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ミニサイト作りに「デザインスキル」必須?

「ウェブサイトを作って運営しています」
「ああ、デザイナーさんなんですね」

自己紹介でサイト作りの仕事について話すと、冒頭でまずこんな会話展開になることが結構あります。

「実はお恥ずかしながらデザイン苦手で」
「というと、プログラミングのほうですか?」

プログラミングスキルは正直ほぼ皆無です。

「ということはあれですか、プロブロガーとかいうやつ?」
「まあ、ブログもやってはいるんですが」

これ以上続けると会話が成立しない単なる面倒な人になってしまう可能性があるので、「広く浅くという感じなんです、よかったら名刺の裏にいくつか運営サイト載せているので後で見てやってください。東京都内の日帰り温泉のサイトなんかもやってますので」と軽く流しちゃいます。

●東京温泉~東京の人気日帰り温泉・スーパー銭湯へ行こう! https://tokyoonsen.com/

ブログをやっている人からもこんなことを言われます。ミニサイト作ってみたいけど、デザインセンスがないから難しいと。HTML知識もゼロだしと。

ブログと異なり、ミニサイト・・・というかいわゆるブログ以外のサイト構築においては、最初にしっかりコンテンツの全体設計をしておくことは重要です。ただ一部で誤解があるようなのですが、

コンテンツ設計=トップページの平面設計(デザイン)ではない

んです。

もちろんトップページは、特に全体のコンテンツボリュームが比較的少ないミニサイトの場合、外部からのランディングページ=入口となることが多く、サイトの第一印象を決める場所ではあります。

なので、見やすさ・わかりやすさは大事ですし、デザイン要素含めトップページを作りこむことによりサイトの信頼度・コンテンツへの期待値をあげてくれる効果もあります。

ただしそんな「作りこんだトップページ」は、「マスト」ではありません。ページ構成やデザインを考えるのが苦手で、どうしてもごちゃごちゃになってしまう、作りこめば作りこむほど野暮ったくなってしまうということなら、いっそすっきり箇条書きにしちゃったらどうでしょう。

例えばこんな感じ。

●初心者のためのWindows10
https://tsukaikata.net/photo/

「このミニサイトはトップページ作らないんですか?」

なんて言われたこともありますが、これがトップページです。
WordPressで最新記事を目次にし、箇条書きでコンテンツを並べています。

2019年1月に作って、ようやく一年が経過しました。
一日2,200PV程度。記事数も少ないので大したアクセスにはなりませんが、短期で作ってその後一切更新していないサイトとしてはまあまあです。

「こんなシンプルなトップページでもいいの?」

と驚かれることもありますが、作りこんでいるかどうか、格好いいかどうか、凝ったデザインかどうかより大事なのは

「見やすさとわかりやすさ」

だと思います。
ついでに言うと、見やすくなくてもちょっとくらいわかりにくくても

「必要としている情報がしっかり得られる」

サイトなら満足してくれるんです、多くのユーザは。
少なくとも自分はそうです。トップページがクールかどうかなんて、実はそれほど気にしていません。

もちろん人にもよります。素人サイトを見た目判断し、「ここは信用できない」と思う人もいるでしょう。それじゃ悔しいから、頑張ってプロが手掛けたようなスタイリッシュなサイトを作りたい気持ちはよくわかります。

ただ凝ったデザインのトップページを作ろうとして失敗したり、あるいはそれがネックで先に進めなくなるくらいなら、シンプルな箇条書きのトップページにしてしまい、その分のマンパワーを肝心のコンテンツ作りにまわしたらどうでしょう。

とりわけ今はスマホ全盛期。作り手はパソコンで制作作業をする関係上、パソコン版のトップページばかり気にしますが、実際には6~7割、多いサイトでは8~9割のアクセスが「スマホ」だったりします。パソコン版のトップページがどうかなんて、その人たちにとっては全く関係のない話。むしろトップは、適度な画像ですっきり見やすくサクサク開くほうがいいんです。

「デザインセンスがないのがネックで・・・」

とため息をついている方、一度アクセス解析を見てスマホ比率を確認してみてください。そして大多数が見ているだろうスマホ版のサイトを開いてください。

どうしたらもっと見やすくなるか、使いやすくなるか、そしてニーズを満たすコンテンツが作れるか。そっちに頭を切り替えてみてはいかがでしょうか。



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