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CAオサスナ 20/21 前半戦総括 ② MF編

自分の好きなジャンルの事なら、延々と書いていられるものと思ったが、意外とそうでもないみたい。

物書きの難しさを身をもって実感。

今回もオサスナ20/21の前半戦振り返りシリーズの第二回。
MF編をさっくりやっていきます。

こうやって、全選手について話すのは初めてなので、選手紹介も込みでかなりのボリュームになるかも笑 (実際なった)
FW編は、③回目に持ち越します。

今回も【10点】満点の独断と偏見の個人評価、
今回は出場時間の掲載は、21節ベディス戦時点のものを使っていこうと思います!
(前回とは係数が変わってすいません…)

MF編

#27 ホン・モンカジョラ (22) 【7.5点】
LIGA 20試合(1548分) 1G
COPA 1試合(110分)

昨季、オサスナの下部組織タホナルから彗星のごとく現れたニューヒーロー。
昨年は、U21スペイン代表にも選出され、
飛ぶ鳥落とす勢いで認知も手に入れたモンカジョラ。
182と上背はそこそこながらも
しなやかで無駄のない筋肉とナバーラ(バスク)人譲りの血統の良さが


彼の対人の強さ、出足の鋭さに表れている。
また、機をみた一点ドリブル突破や、果敢なミドルも持ち合わせており、スケールの大きさを何処となく感じる。

課題は近距離のパス精度やシュートそのものの精度など、まあ物足りない部分を上げることは出来るが、パーフェクトは別に求めていない。
なぜならミケル・メリーノの如く逝かれるから()

今季は離脱者も多くタフなやり繰りを強いられる中盤事情の中、ここまでフルで戦えているのが本当に有難い。
無事是名馬とはこのこと。

#6 オイエル・サンフルホ(34)【6.5点】LIGA20試合 (1492分) 2A

我らがカピタン。生粋のタホナルであり、オサスナの精神的支柱。
そしてプニャルの薫陶を継ぐ者。(偏見込み)

オイエルは実際かなりの苦労人でもある。
ピボーテの位置で安定的に使われるようになったのは、実は監督がアラサテになってからだったりする。
それまでは、
セルタにローンで出されたり、ラテラウやセントラルなど兼任させられたり…シーズン毎に代わる中盤の人員によって控えに甘んじるなど。

その苦労あってか、意外性のあるラストパスや、セットプレーでのニア詰めヘディングシュートなど多才なサブスペックを活用し、チームにスパイスを与えている。
組織には忠実で勿論守備でも誰より体を張る。

ここまで20試合出場とおっさんフル稼働。今季はファールが多い印象で、カードもちょいちょい貰う。
また、不用意なパスミスから決定的なピンチを作ってしまうのが最近目につき、プリメーラ上位勢と戦う際には穴とされがち…

僕としては、ついの住処であろうオサスナで情熱を燃やすオイエルを見られれば、それはそれで満足。若手の台頭による世代交代を果たす日はそう遠くもないはず。

#21 イニゴ・ペレス(33) 【6.5点】
LIGA 18試合 (1189分)
COPA 3試合(103分)

彼こそアラサテサッカーの体現者!

アスレティック育成組織の出でありながら、生粋のパンプローナ民でもあるイニゴ・ペレス。

ヤコバ・アラサテがCDヌマンシアを率いた時代からの愛弟子であり、当時はカピタンを任させていた。アラサテがオサスナの監督に就任した2018年に共に加入。その深い関係性から、監督の思惑をピッチ上で誰よりも体現する選手だと僕は見ている。

イニゴの特徴は
長短問わずキックの精度が高いプレーメーカーであり、セット時のキッカーも卒なくこなすレフティー。とにかく賢い。
状況に応じては回転の綺麗なミドルシュートも放つ。

守備時も絶えず、首を振って状況を確認しポジションを修正・指示をしていく。
確かに筋肉が少し足りなく、体格に恵まれてはいないが、コンパクトさを求められる守備組織構築には欠かせない選手。

今季はサスペンションによる欠場以外では、ほぼ毎試合のように使われている。身体の状態が良いのだろう。単純にブラシャナツやトロの相次ぐ離脱に伴い、出番が増えていることもあるが。
中盤起用された際は、左サイドに呼応した動きで数的優位を作り、攻撃をコーディネートしていくなどほんと気の利く存在。

そして運動量も豊富で、足もそれなりに速い。時には、左ラテラウやサイドハーフもこなす便利屋でもある。

そんな彼も今年33歳…

色々と割愛して言うと、
近い将来オサスナの監督として、イニゴ・ペレスを観れるのではないかと密かに期待している。

#24 ルーカス・トロ(26) 【6.0点】
LIGA 9試合(399分) 1A
COPA 2試合(115分)

今季夏の補強でフランクフルトから3年ぶりに戻ってきた、RMカスティージャ産のピボーテ。言うなれば【ガラスのシャビ・アロンソ】
怪我の多さが、唯一かつ最大の弱点。

190ある体躯を生かした競り合いの強さと、HSを幅広く潰せる豊富なエンジン、状況判断力と視野の広さにも長けており、パスもレンジを問わず正確。

プレー面ではホントに言うことがなく、彼がフルで使える試合は殆ど負けない。(今季2勝1分)

今季途中でアラサテが導入した4-1-4-1は、おそらく【戦術 ルーカス・トロ】と呼べる程の戦術的に大事な選手であったと今になって思う。

先日のコパ・デル・レイ アルメリア戦では、今季3度目の負傷
シーズンが始まってまだ4ヶ月なのに…
(現在も離脱中)
頼む、早く帰ってきてくれ

#8ダルコ・ブラシャナツ(28) 【5.0点】LIGA 5試合 (196分) 1GCOPA 1試合 (63分)

