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ニュージーランド隔離日誌 前編

0.ニュージーランドに出張することになりました

今、日本ではCOVID-19に対して3度目の緊急事態宣言が発令されています。

私は2020年11月から12月にかけて仕事でニュージーランドに行く必要が急遽発生しましたので、その経験を皆さんと共有できたらと思います。

2020年10月初旬

私は2020年9月に転職をしてスタートアップの会社で新たなチャレンジを始めたばかりでした。

すでにプロジェクトは進んでいて、最終調整として数人がニュージーランドに出張することが決定していました。私はその中で出張メンバーにもしものことがあった際のバックアップメンバーとして名前だけ一応登録していまいた。

が、しかし、そんなもしものことが発生してしまい、私はニュージーランド出張メンバーに抜擢されてしまったのです。。。

1.ニュージーランド準備編

正直、入社して間もない私が出張メンバーに選ばれるとは思っていなかったため、何の準備もしていませんでした。

コロナ渦の出張ということもああって、ニュージーランドに到着したら2週間の隔離、日本に帰国したら2週間の自主隔離と、出張期間1か月半+日本国内隔離2週間の2か月コース!

外資系などで長期出張や突発出張は経験豊富なのですが、さすがにこのコロナの影響でどんな対応をしなくてはいけないかようやく準備を始めました。

最初としては必須ではないのですが日本国内にてPCR検査を10月に受診しました。これはニュージーランドに到着してからPCR検査が実施され、もしも陽性だった場合、陽性者用の隔離施設に移されてしまい、その後の業務に支障が出てしまうからです。PCR検査では無事に陰性となりひとまず安心でした。

続いてはニュージーランド政府への申請です。現在がどうなっているかは調べていませんが、基本的に在留資格がある人や業務上どうしても必要性がある人に限られます。先方からインビテーションを準備してもらい、ニュージーランド政府へVISA発行の依頼を個別に行う必要があります。

VISA発給の要件として、隔離を受け入れることが当然記載されていることと、隔離にかかわる費用(約30万円)を負担することが求められました。

そのほか、約1か月半の出張、しかも南半球でニュージーランドは春から夏になる時期なので、服や持ち込み可能なものなどイロイロしらべて準備しました。

2.ニュージーランドへ移動!

ニュージーランドへは成田からオークランドへの直行便を使いました。

成田からの出国の際は、たまたま同じタイミングで搭乗手続きをした女性の同僚と一緒に移動したため、夫婦と間違えられ、ハネムーンかと勘違いされるなど面白いこともありましたが端折ります。あ、唯一気になったのは免税店に山崎18年が入荷しており5万円との価格。本気で買おうか悩んで2回ほど確認に行きましたが、一か月以上の出張の為断念しました。

2020年11月の成田空港はほとんど人がいなくて、閑散としていました。お店もほとんど閉まっており、こんな成田空港は初めて見ました。

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成田からオークランドまではニュージーランド航空で移動。およそ10時間半のフライトです。Gateではおよそ20名くらいの人が集まっていました。まぁこの辺は若干サービスを制限されていましたが特別な違いは感じられませんでした。

3.ニュージーランド到着。そして隔離へ。。。

2020年11月初旬 早朝

無事にオークランド空港に到着!

降りる際に機内アナウンスで隔離のためにどこやらに行くと言われたけど、正直聞き取れきれない。

飛行機を降りると完全に一方通行のルートを用意されていた。最初に健康チェックで発症者への濃厚接触有無などを質問されてルートに沿って移動するよう促される。

入国審査ではどこに滞在するのか目的も含めて基本的な質問。その後の検疫もイロイロ質問されたが、どうやらニュージーランドは事前確認の通り、検疫が厳しいらしい。

そのまま案内に従って移動(※ほかに移動できないように監視されている)。到着したのは国内線への乗り換え口。

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どうやら隔離施設はオークランドではなくウェリントンらしい。パスポートを見せると搭乗券とおやつ+機内でよく出てくるパックの水を受取ました。どうやら機内食は出ない模様。オークランドからウェリントンは約500km。東京から大阪くらいの感覚っぽい。11時頃にウェリントン空港に到着です。

ウェリントン空港に到着!っていっても正直オークランドで隔離だと思っていたので「ウェリントンってどこ?」って感じです(汗)

到着したのは普通の到着ロビーではなく、軍の施設っぽいです。ここでようやく入国と隔離について少し説明がありました。マスクを交換してホテル行のバスを待ちます。どうやら行先はウェリントン市内のBAY PLAZA HOTELというところらしいです。

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軍の施設から監視のもとで直接大型バスに乗ります。しっかり監視されていてなんだか牢獄に向かう気分です。

4.隔離用ホテルへ移動

ウェリントン空港からバスで30分。BAY PLAZA HOTELへ到着。窓の外をみてるとウェリントンは海に面した港町。風も強いけど自転車で走ったら気持ちよさそう。

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さてホテルにバスが到着しましたが、そこはちゃんとゲートが設けられており、ゲートをバスが通ると軍人さんがちゃんとゲートを閉めるまでバスのドアは空きません。捕虜になった気分です。

軍人さんの案内に従ってホテルのロビーに通されます。このホテルは隔離専用のホテルらしく、隔離の人以外は入ることができません。ロビーではこのホテルでのルールや滞在についての説明がありました。隔離後の予定についても確認され、私たちは仕事の関係上、ウェリントンで解放ではなく、オークランドまで戻してもらうようにお願いをしました。このウェリントンーオークランド間の移動は先方の負担(隔離費用に含まれている?)みたいで、追加の請求はありませんでした。希望者にはニュージーランドで使えるSIMの配布が行われていました。このSIMは自分でアクティベーションするタイプのSIMで各通信会社(3種類)が用意されていました。

軍のお医者さん(?)によるヘルスチェックが行われ、各自の部屋に一人一人誘導されました。ホテル滞在期間中は基本的に人と会うことがなく、定期のヘルスチェックのみの様子。一日2回(各30ふん)の運動時間が設けられておりそれ以外は部屋の外に出ることが許されていません。

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部屋はボチボチ広く、写真では良さそうな感じなのですが、作りが古くそんなに清潔感がない感じでした。


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