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ミニサイトの「ネタ」を見つけよう(2)

「ミニサイト作りに挑戦してみたい」という人が周囲でもちらほら現れ、ミニサイト議論をする機会もじわり増えています。

そんな時に一番盛り上がるのはやはり「ネタ」関連。

自分とは違う発想力・経験値・情報を持った人たちとのブレストは刺激的で発見も多いもの。「こんなサイトを作ってみたいと思っている」と素材を投入するだけで、様々な切り口のコンテンツアイディアや想定ユーザニーズを提案してくれます。

企画段階で自分以外の人の視点も盛り込めるかどうかは重要。薄っぺらい独りよがりなコンテンツで終わるか、それとも訪問者の様々なニーズを満たす肉厚・濃密な情報発信ができるかの分かれ道でもあります。

アイディア・情報提供する側にも大きなメリットがあります。往々にして人は、他人に挑戦を求める割に自分自身は保守的なことも。

そして、他人のテーマに対しては「こんなコンテンツも盛り込んだら面白いんじゃないか」と溢れんばかりのアイディアが湧き上がるのに、自分のサイト作りとなると、考えすぎてしまい自由な発想が出てこないことも。なので他人へのアイディア出しを通して「切り口パターン」をストックし「発想の広げ方」を訓練しておくことが大事なのです。

・年齢層でサイトテーマを絞り込んでみる
・外国人に取材してコンテンツを作る
・PDFでダウンロード資料を提供する
・SNSでバズりそうな記事ネタを探す
・あえてマイナーな需要側を攻めてみる
・ビフォーアフターを表組みで対比してわかりやすくまとめる

などなど。
テーマ異なっても応用できる切り口・発想はたくさんあるはずです。

前置きが長くなってしまいましたが、本題に入りましょう。
前回の記事を未読という方は、先にこちらをお読みください。

ミニサイトの「ネタ」を見つけよう(1)

・面倒だったことは「ネタ」になる(前回)
・「誰かに教えたい!」と思ったことは「ネタ」になる(前回)
・何かに新たに挑戦することは「ネタ」になる(今回)
・「まとまった情報がほしい」と思ったことは「ネタ」になる
・比較検討したことは「ネタ」になる
・見慣れないものがたくさんある場所には「ネタ」がある


■何かに新たに挑戦することは「ネタ」になる

なにかに挑戦したいと思っても、「自分にできるのか」という不安や初期の準備、情報収集の手間が重たく、腰が引けてしまうことってありますよね。そんな時、背中を教えてくれるのが「ミニサイトをつくるネタにしよう」という野心です。長い人生の中、趣味やスキルを増やしておくことは、きっと人生を豊かにしてくれることでしょう。ミニサイトづくりを「新たな挑戦」のための動機づけ・継続モチベーションに利用すれば「一石二鳥」です。

ミニサイトを作るのに、必ずしもそのテーマについて詳しい知識を持ったベテラン・専門家である必要はありません。高度な専門情報サイトや、医療関連のように命にかかわる情報発信をする場合には別ですが、世の中で求められている情報というのは、必ずしも高度なものばかりではないのです。

「基本・初歩を知りたい」というケースも相当数あるはずです。

例えばフルートに興味を持ち、始めたいと思って情報収集をしている人がいたとします。

・独学でもできるものかどうか
・最初に最小限購入すべきものは何か
・初学者に役立つ本やDVDにはどんなものがあるのか
・ネットを活用したレッスンなどあるのか
・音を気にせず練習できる場所どんなところがあるのか

などなど、きっと知りたいことたくさんあると思います。これらのニーズを満たすコンテンツを作るためには、自身がフルートのベテラン奏者でなくては駄目でしょうか?

もちろん、ベテランの人だからこそできるアドバイスはたくさんあるでしょう。でも私はこう思うのです。同じく比較的最近、例えば1~2年以内にフルートを始め試行錯誤中の「ちょっとだけ先輩の人」だって適任なんじゃないだろうかと。

これから始める人、始めたばかりの人が何に悩みどこでつまづくかなど、自身の直近の体験からよく理解しているでしょう。周囲の人や先生に教えてもらい揃えたものの中には、実は必要なかったものもあったかもしれません。最近評判の本やレッスンDVDなどでオススメのものも知っていることでしょう。初心者向けの講座やスクールの情報も、自身の必要性から調べて集めて比較検討していたりします。

これがベテランになると「自分が習い始めたのは20年以上前だし、学校の部活動でだったからなあ・・・初心者向けの本もどんなものがあるかわからないや」となってしまいます。

初心者向けのミニサイトならば、初級・中級者のほうが「実践的で役立つ」「後輩のニーズをよく踏まえた」、そして最新事情も踏まえたタイムリーなコンテンツを作れる可能性だって十分にあるのです。

初心者に対し先輩として情報発信する際には、それまでの過程を振り返り、知識・体験を一度整理する必要がでてきます。その作業は確実に自分自身にとって学びになるはずです。また継続のモチベーションにもなるはずです。

何か新しいテーマに挑戦する時には、少し全体が見えてきた段階でミニサイトをつくってみませんか。ミニサイトを企画するためには知識を整理する必要もありますし、自分が何をどう学んできたか、これまでの過程を振り返って評価することも欠かせないのでしょう。人は誰かに教わるより、誰かに教えようと思ったときに一気に知識・スキルを伸ばすことができるものです。ミニサイトづくりでも、きっとそんな副次的効果を実感できるはずです。

新年度が始まり、習い事やスキルアップ、資格試験の勉強など、新しい挑戦をスタートさせたという人もいることでしょう。早い人だとちょっとダレ始めている時期かもしれません。

そんな時には「この自分のチャレンジを何かミニサイトネタにできないだろうか」と考えてみてください。そしてその新チャレンジに興味ありそうな人に聞いてみてください。

「いい機会だから、自分が調べたこととか試行錯誤中のこととか初心者向けのいろいろな情報をまとめて、同じように今から始める人に役立つミニサイト作ろうかなと思ってるんだけど、どうだろう」

こんな答えが返ってくるかもしれません。

「そのサイトが完成したら、僕も参考にさせてもらって始めますよ!」と。

●ミニサイトをつくって儲ける法(日本実業出版社)

> 続く


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