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夕焼けホットケーキ

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〜トゥッ トゥッ トゥル トゥッ トゥッ トゥッ トゥッ トゥッ〜

〜トゥッ トゥッ トゥル トゥッ トゥッ トゥッ トゥッ トゥッ〜

ああ、そうか
そうかもな

ああ、そうか
そうだった

ああ、なんで こうなると
みんなして いじわるね

「感動して涙が出た」って、自慢げに話すひとはわたし正直苦手です

夕陽に紛れ込んで 街はもう緑色に染まるよ
走る汽車の窓の置いてきた思い出 忘れんぼう


〜トゥッ トゥッ トゥル トゥッ トゥッ トゥッ トゥッ トゥッ〜

ああ、なんで こうなると
みんなしていじわるね

ああ、なんだ 違った
いじわるじゃなかった

ひとと比べることはいけないんでしょう?
だけど世界はそうやってまわっていくよね

走る汽車の窓の外を眺めていたら 過ぎ去って
降りる次の駅で巻き戻せたらまだ間に合うの?

夕陽が空にまん丸く
夕焼け空にホットケーキ

夕陽が空にまん丸く
とにかく今はホットケーキ!

〜トゥッ トゥッ トゥル トゥッ トゥッ トゥッ トゥッ トゥッ〜

と、け、溶ける!バター

***

これは、大学1年生の頃。バンドサークルに入っていたときに作った曲の歌詞。
(おそらく2010年〜2011年頃)

始まりは力強いピアノの音がほしくて、そのイメージをもとにピアノのコードをああでもないこれでもないと調べて、作った曲である。
(6曲ほど作ったはずだが、今でも歌えるのはこの歌を含めて2曲だ。かなしいかな)

ピアノとドラムの「ドンドンッ」というリズムに始まり、そこにベース、ギター、色んな音が重なってピコピコして、うわーって最大限になって最初のひと言「ああ」が始まる。

バンドのイメージで作っていたのに、結局それは達成しないまま、弾き語りに終わった。

そもそも、フジファブリックの志村さんの声をイメージして作ったんだった。

2020年。10年経ったのか。
10年、生きてきたんだな。私。

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