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[クラシックロック] NHKの渋谷陽一ラジオとヤンクミュージックショーが沼だった


1970年代、NHK FMで毎週渋谷陽一のラジオで洋楽ロックが放送されており、毎週楽しみにして聞いていた。この番組で知ったアーティストも多い。
例えば、この曲。


デビッド・ボウイのベルリン三部作の1つめ「ロウ」に収録されている曲だが、これが流れてきたとき、ガーンと頭を撃ち抜かれた。わざと音を外したようなアンチテクニカルなギター、シンプルすぎて子供が弾いているようなシンセ、低くしゃべるようなボウイのボーカル。ダビングを重ねて凝った編曲で音を分厚くする曲が多い中、この曲はいっさいのムダを省いたいわゆる「ヘタウマ」のロックでぼくにとっては極めて新鮮だった。翌日、レコード店に行ってアルバムを買った。これがボウイとの出会いである。
それから過去作に遡り、スケアリー・モンスターズが出る辺りまでアルバムを買い続けることになる。ボウイの話はまた別にするとして、とにかく渋谷陽一のFMラジオがなかったらデビッド・ボウイを聞かなかったかもしれない、ということだ。
また、ボウイと知り合わなければ、イーノやルー・リードなどにも知り合えなかったからこのアルバムの影響は極めて大きいのだ。
この曲なんかもそうだ。

エアロスミス(渋谷陽一はアエロスミスと言っていたが笑)のドロー・ザ・ライン。このアルバムも買った。エアロスミスはこのアルバムしか聞いていないが今もかっこいいと思う。
そしてピンク・フロイドのアニマルズが出たときに放送されたDogs!

ピンク・フロイドは既にそれまでのアルバムを持っていて、狂気もクレイジーダイアモンドも好きだけど、一曲あげろ!と言われればDogsだ。デビッドギルモアのギターが秀抜だし、最後の鬼のようなリフレインが頭を貫く。フロイドについてもまた別途。
とにかく、渋谷陽一のNHK FM番組が多くのロック少年の心をつかんでいたことは間違いないだろう。
NHKといえば、テレビでもヤング・ミュージック・ショーという洋楽ロックのライブ番組をよく放送していて、これもまたぼくを虜にしていた。
デビッド・ボウイ、ロキシー・ミュージック、ピンク・フロイド、ローリング・ストーンズ、クイーン等々、今のNHKでは考えられないがロック野郎がかぶりつきそうなライブをやってくれていた。
ボウイはたぶんこれだと思う(服装から推測)。

ロキシーはコレかな?自信がない。

カルメンマキ&OZなんかもやっていた気がする。とにかく、当時のNHKはすごかった。受信料払う価値があった(笑)。

渋谷陽一の話に戻るが、彼はぼくのロック街道の水先案内人だった。音楽ラジオ番組は今もたくさんあるわけで、今の若者にとっての「渋谷陽一」は誰だろう?そして、もう60にもなるおっさんだけど、こんなぼくが今ラジオ聞くならこれがおすすめだよというのがあればコメントお願いします。

それではまた。

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