創業期スタートアップがやるべきでない5つのこと

こんにちは、BEという会社で役員をしています。上出といいます。
経営しているBEという会社が、今月で9か月目に突入し、経営上「これはやるべきじゃなかったなあ」というポイントがいくつか出てきたので、この機に少し共有してみたいと思います。

※このnoteは「こうすれば成功できる!」というノウハウを提供するものではありません。また、記載されている内容は会社とは関係の無い個人の意見です。

このnoteを読んで欲しい人

・学生で起業を考えている人
・学生スタートアップで、エンジェルラウンドもしくはプレシードラウンドで調達を行ったばかりの人、行う予定のある人(調達額500万円~1000万円前後の想定です)
・メンバーとプロダクトアイデアのみがあるくらいの学生スタートアップ

※上記以外の方にとってはとりわけお役に立てる内容はございませんので、もしご一読頂ける場合も、温かい目でご覧いただけますと幸いです。

総論

このnoteの大枠の言いたいことは「固定費を下げよう」という話に終始します。
特にビジネス経験の薄い僕たちのような学生スタートアップにおいては、初期のアイデアのまま成功できるというケースはかなり稀かと思います。従って、アイデアとチームの段階で資金調達をしたスタートアップにとって最も重要な要素は「どれだけの数打席に立てるか」そして、いける!と思えるだけの数字が出たビジネスに対して、どれだけの「投資余力を残せるか」の2つだと思います。
1サービスの検証に1~2か月、3、4サービス目で筋のいいビジネスを見つけられる、そのビジネスで次のラウンドの資金調達ができる程度のKPIを達成するのに半年~8か月程度と想定するのであれば、最大で16か月程度という想定になります。サービスの検証に多少お金がかかることを想定すれば、このフェーズのバーンレートの適正値と呼べるのは「調達金額÷18」くらいになるのかなと思います。
(この数字は調達直後に立てる財務計画の目安です。サービスの検証ができた際にはもっとバーンを引き上げて、グロースさせる戦略が必要になると思います。)

計算するとわかりますが、この想定だと調達額500万ですとバーンは30万以下、1000万でもバーンは55万ちょっとです。
従って、スタートアップ経営者が初期に求められるセンスは「いかに無駄遣いしないか」という話になると思います。
それでは、本題に入ります。

①オフィスを契約する

2,3人の学生スタートアップにオフィスは必要ありません。
「オフィスがあった方がモチベーションが上がる」「オフィスに暮らせばいいから家賃も浮く」「人を増やしたいからオフィスが必要」
様々な理由でオフィスを契約するメリットはもちろんあります。ですが、ビジネスの骨子が定まらない段階でオフィスを契約するのは、中長期的に見てデメリットの方が上回ることが多いと考えます。
Yahoo LODGEなど、無料で使えるコワーキングスペースは都内にいくつかありますし、全員が自宅からオンラインミーティングツールをつなぎながら作業しても大きな支障は出ないと思います。
ちなみに、設立登記の際に登記場所が必要という話もありますが、特に問題がなければ実家で大丈夫だと思います。バーチャルオフィスだと、審査が必要なサービス類に申し込む際にマイナス対象になる場合もあると聞きます。

②採用にお金をかける

サービスの検証にそんなに人手が必要かといわれたら、おそらくそうではありません。お金をかけてまで採用したい人なんかは、このフェーズには極めて稀だと思います。
どうしても人手が必要な作業などがある場合には友人にお願いしましょう。

③一人暮らしをする

もし今現在実家暮らしなどで、家賃が発生していない場合、あえて家賃という莫大な固定費を増やす必要は全くありません。「オフィス兼住居にしたい」というお話も聞きますし、スタートアップっぽいですが、あえて固定費を増やす必要は全くありません。

④クレジットカードを多用する

創業期の会社は「社長の信用=会社の信用」です。つまり、クレカを多用して滞納・不払いが発生すると会社としての融資にも大きな支障をきたす場合があります。起業する具体的な時期が見えてきたタイミングから、可能な限りカードは使わないように心がけましょう。

⑤サブスクリプションサービスを契約する

同じ理由でこれも避けましょう。携帯、wifi、ジム、動画サービス、etc,,,
本当に必要なものに絞りましょう。また、必要のないものは解約しましょう。

補足

やっておいた方が良いかもしれないこと
①貯金
→融資を受ける際に有利になります。
②親族からの融資
→返済義務の無い融資を受けるのも良いと思います。こちらも融資に有利になります。

まとめ

上に記述した内容は、僕たちや友人の起業家がやって後悔したことややっておけばよかったことの実体験がベースです。網羅性はないですが、これから起業を志す学生にとって、少しでも有益な反面教師になれていれば嬉しいです。

さいごに(宣伝)

BEでは、若干名フルコミットのインターン生を募集しています。
まだまだ駆け出しのスタートアップですが、起業のリアルを知るには大変良い環境だと思います。興味ある方はTwitter @curry_investor もしくはWantedlyでエントリーください。
https://www.wantedly.com/projects/280062


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?