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【アーマード・コア6】エンブレム考察〜RaD編〜

まず、投稿に間隔が空いてしまったことをお詫びしたい。
理由は、「回を追うごとに長くなる考察」と「モチベーションの低下」で筆が進まなかったのだ。
こういうのは一回面白い考察が浮かぶと雪だるま式に完成するので、今後も気長にお待ちいただけるとありがたい。

もし、考察のテーマ等あればコメントいただけると新しい刺激になるので、是非ともお願いします。

それでは、エンブレム考察第4弾は、RaDのメンバーを考察していく。

人数がいないので他の独立傭兵と混ぜようかと思ったが、今度は長くなりそうなので、現RaDのメンバー+元RaDで考察していく。

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ー インビンシブル・ラミー

インビンシブル・ラミーのエンブレム

モチーフは足形。インクで型取られた足形に、ゴッホのような筆使いで模様が描かれている。足のそれぞれの指には骸骨のような意匠も見える。

足形は幅広で、扁平足(土踏まずがあまりない)。指の膨れ具合から肥満体型のように見て取れる。
コーラルの過剰摂取のせいなのだろうか?
少なくともルビコン解放戦線では、ミールワームの収穫量が減少しており、肥え太るにはミールワーム以外のカロリー源があるはずである。

描かれた模様は、ドラッグによる幻覚症状を再現したものか、或いは萎縮した脳が幼児返りを起こした結果、指人形を作って遊ぶようになったのか。大穴でキルカウンターなのか。どれも釈然とはしないが。

AC名”マッドスタンプ”

直訳すると、狂った足音(跡)でエンブレムと同じく足関連の名前だ。

ここで、スタンプ(stump)に関する面白い記述を見つけた。
stump の語源は「樹木の切り株」らしい。そして、そこから転じて「手足の欠損」を指す言葉になったそうだ。

そして、マッドスタンプの武装には”チェーンソー”がある。

これらから推測されるエンブレムとマッドスタンプの意味はこうだ。

これはラミーが元木こりか何かで、事故で足を切り落としてしまった。
足を失うというあまりの出来事に塞ぎ込むラミー、次第にコーラルドラッグに逃げるようになる。
ある時薬をキメすぎて「自分は最強である」という誇大妄想に取り憑かれ、作業用ACを持ち出して傭兵登録を行ってしまう。

登録用のエンブレムに、自分の”切り落とした足”で押した足形を提出。

「なんて狂った押印(マッドスタンプ)なんだ…」

という説である。
どうだろう?


ー チャティ・スティック

チャティ・スティックのエンブレム

モチーフはミサイル。ミサイルが幾何学的な軌道を描きながら飛んでいる。

チャティはシンダー・カーラが開発した知性を持ったAIで、ミサイル関連が充実したACに搭載されているため、「お喋りな爆弾=chatty stick」と何とも”笑える”名前になっている。
所謂、”サーカス”のように飛び交うミサイルは、そんなチャティの騒々しさと、彼を一つに命として扱う「武器商人 カーラ」にとって”特別な一発”であることを表したエンブレムになっている。

幾何学模様についても、気になるので考察してみる。

↓似たような模様を探したが、あまりピンとくるものはなかった

ルーンの石碑
アラベスク

カーラがヒンドゥー語で”黒”という意味を持つ言葉らしいので中東から東アジアあたりの図柄がモチーフになっているとは思う。

AC名”サーカス”

チャティのACは、大量のミサイルで武装している事を特徴としていて、エンブレムでもそれが表されている。そしてサーカスとミサイルといえば、「板野サーカス」だ。

ここで、びっくりする新説(多分、既出だったら教えてください。謝ります。)を紹介したいと思う。

チャティのこのエンブレム、”生命の樹”をモチーフにしていないだろうか?

なんか似ていないか?

