20/21 オサスナ前半戦総括!①GK・DF編

ストーミング戦術の愛好家、ヤコバ・アラサテに率いられたオサスナは3季目に入り、
今季はここまでかなり苦しんでいる。

1季目のセグンダ優勝に
2季目は10位でのプリメーラ残留。

ここまで順風満帆に見えてきたのは、ほんとに紙一重な戦いで勝ち点を取るという
『小さな奇跡』を積み重ねてこれたからこそ。

チーム平均年齢29.1歳とリーガでも指折りのおじさん軍団。地に足ついたいぶし銀の戦いぶりは今季のリーガでも異彩を放つはずだった…


期待された役者は、中々揃わずアラサテの迷いも感じた前半戦をざっと振り返ります

【戦術】


僕は脳筋サッカーしか知らずに育った、
サッカー脳の低い人間なので此処はさわりだけ…

アラサテは今季に入り、SBの個人守備の強度を重視するようになった印象。

コンパクトでラインを一定に高く保つ4-4-2ないし、4-2-3-1が昨季からのベースでスタート。

基本はコンパクトに締めて、しっかり引く。しかしスイッチを入れると、
ファーストDFであるCFから有機的にプレスの的を絞っていき、乱れぬ意思統一でボールを絡め取るのがオサスナ守備の真骨頂。

これが今季は不発。
攻撃も電柱型CFを並べた、ロングボール放り込みサッカーを始めるなどかなり迷走,

アラサテは受難の末に行き着いたのは、
より中央を硬く人数を割いた4-1-4-1にシフトチェンジし、現状落ち着くこととなった。

ここからは選手の寸評です。選手紹介も少し混ぜつつ、僕の独断と偏見による個人評価も【10点】満点でつけてみました。

※出場試合は20節グラナダ戦までのものを掲載しています。

GK編

#1セルヒオ・エレーラ(28)  【7.5点】
LIGA 18試合 (1607分)

言わずも知れた、オサスナの守護神。昨季は出場機会をルベン・マルティネスと分け合うも、今季は完全に一人立ちした印象。

反応スピードの速さから、繰り出させるセービングはオトラ界でもトップクラス(のはず)。今季も幾多のパラドンを魅せてくれるかれは
リーガ3強の守護神の中では、クルトワにら1番近いタイプ

やや精神面での不安定さを試合中に覗かせたりするのが玉に瑕。僕の中ではチームの調子のバロメーターにしてる。

またフィードの正確さにも磨きがかかっており、ピンポイントで的となるFWにボールを供給できるのが本当に有難い。

そんな彼の契約解除金は10M€

#13ルベン・マルティネス(36)  【5.5点】             LIGA 3試合 (188分)                 COPA1試合(90分)

THEベテランの味、安心感のある2番手。読みの鋭さを感じるシュートストップが彼の最大の持ち味。
今季は全体的なカラダのキレが落ちてしまったのか、昨季までの活躍ぶりからは物足りない印象。
何となく哀愁を漂わせておりこのまま今季でお別れになりそうな予感…

今オフFree

#25 フアン・ペレス(24) 【採点不可】
COPA 2試合 (200分)

タホナル出身の永遠の若手枠
14-15に17歳でトップ昇格してから健気に3番手を守り続ける。(レンタルもなし)
今季は限られた出場機会だったコパで2試合クリーンシートするなど出た試合ではしっかり結果を残す。

課題だった(?)キャッチングも安定していたみたいで、期待値は本当に高い。正直言えば、彼のオサスナの正守護神に就く世界線を見てみたい。

DF

#5 ダビド・ガルシア(26)【8.0点】 LIGA 18試合 (1620分) 1G
COPA 1試合 (110分)

彼も14-15のクライシスから芽が出始めたタホナル戦士
次期カピタン候補であり、オサスニスタのの心の拠り所

今季は現状出場時間トップで、MVP級の活躍、
年々空中戦での強さが際立ってきて、立ち振る舞いも一流のセントラルに近づいてきつつある。

ビルドアップも卒なくこなせ、何気ないクリアもしっかり味方まで届く。

ホントにオトラレベルなら言うことないほど完成度は高い。
中堅以上のクラブなら手が届きそう思われるのでただ引き抜きが怖い、それだけ。

そんな彼の契約解除金は10M€。ビルバオ許さんぞ⁇

#23アリダネ・エルナンデス(31)     【6.5点】

LIGA 11試合 (858分)


圧倒的ボリューミーなアフロを靡かせ、空中戦を制す生粋のストッパー。渡り鳥のようにクラブを点々としていた苦労人の彼も早4年目。
目につくウィークポイントとして長らく言われていた、味方泣かせのパス精度と判断力も昨季突如改善し、推しも推されぬレギュラーとなった。

今季は SBのカバーに追われる場面も多く、出た試合ではオーバーワーク気味なのが目についた。
最近は負傷離脱も目立つようになってきている。欠けられては困る選手なので、早期復帰を….

