ペーパードライバー歴約30年に終止符をうてるか

「運転免許証は写真付き身分証、それだけ」

一生そうだと思ってた。そこに変化が生じたのは2013年のこと。話の流れで、バイク免許を取ることになり、42歳にして久々の教習所へ。

意外にも、その後買った小型バイクにハマり、6年間かけて沿岸ルートでぐるり日本一周するまでになった。

北海道沿岸一周ツーリングの途上にて

ただ20歳で免許取得した四輪車はペーパードライバーのままだった。

次に状況変化したのは2017年秋のこと。千葉の田舎の方、香取市に住む両親のうち、父が悪性リンパ腫となり、車の運転が極めて危険な状態になった。しかし病院は30キロ離れた隣の市。「そんな身体で車運転したら殺人行為!タクシー使って!」と止めても、病気の影響もあり判断能力が落ちていた父は頑として言うことを聞かず、「なら私が運転するから」と、急遽近くの教習所でペーパードライバー講習を2時間受け、意識も朦朧としている父を必死に病院に送り入院させ、その後相次いで倒れた母を病院に送り迎えするために車を動かした。

車幅感覚もわからないままなので、ガレージの出し入れのたびに車の側面にはガリガリ傷が増え、さらに未舗装の草ボーボーの道をバックしてて、背後からきた対向車とすれ違えるようハンドル切ったら側溝にドボン。初JAF。

車が悲鳴をあげてた気がする

あと数回私が運転したら廃車状態になるのではというところで、父が復活を遂げ退院してきた。車を見て泣きそうになってた。二度と運転させてはくれなかった。

きわめて半端な数回の運転経験は、むしろ四輪車運転に対するトラウマを強めた。

あれから五年。父は昨年の夏「バイクは気をつけろ」の言葉を最後に他界し、歩行困難な母が一人暮らしとなり、私は住んでいる横浜と香取の2拠点生活になった。
「免許証持ってるんだから、中古車でも買って運転しろ」との母からの圧力が強かったが、2017年のトラウマ体験も根強く「タクシーが一番、経済的にもそのほうがいい」と拒み続けた。電動キックボードも買った。

ただ田舎ゆえ、やはり車なしではきつい。買い物も歩いてはいけない。うつ状態になりかけている母を旅行にも連れていきたいが、車いすなので公共交通機関だけでは不自由極まりない。

やはりペーパードライバー脱却を目指すべきか。

・・・と決意したのが2022年6月のこと。まだ始まったばかりだがその過程をここに記録していきたい。

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