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PULVEREXデュオでのLOSERS2進出の凄さとは

ALGSチャンピオンシップが7月8日から開催されていますが直前にFENNEL、Detonation Gaming、PULVEREXなどの日本チームを中心にAPACNorthのチームが軒並みフルメンバーでの出場ができなくなってしまいました。

各チームにコーチが入るなどの対応も見られましたがそのコーチも陽性反応が出てしまい欠場という事態に。

結果各チーム2人での参加ということになってしまいますが1日目デュオでの参加ながら意地を見せてくれたのがFENNEL。
mo-mon選手・デュークコーチ2人でのデュオ参加ながらもチャンピオンを取るという異例の快挙!!

これには海外の実況も総立ち。
素晴らしい試合を見せてくれました。

しかし1日目、2日目のグループステージでデュオでWINNERSに残ることは難しくFNATIC以外の日本チームはLOSERSへ。

2日目が始まる前にPULVEREXのちゃんりよコーチがコロナ陽性で欠場が決まり、デュオでの参戦へ

その後LOSERSに進むことになり厳しい戦いを強いられます。

しかし世界3位は伊達ではなかった。

10位以上がLOSERS2に進むことができ、残り10チームはこの時点で敗退というところでPULVEREXは2人ながらも得意の安置ムーブや構成の変更でプレースメントを伸ばし11位と食らいつく。

その結果最終戦で3位とキルを稼ぎポイントを伸ばしたPULVEREXは10位フィニッシュで3日目繋げました。

PULVEREXデュオで予選通過の凄さとは?

FENNELのデュオチャンピオンは伝説級に凄いです。
これは目に見える凄さだと思います。

しかし競技シーンで大事なのはアベレージ。
1試合でどれだけポイントを稼いでも残りの試合全ての0ポイントでは意味がありません。

このアベレージという点で日本トップなのがPULVEREXでした。
3人の時は得意の安置ムーブに加えて3v3のファイトをすることができましたが2人ではそうはいきません。

そこでPULVEREXが取った判断は安置に入り2人でヘイトをなるべく買わず取れそうなキルを取る。

この判断でした。さらにプレースメントポイントを稼ぐため Lejjeta選手がキャラをレイスに変えるなど1人でも生き残りなるべくポイントを稼ぐというやり方も合わせました。

流石競技古参勢。

咄嗟の判断の切り替えや対応が恐ろしく速いです。

こういった判断と後は気持ちの面が強く働いたのでしょう。
PULVEREXは最後の最後まで諦めず最終戦で3位という結果を残すとともに同じくらいのポイントを持っていたFOR7も残っていたことからFOR7側にファイトを仕掛け、FOR7にチャンピオンを取らせないというムーブをしたのです。

この判断が無ければPULVEREXは恐らく上がることはできなかったでしょう。

2人でのチャンピオンの可能性を捨て、勝ちに貪欲にポイントをセーブしにいったのです。

この判断こそPULVEREXが前回大会3位に輝くオーダーなのでしょう。

たしかにチャンピオンを取れば注目も集まりますしチームの勢いもつきます。

しかし勝つためには何度も言いますがアベレージの高さが重要。

このポイントを1ポイントでも多く取り自分達が勝ち上がるためにやれることは全てやる。
これがPULVEREXの勝てる要因だったのです。

もちろんそのために安置の研究や他チームの研究に時間をかけてきたのでしょう。だからこそ3人で出られない悔しさはあったかと思います。
しかし2人でも諦めない。その強い心がPULVEREXの予選通過に繋がり我々に前代未聞のドラマを見せてくれました。

たしかにクリップのようないわゆる"映える"プレイは輝いて見えるかもしれません。
しかし競技シーンは勝負の場面です。
そこで勝つためには泥臭くポイントを稼ぎ予選通過をしなければならずファイナルラウンドの勝者が"真の王者"になる今大会では何位でも予選通過が絶対条件。

その絶対条件を2人という厳しい状況下で成し遂げたPULVEREXの力を身に染みて感じました。

長くなりましたが今後このようなことが起こらないようコロナの終息を願うとともに今大会惜しくも散っていってしまったチームに敬意を表し、ALGSチャンピオンシップ残り2日を楽しみたいと思います!

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