有名なところで言うとエヴァンゲリオンなんかが劇中で「生命の樹(セフィロトの木)」を取り上げてる。

生命の樹(せいめいのき、英語: Tree of Life)は、旧約聖書の創世記(2章9節以降)にエデンの園の中央に植えられた木。命の木とも訳される。生命の樹の実を食べると、永遠の命を得るとされる。
旧約聖書において神がアダムとエバをエデンの園から追放した理由は、知恵の樹の実を食べた人間が、生命の樹の実までも食べて永遠に生きる事がないようにするためであったとされる。

『生命の樹』Wikipediaより

チャティという”知恵の実を与えられたAI”に対してつけられたエンブレムと考えると相応しい気がする。

そして、さらなる根拠がこれだ

生命の樹のセフィラが表すもの

エンブレムのミサイルがある位置を、このセフィラに当てはめるとどうなるだろう?
当てはまるのは「王冠・知恵・理解・慈悲・峻厳」だ。
王冠は「思考と創造を司る」らしい。

筆者的には、これは「カーラがチャティに求めたもの」もしくは「知的生命体の条件」であるように思える。

チャティは”笑い”すら理解していた

そして、チャティがセフィラの全てを持ち合わせていないのは「カーラが永遠の命を望まない=完璧な生命の樹ではない」という想いを表しているのではないか?

カーラはチャティに限りある命を持つ”生物”であって欲しかった

面白い説ではないか?


ー オーネスト・ブルートゥ

オーネスト・ブルートゥのエンブレム

モチーフはスケルトン。頭蓋骨にはトーテムに彫られるような模様が刻まれている。
また、乳歯と永久歯が二重に生えている

スケルトンとは言ったが、人骨のようになっているのは腕だけで、それ以外は木で出来た彫刻に見える。そこら中に模様が入っているが似たものが見つけられなかった。
彼のルーツに関係があるのだろうか?

口を大きく開き、こちらを見据えるのは攻撃的な意思表示。

腕を胸の前でクロスするのは、防御反応。
しかし、掌はこちらに向けない(手の内は見せない)。

攻撃と防御、そして隠し事。
凶暴な見た目のこのエンブレムはブルートゥの本性を表しているのかもしれない。

AC名”ミルクトゥース”

意味は「乳歯」。四角い頭部パーツは確かに歯のようではある。

ごめん。ブルートゥ。何も浮かばないです。

何か浮かんだら追記します。

「ブルートゥがRaDを裏切る瞬間」
右からカーラ、ラミー、ブルートゥ
ブルートゥがレンチを持ってラミーを昏倒させている


ー シンダー・カーラ

シンダー・カーラのエンブレム

モチーフは蜘蛛。脚は骨のようになっている。
腹部には骸骨の模様がある。
ピンク色の煙を吸い上げている(吐き出している?)

脚の長さと腹部の大きさからみて、女郎蜘蛛だと思われる。
カーラは食えない女亭主であるため、イメージにぴったりな人選(蜘蛛選)だ。

煙はなんだろうか?
ヒントは煙の色に隠されているのかもしれない。
煙はピンク色だ、コーラルは赤なのでおそらく違う。
では、他にピンク色のものは?

腹部と”毒牙”だ。

ピンク色の煙は、蜘蛛の毒牙と同じ毒性を持ったもので、それを吐き出しているor吸い出しているのだ。

吐くor吸うは、どちらかで全く印象の変わる表現だ。
一体どちらか?
その答えは、カーラ自身の背景を踏まえれば自ずとわかる。

ドーザーで武器商人のRaDを束ねる女頭目のカーラ。
組織名の「rad」は放射線に吸収線量の単位としても使われている(※)。

吸収線量(きゅうしゅうせんりょう、absorbed dose)とは、放射線の照射によって単位質量あたりの物質が吸収するエネルギー量を言う。

(中略)

吸収線量は、その定義として物質の定めが無い。そのため取り扱う問題に応じて物質を定める必要がある。良く用いられるのは、臓器吸収線量(物質が人体の臓器)と空気吸収線量(物質が空気)である。

『吸収線量』Wikipediaより

Fall Outシリーズでは、馴染み深い数値である。
同ゲームではradが蓄積すると最大体力がどんどん減っていく。LDLと同じで多いと体に良くない数値なのだ。

そんな物騒な名前をつけている武器商人。しかも、首領のエンブレムは”蜘蛛”。

「さぞや悪い奴らなのだろう」。
そう世間一般からは見られているはずだ。

蜘蛛は罠を張り獲物を捕食する残酷な生き物だと思われがちだが、キリスト教を除く多くの宗教では”益虫”として崇められたりもしている(勿論、恐れられも)。

RaDもカーラも同じで、怖い見た目とは裏腹に人間世界を救うために活動しているのだ。
嫌われ者でもいい。
しかし、必要であればこの世界の毒は全て吸い出す。

腹部がピンク色なのは吸い上げた毒が自らをも毒に染めてしまったことの暗喩なのかもしれない。

カーラの生業である武器商人は、それが世界を救うための資金稼ぎだとしても、薄汚れた業の深い商売であることには変わりない。
毒(コーラル)を吸い上げるために、世界の毒(武器商人)になってしまった。

