作詞・作曲 堂島孝平 編曲 堂島孝平/溝口和彦 【O album 2020】

MV https://www.youtube.com/watch?v=9sXpO5ybcME
KinKi Kids - O album 特典映像 「彗星の如く」Music Clip? (Short ver.)

オープニングのシンセサイザーの音と、スラップなベースが印象的なかっこいいロックな一曲。このアルバムが収録されている「O album」は、その前の「N album」と同じく堂島孝平くんは共同プロデューサーの立場で全曲に関わっている。この「彗星の如く」は、「O album」のリード曲でもあるので、この曲を聴くと「O album」に詰まったかっこよさがよくわかる。ちゃんと歌った方のMVもみたかった。

24 DEEP DIVE 作詞 作曲 堂島孝平 編曲 白井良明 【O album 2020】コーラスアレンジ 堂島孝平

「彗星の如く」よりもさらにハードなロック寄りの楽曲。前述の「Misty」の時にKinKi Kidsのスタッフを堂島孝平くんに紹介したmoonridersの白井良明さんが編曲を担当している本当にかっこいい一曲。「O album」の中で、1、2位を争う大好きな曲。堂島くんの退廃的なメロディと歌詞にふたりの少し淋しい歌声がとてもマッチして、この曲は本当に世界ができあがっていると思う。ぜひ、一度生で聞いてみたい楽曲。

25 Slash 作詞 堂島孝平 作曲 堂本剛 編曲CHOKKAKU 【O album 2020】

剛くんが入院していた時に作った楽曲。緊迫感のあるどんどん駆けていくメロディに、堂島くんの書く「どうしゃうもない やるせなさ」が溢れた歌詞が胸に突き刺さる。あんまり色々書くと深みにはまってしまいそうな曲。このアルバムでの衝撃作のひとつ。

26 アン/ペア 作詞・作曲 堂島孝平 編曲 須藤優 【アン/ペア 2021】

MV KinKi Kids - アン/ペア [Official Music Video(short ver.)] https://youtu.be/GAr0gxe51tc

「アン/ペア」は楽曲もMVも近年一番かっこいいと思ってる楽曲。ベーシストでもある須藤優さんの編曲は、少しハード目でありながら、とっても今時のサウンド。ギターとベースのリフが本当によい。どこか90年代を思い出すティストもあり日本というより海外のインディーポップな雰囲気。メロディーラインは、堂島孝平くんが、KinKiふたりにしか歌えない歌を書いてくれたと感じる。そして、大サビの転調の良さがたまらない。もともと転調大好き主義者なので、このサビでの転調は本当に良い。歌っている踊っている姿がもっとみたい。

27 SQUALL 作詞・作曲 堂島孝平 編曲 Ikuta Machine 【アン/ペア 2021】

アン/ペアのカップリングはどれも本当に良い曲ばかり。SQUALLは、揃った美しいサビがとても印象的。堂島節炸裂のユニゾンが美しいコーラスソング。ふたりで歌うとお互いの声で支え合ってる感じの強い。ふたりの憂いがあるけど爽やかな声が心地よい。ラジオで剛くんも好きな曲と言っていたので、いつかふたりで歌って欲しい曲。

28 群青の日々 作詞 堂島孝平 作曲Susui Samuel Waeromo 編曲 堂島孝平 【アン/ペア2021】

「群青の日々」は、KinKi Kidsのバラードの名曲「もう君以外愛せない」や「青の時代」の作者でもありKinKi Kidsとは切ってもきれない関係性の周水さんと、堂島孝平くんとの初めての組み合わせ。タイトル通り、少し青くて懐かしいメロディーラインにのる歌詞は、ちょっと「青の時代」を彷彿とする。ずっと一緒に駆け抜けてきたKinKi Kidsを表しているようだ。聴いてる胸が熱くなる楽曲。この曲も本当に良いので、「アン/ペア」はカップリング曲も含めて丸ごと生で聴けたら幸せだろうなと思う。

29 Precious Memories 作詞・作曲 堂島孝平 編曲 363820 【高純度romance 2022】

ミディアムテンポの少しゴスペルの雰囲気のある「高純度romance」のカップリング曲らしく、こちらも同じ色彩が感じられる一曲。「今 僕らは かって描いた日々の彼方にいる」のフレーズに思いを馳せてしまう。「Precious Memories」 かけがえのない思い出を沢山抱えて今があるんだろうな。切なくて美しい一曲。Bメロのハーモニーが美しい。ワンコーラス目は、剛くんの歌声に光一くんが寄り添って、ツーコーラス目は、光一くんの歌声に剛くんが寄り添う展開も良い。編曲は「The Story of Us」の編曲をしている音楽ユニット363820。ピアノとストリングスと管楽器の使い方が、この曲も「The Story of Us」も本当に綺麗。

30 Endless Promise 作詞 堂島孝平 作曲・編曲 星部シュウ 【The Story of Us 2023】

最初に聴いた時は、ちょっと時代が不明なアイドルソングだと思った。作曲の星部さんはハロープロジェクトの楽曲をよく作られている方なので、とても納得感がある。サビのふたりのファルセットでのユニゾンは、本当に今までになかった意欲作でもある。切なめの王道の女性アイドルソング風味の楽曲を歌う2人はかなり新鮮だった。「雨の日だって宝物」の歌詞の部分は、雨に濡れていても幸せだった風景が頭に浮かぶので、ある意味「硝子の少年」のAメロに通じる物悲しさもある。堂島孝平くんがKinKi Kidsに書く歌詞は、そんなことをご本人が意識してなくても、なんとなくふたりのことを思い浮かべてしまう歌詞になるのも面白い。サビ前のコーラスで入る「Stay with me」はもちろん意図的だろうけど。

