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バック・トゥ・ザ・フューチャーPart2が示した未来と緻密なストーリーライン

こんばんは!今日はプロ野球開幕に金曜ロードショーにと忙しいわでです!

さて、今日は3週連続『バック・トゥ・ザ・フューチャー』特集第2弾!

1989年に公開された『バック・トゥ・ザ・フューチャーPart2』について書きます。

1.描かれた2015年と現実の差は?

Part2はマーティの子供に危機が訪れたとドクに伝えられた一行がデロリアンで2015年に向かうところから始まります。

この映画で描かれる2015年は、空飛ぶ車が行き交い、自動で靴ひもを締めてくれる靴やホバーボード、バーチャルな看板等の未来アイテムが登場します。

空飛ぶ車は実現の目処も立っていませんが、自動靴ひもの靴はナイキが2016年に発売しましたし、バーチャルな看板はプロジェクションマッピングやAR技術の発達でそう遠くない未来に実現しそうです。

ホバーボードも商品化はまだですが、研究開発は進んでいるので、今後に期待。

しかし、これだけ様々なものを創造している作品でも、スマホは登場していません。

携帯電話やスマートフォンの進化がいかに革新的であったかがよくわかりますね。

2.Part2のストーリーラインは計算し尽くされた芸術品!

この映画シリーズを語る上で、Part2が1番好きだと言う人は少なくありません。

それはこの作品が続編が踏まえるべきポイントを外していないからであり、3部作の真ん中だからと言えます。

そもそも続編は1作目より有利な点があります。
それは基本的な設定の説明が必要ないという点です。

続編はキャラクターや舞台設定について説明する時間が必要ないため、観客がストーリーに集中しやすく、シナリオさえしっかりしていれば、前作超えしている作品は意外と少なくないのです。

そして続編が押さえておくべきポイントが同じキャラクターを同じ役者が演じ、そこに意外性を持ち込むということです。

例としてはターミネーター2でT-800が味方になったり、帝国の逆襲でダース・ベイダーの正体が明らかになったりというところです。

Part2で言えば、ビフの活躍(?)でしょうか。

そして、3部作の真ん中というのも重要なポイントです。

物語を着地させる必要がないので、作品全体をジェットコースターにできます。

その結果、3部作の2作目は最高のクリフハンガーを用意することができるのです。

クリフハンガーとはドラマ等で言う「引き」や「引っ張り」です。この後どうなるんだろう?と観客の興味を惹きつけて次に続くので、見る側は盛り上がりだけがある作品として印象に残ります。

特にPart2はラストのクリフハンガーに向けて何かが起きたことで次の何かにつながるチェーンリアクション、つまり連鎖反応の連続が緻密に計算されているので、観客は映画の最初から最後までジェットコースターに乗って突き抜けることができるのです。

3.「1」での違和感が生んだ奇跡!『成長しない主人公』がドラマを動かす!

先週の記事で書いた「1」の違和感『成長しない主人公』マーティ。

これが続編では最大限に活かされます!

Part2で大きな事件の発端になるのがマーティの悪知恵ですし、Part2では肝心な場面でチキン!=腰抜け!と呼ばれたマーティが抑えが効かなくなるというシーンが繰り返されます。

結果、このことが最後のクリフハンガーにつながるミスを生むわけです。

「1」では単に違和感に過ぎなかった設定を、続編でうまく利用するシナリオはまさに秀逸と言わざるを得ません。

そしてPart3でもこの設定が活きるのです!

今回はこんなところで!

それでは『バック・トゥ・ザ・フューチャーPart2』を存分にお楽しみください!

ではまた!


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