ナガイ教授の下で、「コーラルで人類全体に益を齎そう」と研究に励んでいた科学者だった頃からは大きく身をやつしている。

カーラがナガイ教授の第2助手であることは多くの考察でも唱えられている。

しかし、RaDの頭目はシンダー(アイビスの火の生き残り)というには若すぎるらしい。

なぜか、これも蜘蛛から連想することができる。
蜘蛛は越冬する虫であるが、方法は2つある。
一つは、卵で越冬する方法。女郎蜘蛛など、多くの蜘蛛は冬の前に卵を産み、幼体だけが冬を越すという方法を取る。
二つ目が、休眠をして仮死状態になり冬を越す方法だ。数は多くないが、この方法なら成体のまま冬を越すことができる。

カーラも恐らく、冷凍睡眠装置等で本編の半年前に覚醒したのだと思われるが根拠はない。

モチーフである女郎蜘蛛も成体は冬を越せないのだ。

しかし、”休眠する蜘蛛”には共通した特徴がある。

それは“徘徊性で巣を作らない”のだ!

エンブレムを見ると、蜘蛛なのに糸やそれで作った巣がないことがわかる。
蜘蛛といえば蜘蛛の巣であるのに、それが無い。ということは、”敢えて描かなかった”可能性もある。

となると冒頭の女郎蜘蛛モチーフ云々は間違いになるが、まあ、休眠する想像の女郎蜘蛛といったニュアンスで捉えてもいいのではないだろうか(そもそも蜘蛛は毒吸わないし)?

AC名”フルコース”

フルコースといえば、フランス料理などで「前菜からデザートまで決まった並び順で独創的な料理が出てくる」食事の方式だ。
通常、一撃一殺で食うか食われるかを行うACとしては、なんとも危機感のない名前ではある。

だからこそ、技術者としてのサガ「自分の作ったものの真価を見て欲しい」という欲望丸出しのいい名前だ。

AC名はエンブレムと結び付かなが、説明文にあるカーラの信条には蜘蛛との結びつきがありそうだ。

「笑う蜘蛛」という木炭画がある。
心臓の弱い方は見ない方がいいが、真っ黒な蜘蛛にグロテスクな人の目鼻口がついており笑っているのだ。
エンブレムの腹部にある白い模様も同じように”笑っている”ように見えなくもない(こじつけ)。

カーラに関してはこじつけが多くなってしまって本当に申し訳ない。
ここは話半分でお願いする。

※もうすでに使われていない単位らしい

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まとめ

この考察で1番大変だったのは、カーラの考察をするために見たくもない蜘蛛の画像をとんでもない量見ることになったことだ。

まとめで、こんなことを書くのもアレだが、RaDメンバーで何となく思った説がある。

全員、コーラルで失ったものをエンブレムにしてる説。

ラミーの左足はまさにそれだが、チャティを除いた他メンバーも当てはまるのではないか?

ブルートゥはなんだろうか?「歯?」「皮膚(骨だから)」「人としての骨(虚言癖はコーラルで頭が壊れたせい?)」

カーラは「子供を産む力」だと思う。根拠はないが、設計した兵器を子供達と呼んだり、エンブレムの毒を吸った腹にドクロが浮かんでいたりと不穏な描写は多い。
もし、コーラルが不妊の原因となっているなら、カーラがコーラル拡散を防ごうとしている理由も想像がつく。確信できる被害があるから燃やし尽くそうとなっているのだ。

(カーラの説は、ルビコニアンにはちゃんと子供が産まれているという最大の矛盾を抱えている)

次回は「独立傭兵編」。ブランチ以外をまとめて紹介する。


試しに考察動画作ってみました。
素人仕事ですが、もしよかったら観てください。

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