『リトル・ライオン〜明日へのゴール〜』 〜フランス映画(MyFrenchFilmFestival)長編19番勝負 12/19〜

セネガルの小さな村に祖母と暮らすミトリはサッカーに夢中の15才の少年、念願叶って一流リーグを多数有する本場フランスからスカウトの声がかかるも、チームの入団試験を受けるには多額の費用がかかるという、祖母は村中から借金して金を工面するが····大方の予想通り、スカウトの話は真っ赤な嘘!当局の保護を受けつつ、ミトリは身寄りのないパリでプレイ継続の道を探す。
アフリカ諸国に対するフランスの搾取は、きっとこんな形でも横行しているのでしょう、セネガル人への心ない差別の実態が浮き彫りにされる一方、捨てる神あれば拾う神あり、同じカラードの親切なおばさん(われわれには同定しづらいですが、アフリカ人の間ではどこの国の出身者かある程度見分けが付くようで、「セネガル人は話が長い」という言葉が示すとおり、人種内での差別や格差も存在する模様)や挫折した元プロの白人監督らに助けられ、ついにミトリは栄光を手にします、よかったよかった!が、これはやっぱりお話であって、現実はもっと悲惨なものでしょう。
色鮮かなターバンとワンピースが特徴的な民族衣装、当地におけるイスラム教信仰などセネガルの文化風俗が新鮮で、ナイジェリアの英雄にしてアフロ・ビートの創始者フェラ・クティの息子フェミ・クティによる曲も激シブ。

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