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雪組公演「ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル」「FROZEN HOLIDAY」


雪組公演を観てきました。
昨年のかの悲しい事件以降、雪組を観にいくのは初めてです。
まず、魂が安らかであることと、何よりもご遺族のお気持ちが最優先されることをかの日からずっと祈っています。今日も休演者のお知らせを見て心がとても痛かったです。
そして、宝塚歌劇に関わる全ての人の心理的安全性と心身双方の健康と幸福を祈っています。

この夢の世界は造られたものである。人工物である。そのことを忘れてはいけないと思っています。
正直どういうスタンスで向き合うべきなのか分かり切っていない部分があります。一番良い答えはまだ出ていません。それでも少しでも良い方向に向かうことを祈っています。

ずっと宝塚歌劇が好きだと、中でも一番好きなのは雪組だと言ってきました。
そしてやはり、このカンパニーが好きだと改めて思う演目でした。

まずお芝居の「ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル」について。


「人生の主役は自分自身である」というメッセージと、平均からして5倍は高いハイテンションなコメディでした。トップ娘役夢白さんが本当に素晴らしかったです。とにかくポジティブで明るくて物事を良い方向へ考えられるヒロインでした。
彩風さんと朝美さんの一対一のお芝居は本当に見事です。お互いが写し鏡のようでありかつ別の存在である。この二人にしか出せない信頼感でした。
そして和希そらさん。この方がいるだけで舞台が締まる、本当に得難い俳優さんだと思います。今回で退団なさる和希さんのこれからの人生が幸せなものであることを祈ります。

ショーの「FROZEN HOLIDAY」はひたすら多幸感に満ちておりました。


100年歩んできた雪組がこれからも素晴らしい公演を打ち続けられるよう祈っています。
諏訪さんと野々花さんが二人で出てくるシーンが多くて最高でした。この99期生お二人の空気感が好きです。
そしてシャンパンゴールドのメインのお衣装がとにかく華やかで素敵でした。

男性のお客さんが多かった印象です。夢白さんのファンだと男子学生さんのグループがお話しされていました。
宝塚歌劇こそ固定されたジェンダー観が根強い部分があるのですがそこを乗り越えていける劇団だと信じています。時代に合わせるべきものは合わせることで、より多くの人に見てもらえるポテンシャルがあると思います。
だからこそ生まれ変わるべきところは生まれ変わってほしいし、大切なものは大切に持っていてほしいと思います。
やっぱりどうしてもこの雪組というカンパニーが好きだと。また見に行きたい。だからこそ全員が幸せでありますようにと祈りながら劇場を後にしました。

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