やさしい、日本語
昨日は小野小町や柿本人麻呂、和泉式部の命日で「精霊の日(しょうりょうのひ)」だったそうです。
Xでフォローしている暦生活さんのおかげで、初めて知りました。
万葉集に歌が収められている方々です。
万葉集は昔から好きで、
娘の名前も、万葉集を読みながら、
「いい音だな」と思った言葉からつけています。
とてもたくさんの歌が収められているので、
意識しないとすっと読み進めてしまいますが、
ある人が好きだと言ってくださったおかげで
「いいな」と思った歌があります。
田子の浦ゆ うち出てみれば真白にぞ 富士の高嶺に雪はふりける
山部赤人さんの歌です。
とくに今はない助詞「田子の浦ゆ」の「ゆ」が素敵だと思いませんか。
「ゆ」は「〜からの」という意味で、
この歌は、田子の浦から見える富士の姿の歌です。
「ゆ」は、上代語という、
古墳時代くらいまで使われていた古い日本地域の言葉ですが、
今の日本語にはない、
今いる場所(この場合は田子の浦)への愛着みたいなものがこもっている気がします。とてもかわいい印象も受けます。
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