31 X-Day

作詩・作曲:堂島孝平 編曲:炭竃智弘/堂島孝平

かなり言葉が多めのメロディラインで、サビのあたりは歌うのがかなり大変だともうギターサウンドな1曲
インロトのギターのリフがかっこいいのでとても興奮したのを覚えている。堂島のコーラスが入っていて、ギターは編曲の炭竃さんとも仕事をされている伊藤オキトモさん「The Story of Us」のカップリングの「妙なMotion」にも参加されている。
「ヒリヒリ」「ビリビリ」といったあまり普通のポップスの歌詞にでてこないフレーズがでてくるのも面白いし耳に残る。

32 BANANA

作詩 作曲 堂島孝平 編曲 堂島孝平/斉藤伸也(ONIGAWARA)

Youtube Original Liveでも歌唱。サビのBANANA BANANA BANANAのフレーズが印象的。また、その部分ダンスもかわいらしい1曲。80年代のシティポップのような雰囲気も感じられる。デジタルなEDM風味な音とKinKiふたりの掛け合いが魅力的な1曲。聴いていて楽しい。歌詞を読んでも何故BANANAなのかはよくわからないのも楽しい。コーラスに編曲のふたりと光一くんが参加している。

32 One of a kind

作詩・作曲:堂島孝平 編曲:堂島孝平/斉藤伸也(ONIGWARA)
ポップだけどとても優しいミディアムバラード。唯一無二という歌詞はやっぱり色々考えてしまう。コーラスがKinKi ふたりと堂島くんというのもすごく良い空気が音から感じられる。「常識じゃ起こり得ないこと 奇跡と呼ぶなら 君といることはそれに等しい」 「世界にきっと変わらない永遠などない 怖がってるの分かってるから言う Be with you」の歌詞が色々あった今にとても響く。優しい未来を感じる曲。いつかライブで聴いたみたい。

33 無重力みたいな愛

作詩:堂本剛 作曲•編曲:堂島孝平
ビックバンド風の楽しいブラスが印象的なポップス。でも、一筋縄ではいかないがじが、ポップ職人の堂島くんらしい楽曲。剛くんと共同で楽曲を作ったり、剛くんの曲に歌詞を書いたことのある堂島くんだけど、剛くんが堂島くんの曲に歌詞を書いたのは初めて。歌詞は、ライブの終わりにお別れしないといけない感じは「Amazing Love」にちょっと通じる。キラキラ星が頭上に煌めいていて、ずっと一緒にいようとこの今、剛くんの書いた歌詞を光一くんと2人で歌ってくれるのが本当に嬉しい。これからも、ふたりは私のキラキラ星だと思った。アンコールにぴったりな楽曲。

34 FREAKY FUNKY NIGHT 
作詩:ひろき(リリィさよなら。)/山崎あおい作曲:山崎あおい/ひろき(リリィさよなら。)
編曲:山崎あおい/堂島孝平

今、本当に再興されているシティポップの雰囲気が出ている少しR&Bな楽曲。夜の高速をドライブしていくような、独特の雰囲気がとても心地良い打ち込みサウンド。歌詞とメロディーラインのグルーヴが気持ち良い。最後のコーラスが本当におしゃれなシティポップ
作詩 作曲のひろき(リリィさよなら。) さんは、リリィさよなら。というソロプロジェクトで楽曲をリリースするシンガーソングライター。ハロープロジェクトにも楽曲を提供している。コライトしている山崎あおいさんもソロのシンガーソングライター。ハロープロジェクトに楽曲も提供していて、ヒロキさんとも共同制作をしている。「シュレーディンガー」の歌詞も山崎さんは書いている。

35 シュレーディンガー 

作詞:山崎あおい 作曲:U-Key zone
編曲:堂島 孝平,sugarbeans,U-Key zone

KinKi Kids47枚目のシングル「シュレーディンガー」
編曲とプログラミングとコーラスに堂島くんも参加している。大人っぽい魅力のあるどこか懐かしくでも新しい今聴くととてもかっこいいシティポップな楽曲。
ベースとドラムとブラスの音が本当に魅力的で、かっこいいKinKi Kidsきたーと思える楽曲。堂島くんがアレンジに参加すると、KinKiの色がより色鮮やかに出てくるように思える。

36 消えないトーチライト

作詞:堂島 孝平 作曲:堂島 孝平 編曲:堂島 孝平
あんまりそういう感想を言うのは好きではないけれど、堂島孝平くんからKiKinKi Kids とファンへのエールというか未来への光(トーチ)のような曲。切なくて強くて優しい。暗闇を照らす光。イントロのアンセムっぽい感じも、Aメロの剛くんの歌い出しもとても良い。「歩もう」の後に光一くんにチェンジする歌割がとても好き。 間奏の堂島くん自ら引いているのギターの音色も本当に良い。この曲はとても支えになる曲だと思った。

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