#4 ウナイ・ガルシア(28)【7.0点】               LIGA 10試合(822分)
COPA 4試合(301分)

タホナル出身の職人肌セントラル。ちなみにレフティー。彼は昨季、膝前十字靭帯の大怪我から復活を遂げた傑人。
他のアタッカー陣相手でも走り負けしないスピードと、確かな守備センスで1on1を制する頭脳派セントラル。

今季はアリダネの離脱や過密日程の中でも、パフォーマンスは安定しているとかと。
ここ最近は、失点に直結するミスマッチが見受けられるが、ウナガルへの信頼は揺るぐことは無いはず。

そんなウナイも10M€で… やめてくれ

#12 ファクンド・ロンカリア(33) 【5.5点】
LIGA 15試合(1129分) 1G1A
COPA 4試合(334分) 1G2A

雑に名付けるとサッカーアンドロイド。
その日によって多分中身のが変わっている
間違いなく、今季のオサスナの浮沈の鍵を握る人物。
本職はセントラルみたいだが、今季は右ラテラウでの起用がほとんどでナチョビダルと併用されている。
対人の強さと、かけっこの速さから見て身体能力はかなり高め。

ただ、チーム戦術の理解が不得手なのかポジショニングが良くない。何考えているか、よく分からん堅物な方と勝手に判断している。 不要なカードもちょいちょい貰うため、中々好きになれない選手。
なので、点数は実際の貢献度より低めにつけてしまったかも。

ただ、たまにとてつもないゴラッソやスーパーなアシストを魅せるので、本当に掴みどころがない。
彼の真の適正を理解できる日は来るのだろうか。オサスニスタが心穏やかに試合を見れる日はまだ来なそう。

と思いきやの負傷離脱…
かなり長期に及ぶみたいでブラウリオSDは慌てて補強に奔走するハメになるのであった。

#2 ナチョ・ビダル(26) 【6.0点】
LIGA 18試合 (1000分)
COPA 3試合 (122分)

バレンシアからの贈り物。
アラサテ就任後の2シーズンは右ラテラウとして不動のレギュラーであったが、
対人守備の強度不足などの弱点をプリメーラで露見させてしまい、ロンカリアに出番を譲る試合が増えた。

ただ守備は比較的頑張ってくれるのと、攻撃センスには光るモノがあるので、
中盤の人数を増やした現行4-1-4-1において上手く使って欲しいところ。
後半戦は先日のグラナダ戦みたいに、トーレスとの綺麗な縦関係を定期的に見たい。
クロス精度も一段階あげて、しっかり数字も欲してくれれば、オサスナの攻撃は更なる厚みを増すはず。

# 3ファン・クルス(28) 【5.0点】  LIGA16試合 (1246分)
COPA2試合 (58分)

今夏エストゥピニャンの後釜として、エルチェから2.5M€で連れてきた左ラテラウ。カタログスペックでは優秀だが、現状期待外れ。

前任者が、クレルク→エストゥピニャンと優秀すぎただけに、ファンの求める期待値も高すぎた印象。前半戦は本職が彼1人だったのも重荷になったか…
いかんせんクロスがノーチャンス。対人守備の強さがそれなりなので、後半戦は彼と違う持ち味を持ったマヌ君との併用が続きそう。

#39 マヌ・サンチェス(20) 【採点不可】

1月からアトレティコよりローンで加入LIGA3試合 (109分) 1A     COPA2試合 (200分)

おそらく全アトレティの期待の星、アトレティコの純正カンテラーノ。

個人的に獲得を熱望していた事をあり、期待値はかなり高め。
僕の思う彼の長所は、優れたキックの質と随所で感じるサッカーIQの高さかなと。
加入後早速、チャンスをしっかり与えられてブディミルのゴールをお膳立てするなど、才能の片鱗はすでに見せている。
単純な守備面での強度や、被カウンター時の対応など懸念材料は確かにあるが、
将来性豊かなスペインの逸材を単純に観れる幸せに代わるものはないっしょ

#22 ラウール・ナバス (32) 【5.0点】LIGA 2試合(169分)
COPA3試合(270分)

1月に契約解除の末、セグンダのカルタヘナに移籍。
守備センスはそこそこあるのに、足が遅すぎる扱いづらいセントラル。
4バックの一角として先発した4節レバンテ戦ではモラーレス他、相手攻撃陣にフルボッコにされてしまい完全に不動のコパ要因となってしまった。
SNSは積極的に発信するなど、多分根は良い人。今後もちょいちょい動向は追いたい。

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