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言葉を知ると優しくなれる、気がする。

みなさん、こんにちは!

今週は、株式会社HYAKUSHOの代表もしております湯川でお送りさせていただきます。

新年度が始まって1週間が終わり、ほっと一息ついている方もいらっしゃるのではないでしょうか?新しい年や年度の始まりは、環境が変わり、ワクワクとドキドキが渦巻いていて、でも春陽気に誘われて心が躍る、そんな季節ではないでしょうか。

人事異動や転勤、就職に、新しい業務の開始、いろいろな形の「始まり」がたくさんあるような気がします。

さて、そんな季節にどんな話題が良いものかと考えて、今日は題名のように、「言葉を知る」ってことで世界がパーっと明るくなったり、クスクス笑ったりするような話ができればと思っています!

「伝える」と「伝わる」の違い

知り合いのブランディング会社の代表と話していて、「「伝える」と「伝わる」はちゃうねんな」と言われました。

常に、その言葉は「伝わっているのか」と点検し、確認し、言葉やコピーを紡いで、そのためのコミュニケーションの回路を設計していかないといけないのだと教えてくれました。

その話は、例えば広告という分野を意識してお話されていましたが、日常生活も同じように思えました。自分の言葉、相手に「伝わっている」のか?と、自分勝手に「伝えている」だけではないのか、と意識し過ぎてもし過ぎることはないと思いました。

それには、相手にとってどんな言葉(ワード)が良いのか、どんな例え話がピンとくるのか、笑いはどこに入れたら良いか、声のトーンは?文章の長さは?などなど、点検項目はたくさんありそうです。

今回は、その中でも「言葉(ワード)」の目眩く面白い世界について少しお話したいと思っています。誰しも誰かに悩みを相談したとき、心が軽くなった経験をお持ちだと思います。それは、自分の気持ちを外に出すことによって、モヤモヤしていた感情や気持ち、考えが言語化されたことによって、モヤモヤがなくなるのだと思っています。

有能なコーチングをするひとは、その言語化力が非常に高く、相手の気持ちをナノレベルまで細分化して表現することができるらしいです(湯川調べ)。

そういう意味では、言葉を多く知っていることは本当に大切で、大袈裟に言えば、自分の人生を助ける手立てにもなりえるとも思います。ただ、今回はそんな仰々しい話ではなく、「言葉って面白い!」と湯川が思った本と、その文章を紹介したいと思います。

今回は2冊の本をご紹介します。どちらも「辞典」です。ただ、どちらも少し趣向が変わった辞典です。

ロマンスの辞典

1つ目は「ロマンスの辞典」です。この本は、「日常にロマンスというフィルターを」というコンセプトで、あらゆる言葉を「ロマンチック」に言葉を定義している本になります。「くううう」と唸る言葉から「ふむふむ」と納得する言葉まで、少しご紹介させてください。

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「嫌い」:この感情から始まる恋もある。

「かかと」:キスする瞬間に地上から離れる女性の身体の部位。

「ネガティブ」:誰よりも心配性で、誰よりも過去を愛する人。

「星」:美しい恋人たちの視線が、夜空に開けた無数のピンホール。

「見栄(みえ)」:ついつい羽織ってしまう少し大きい上着。心を許しあえる相手と出会えたとき、不必要になる。

「寝落ち」:恋人同士の長電話を打ち切る夢の世界の送迎人。

「曇りのち晴れ」:君に出会ったときの心模様。

いかがでしたでしょうか?僕は、寝落ちが好きです。「夢の世界の送迎人」ってなかなか、思いつかない言葉で、「くううう」って唸ってしまいました。今回は少しだけ抜粋しましたが、ぜひ本を読んでもらって、ロマンスの世界にダイブしてもらえればと思います。

悪魔の辞典

2つ目は「悪魔の辞典」です。ロマンスの辞典で心がロマンチックになった方もいるかもしれませんが、しっかりとその澄んだ心を悪魔のような言葉で濁らせていただきたいと思います!

少し捻くれた、でも自由な言葉の世界をご堪能ください!

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「学校」:生まれつき持っている無限の考える力と引き換えに、少しばかりの知識を授けてくれる矯正施設。

「神頼み」:日頃、大して祈ってもいない者が困ったときだけ神の力を借りようとする我儘行為。

「多数決」:多数の無学者により敢行される、少数の知識人を巻き込んだ無理心中。

「〆切」:相手が守らないことを見越して余裕を持って伝える期限。ただし、相手も余裕を持って伝えられていることを知っているため、結局のところ守られはしない。

「一身上の都合」:会社を退職する際、本当の理由を言ってしまうと大変なことになるために考案された言葉。

「三年」:結婚相手を愛おしく思える限界年数。

「愛」:(1)人類がもれなく罹る病で、誰かのために命を投げ出してもいいという押し付けがましい思い込みのキザな言い方。(2)本辞典のどこを開いても存在しない概念。

こちらもいかがでしたでしょうか?個人的には、多数決が好きです。言葉の定義はさておき、「無理心中」で締めるあたりがなんとも遊び心があって面白いなと思いました。

言葉は刃にもなり、女神にもなる。

言葉って、無料で使えて、ほぼ無制限に活用できるソーシャルゲームみたいな部分があると思いますが、刃のように相手を傷つけることもあれば、優しく女神のように包み込むこともできると思います。

相手がいるコミュニケーションだけではなく、言葉をたくさん知っていると、自分の心が軽くなったり、気持ちが楽になったりできると思います。自分自身の人生をより良く、楽しく、快適に過ごしていく上でもたくさんの言葉を知ることはとても大事なことだと思うばかりです。

そういう意味では文学とか詩とかを読むのって生きる上で大切なのだと思うのですよね。言葉の渦に気持ちよく誘ってくれる感じ。

そういえば、サザンオールスターズの桑田佳祐さんの歌詞もすごい詩的で、好きです。例えば、「白い恋人達」の歌詞には「涙で心の灯を消して」ってあるのですが、これだけで失恋の儚さを表現しきっていると思うのです。そのほかの歌の歌詞にも「接吻(キス)より甘く永遠より永く」とか「見つめ合うと素直にお喋り出来ない」とか、もう芸術の域なのでは?と勝手に思っています。

そんなわけで、自分なりの言葉を紡いでいくために、新年度もはりきって本を読んでいきたいと思います。

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