今季、最も怪我で苦しんでいる選手の1人。昨季は31試合に出場しドブレピボーテの一角として活躍をしていたが、
今季はここまで2度の長期離脱と非常に苦しいシーズンを送っている。

ブラシャナツは基本的にオイエルと似たファイタータイプのピボーテ、カード率も高め。
上下動の運動量は活発で、カウンター時の裏抜けも期待できるタイプ。左右割と遜色なくロングボールを蹴れる点も特長。

居てくれるとかなり助かるので、そろそろ復帰して頂きたい。


#28 ハビ・マルティネス(21) 【7.0点】
LIGA 6試合(183分)
COPA 4試合(264分) 1G

眩いばかりに輝くオサスニスタの希望。

突如として頭角を表した、タホナル上がりのニューヒーロー。
今季の前半戦でビックサプライズを提供してくれた。育成年代やBチーム時代は、主にFW起用がメインであったが、
今季のプレシーズン辺りでピボーテの位置で試されてから、そのまま中盤にコンバート。

優れたパスセンスと、
プレッシャーの多い状況下でもドリブルで剥がせるテクニック、
更にはCF時代に培われた競り合いの強さ
を武器にビルドアップからチャンスメイクまで1人でこなしてしまう戦術兵器に大化けしてしまった。4-1-4-1のインテリオールが一番の適職となるだろう。

守備そのものはまだまだこれからといったところだが、起用の仕方でまだまだ伸び代はありそう。何れはA代表にまで上り詰めるのではと思わせるポテンシャルは持っている。
オサスニスタの妄想は止まらない…

※ちなみに彼はまだBチーム登録の選手。早く上げないとw

#10ロベルト・トーレス(31) 【6.0点】
LIGA 19試合(1109分) 4G1A
COPA 4試合(211分) 1A

トップデビューからオサスナ一筋
説明不要のオサスナのバンディエラ!!
僕のアイドル。

相手を寄せ付けない柔らかいボールタッチと
FKとPKのメインキッカーでゴールに近くでの仕事が光る、華型プレイヤー。
ハーフボレーを上手く叩き込むゴラッソマシーンでもあったりする。

なんだかんだ、現状チームトップの4Gを決めているが、ここ最近は決定機でのシュートミスが地味に目立つ。サイドハーフとしてはスピードがないタイプなので、フォローが少ないと孤立しがち。適職は多分トップ下

最近はフォーメーション変更の影響か、途中出場が多め。苦しんでいるチームを救う一発を久々に見たい。

#11 キケ・バルハ(23) 【6.5点】
LIGA18試合 (493分) 2A
COPA 4試合(313分) 4G

オサスナ育成組織タホナル上がりの若き切り込み隊長。

昨季、彼も膝前十字靭帯の大怪我から復活した勇者。

左右遜色なく正確なクロスが上げられる他、カットインやスピードで縦にも突破できる崩しのレパートリーの豊富さはチーム随一の武器。
簡単に当たり負けしないフィジカルもあるため、時間を作るボールキープを難なくこなす。
基本おっさん軍団である関係、縦にぶち抜けるウインガーは本当に貴重。

最近ようやくアラサテが彼の価値に気づいたのか、先発の機会も少しずつ増え始めている。
今後は、ルベン・ガルシアとの2プラトンでオサスナの攻撃をデザインして欲しい。
ロベルト・トーレスを超える日を近々来るかも

#7ジョニー・ロドリゲス(29) 【5.0点】
LIGA 13試合 (596分) 1A
COPA 2試合 (159分) 1A

今季ラツィオからローンでやってきた、左サイドの傭兵。THEクロッサー。 

クロスを点で合わせるのが、好きなオサスナのFW陣のために用意された傭兵。
誰よりもタッチライン際でのプレーを好み、縦突破からのレンジの長いクロスを次々上げていく。
ただシーズン入ってから中々エンジンが掛からず、足にボールが付かないシーンを幾度も見かけた。やっと調子が戻ったと思いきや即負傷…
守備ではしっかりサイド深くまで帰陣してくれるため、一定の仕事を見せるも評価は難しい状況。
元々の期待値からは言えば、現状は期待外れと言わざるを得ない。

ただクロスの質はすごく高く、飛び道具大好きなオサスナ攻撃陣には有力な得点源になるには変わらないので、後半戦での復活を期待したい。

#14 ルベン・ガルシア(27) 【6.5点】
LIGA 21試合(1676分) 3G3A
COPA 2試合(57分)

オサスナのエンターテイナーであり、王様のルベン神。SNS上ではJOKERと自称したりする。
ルベン・ガルシアについては、完全にオサスニスタのNagaiさんの受け売りになってしまうが、とにかくサッカーが上手いやつ。

得点機会の演出や、多少アバウトなボールでも独力で決め切ってしまったり、いちいちセンスを見せつけてくる。
結構足も速いし、意外とボールハンティングのセンスも高いというスペックの高さ。

今季はこれまでリーグ戦全試合に出場し、厳しいチーム状況でもパフォーマンスを維持してくれている。タフですね。

今季は2トップの一角から、インテリオールにサイドバックまで、起用の幅が広すぎる。
若干社畜気味ですが、今後もオサスナで王様を謳歌して欲しい限り。
また、副業でEスポーツチームを運営するなどピッチ外でもスキルフル。忙しすぎるよ

そんなルベンに甘んじて、後半戦はチームの復調と共に、10G10Aを目指して欲しいなと。オサスニスタは欲張ります。

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