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生き物採取紀行

こんにちは。つんつんこと四軒家啓介です。今回は、「生き物採取紀行」と題しまして、お話ができたらと思っています。このお話をする理由は、自分自身が生き物が好きだからということではありません。僕は、生き物が好きでも嫌いでもなく、至って普通です。そんな僕がなぜ生き物採取の話をするのか?生き物採取に行くのか?

それは、ズバリ「息子の付き添い…です。」シンプルな理由です笑笑
そんな父と息子の「生き物採取紀行」、お付き合いくださいませ。

息子は、現在中学2年生になりましたが、家の近所には田んぼや川などがあり、幼い頃から生き物が大好きでした。王道のクワガタムシやカブトムシ、バッタ等の昆虫が好きになり、蛇などの爬虫類、タイコウチ等の水生昆虫、そして今では、淡水魚が好きになっています。誕生日には、タモ網や投網、ウェーダースーツなどを欲しがる子供でした。隣の家に虫好きの友達がいて、普段から昆虫や魚等を採取しながら遊んだりしていました。また、近所に小学校の元理科の先生の方が住んでいたこともあって、採取した昆虫等の名前や飼い方、さらには標本の作り方などを教えてもらっていました。生き物好きには最高の環境で大きくなりました。


友達とウェーダースーツを着用して、捜索中笑


そんな息子と僕の生き物採取を四季で考えると、

春は、大体田んぼや水路で淡水魚を捕まえています。タナゴ・アブラボテ・シマドジョウ・アカザ・ウナギなど。捕まえる場所は、シークレットですが、とても高級な淡水魚を捕まえたりすることもあります。
夏は、やはりカブトムシ・クワガタムシ。初夏にかけて、公園、森、林、山奥、山頂など、様々な場所に出かけています。夏場の最盛期には、2~3日に1回は出かけているでしょうか笑
秋は、水生昆虫。田んぼや水溜りに潜んでいる、タイコウチ・水カマキリ等を狙っています。天然のタガメを毎年探していますが未だに出会ったことはありません。香川県では、もう絶滅したという話も聞いています。秋の採取はとても気持ち良く、田んぼが広がる風景に癒されています。
冬は、生き物が冬眠したり、活動的ではないのであまり採取にはでかけていませんが、冬にしかいない生き物もいるので、たまに水路等で水生昆虫を探したりもしています。


息子曰く、アオダイショウの子供=チビダイショウ。

次に、息子がこれまでに捕まえたり、見つけた珍しい生き物たちを紹介したいと思います。

まずは、特別天然記念物のオオサンショウウオです。オオサンショウウオは特別な許可がないと採取はもちろん触ることもできません。夏に、ある県外の川でいつものように採取を楽しんでいると息子の「オオサンショウウオ!!!!」という声が聞こえてきて、「まさか」と思い、かけよると本当に立派なオオサンショウウオでした。この時は、僕もとても興奮したのを覚えています。これは、息子が小学3年生くらいのときでした。

四国初の虫を見つけたこともあります。ムネツヤセイボウという蜂のような昆虫です。これは、息子が所属している瀬戸内虫の会(近所の理科の先生の紹介で入会)での採取会で捕まえた生き物です。その後、虫の会の人が学会で報告し、正式に認定されたようです。
その会の採取会では、夜間にも採取を行い、バナナトラップやライトトラップなど専門的な罠をしかけ、虫の採取をしたりもします。来年の春頃には、池のゆる抜きにも参加予定です。


投網に夢中!どこの川でも使っていいわけではありません。

最後に、生き物採取を通して、僕なりに感じた良いこと、思ったこと、注意すべきことをまとめてみました。

息子が幼い頃は、生き物を捕まえることが好きで生死に関してあまり分からずに、捕まえては、飼って、そして死んで、また捕まえてを繰り返していました。今は、命の大切さを知り、むやみやたらと採取するということはせずに採取の過程を楽しみ、リリースしたりもしています。絶滅危惧種や希少種等も理解して採取を楽しんでいます。
珍しい生き物の生息地をみつけては、家族でドライブがてら出かけたりもします。県内はもちろん、県外や高地に行ったり、山奥や源流、湿地に行ったりと、珍しい生き物のためならどんなところにも出かけています。生き物採取の帰りに美味しいものを食べて帰ろうと妻や娘たちも誘い出し、今のところなんとかぎりぎりで着いてきてくれています笑
生き物採取は、ノー密でコロナとも相性抜群で感染の心配もいりません。人に会う方が難しいくらいです。生き物採取の時間は、家族全員で過ごせる良い時間!?で僕はこの時間を好んでいます。
直接的に僕自身はあまり採取することはありませんが、息子が捕まえたりした生き物を見て、自分の知らない世界が広がっています。よく見ると、見たことがない形の生き物がいたり、とても綺麗で神秘的な柄の生き物がいたりと、案外楽しいです。また、思春期で普段はあまり会話をしてくれませんが、生き物が長男との話のネタになっています。最近では、youtubeでガサガサ(タモ網で水路や川などをガサガサして生き物探しをすること)等で生き物を捕まえ、自分で調理してなんでも食べてしまうという珍しい方もいるようです!!(絶対にマネをしないでくださいね。)


写真はハンミョウという綺麗な柄の昆虫です。

そんな楽しい生き物採取ですが、良いことばかりではありません。危険もたくさんあります。
夏には、林の中にはオオスズメバチがいるし、藪の中にはマムシがひそんでいることもあります。蚊やアブなどにめちゃくちゃ刺されたりもします。面白半分で行くと、とんでもないことにもなりかねません。もし、生き物採取に興味がある方は、きちんと装備を整えて、しっかりと予防をして出かけてくださいね。

これからも息子が一緒に行ってくれる限りは、生き物採取を真面目に全力で楽しめたらと思っています~♪


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