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オタク考と、遂にガンダムを見た!

劇団WAGNASオンダです!

先月後半はワケあってほぼ家で暇していたので、ついに見てしまいました!!

見たのは初代のファーストガンダムのみですが!

自分の生まれる前からあるビッグコンテンツであり、ガンダムに限らず「これってどこから手を付けていいの?」というモノは世の中に意外と多いと思います。

年を取ると時間もないし、新しいモノをゼロから入れるというのがしんどくなりますが…頑張りました!

40歳を手前にそんな体験をさせてくれた副長にささやかな感謝を送ります!

さて、ガンダムを語る前に少し僕のオタク考をお話したいと思います。


オタクとは何か

僕の勝手なイメージですが、
同世代のアラフォー以上でオタクを名乗るなら、ガンダムの知識は基礎教養や共通言語であるように感じていました。

逆に言えば、昔のオタクはガンダムなど往年のロボアニメに精通していなければ同志の趣味家コミュニティに受け入れられなかったんじゃないか…と思うほどです。
現代と比べて日陰の存在だったがゆえに、一種の仲間入りの合言葉だったような気もします。

しかし、自分より下の世代のオタクの事はわかりません。
というか自分より下の世代から、オタクの定義や意味合いが劇的に変わったイメージを持っています。

それはつまり、
・自分より上の世代→オタク文化がサブカルチャーだった
・自分より下の世代→もはやオタク文化がメインカルチャーに近くなった
ということだと思います。

もっと言えば「お前オタクだろ?」という質問に対し、
①90年代以前→全然オタクじゃないですよ。全く失礼な!
②00年−10年過ぎ→あー結構そうかも…。(自嘲&変人ぶって)
③現在→そうでーす!私って超オタクなんですよー!
みたいなイメージです(笑)

自分は典型的な①と②の真ん中世代と思うので、昨今のオタクや推しと言う言葉に違和感を感じています。
やはり「電車男」以前と以後は、何かの分岐点だったのかなぁ。

自分が学生の頃なんかはアニメやアイドルが好きってだけで軽蔑されたり、本人も隠していたりなんかする日陰の趣味でしたが、
しかし今はもうそれが普通というか、もはやオタクが一種のステータスだったり自己紹介の為のツールだったりもしますもんね。

いいか悪いかはわからないが、少し寂しいです。
オタクを名乗るなら「世界のすべてが否定しても俺だけは味方だよ」的な、歪な気高さを持っていて欲しいからです(笑)

みんなが「好き」を公言出来る事自体は素晴らしいけど、忌み嫌われている中でも「好き」を貫いていた人ほど、「真の好き」なのではないかと言う気もします。

昨今では「推し」という言葉に変わって、ますますオタク的文化や趣味がメインカルチャー化してポップになり、どんどん孤高の情熱みたいなものが失われていくのでしょう。

日頃から、「ネットコンテンツ=お金を稼げるらしい」という昨今の認識以降は、ネットがつまらなくなったとかSNSやYouTuberが悪いだとか言っている僕ですが、それと近いところがあるように感じます。

話は戻り、時代と共にニュアンスの変わる言葉はたくさんあれど、「オタク」という言葉以上にそれを感じさせる言葉は、僕の中にはありません。

もちろん新時代のオタクがダメとは言わないし、もしかしたら古参はウザく感じるかもしれないけど、抑圧された時代でも好きを通し続けたストイックな人たちは尊敬出来ますね!

いやーオタクって語り尽くせない不思議な言葉だよなー。

まぁそんなこんなで一番世代に近いオタク黎明期を築いたともいえるガンダムを遂に見たわけですよ。

遂に見たガンダム

今回見たのは初代のガンダムのみです。

調べたところ、僕の世代だと7.8歳の頃にVガンダムがやっていたそうですが、その後はOVA作品ばかりで、世代的には触れてない人も多いんじゃないかな。

また、幼少期よりロボットやメカや車や飛行機などに興味の薄かった為、尚更でした。

実際僕もガンダムは全て未視聴で、小さい頃に二頭身のガンプラ?を持っていたのを覚えているくらいでした。

そんな僕がガンダムファーストを視聴したわけですよ!

■以下感想■

※あえてストーリーには言及していません

結論から言うとめちゃくちゃ面白かった!
ハッキリ言って驚きましたね。

1970年後半にこんなものが作られていたのかと、
しかも「アニメ=子供のもの」という認識が完全にされていた時代にですよ!

先日話したドラクエ3やFF3は、その後の歴史を鑑みると面白いと結論を出しましたが、それは良くも悪くも未完成でプロトタイプの面白さという意味でした。

しかしながら、ガンダムはそれら以前の作品なのに既に完全に完成されていたと感じました。

僕はなんでもかんでも初代こそ至高みたいなオールドマニアの考えは好きじゃないんですが、いやこれ初代こそ至高でしょとなりましたね(初代しか見てないですが…笑)

何を持っても古臭くありません。
僕の見てきたアニメや漫画、ゲームからドラマから映画まで、「あ、これが元ネタだったのか」と思わされるような演出に台詞回しやストーリー展開、もうすごいとしか言えませんでした。

世界的に、まだ戦争が身近な時代だったからこそ生まれた発想なのかもしれないし、
そんな厭戦ムードの時代に刺さったのかもしれないけど、正直人間あれからちっとも進歩してないし、現代人にも刺さりまくりですよ!

そんなギリギリの環境の中で、人間の精神に進化が起きるというのも、劇中でもドラマチックだし、
実際にありそうというか、ニューエイジ的な思想もうまく落とし込んでいるなという、完成度でした!

ただ、いくつかアレなのは、当初からの懸念ではあったかど、メカシーンがあまり楽しめなかった。

劇中でも言及?があったけど、兵器としてのメカに頭部や脚部が必要な意味がわからない。
そういう意味では完全に人型のガンダムより、寸胴なザクやジオングなどのほうが理にも適っているし見た目も好みです!

ドンパチシーンもすごかったけど、そこじゃないんだよな、と…。
十分に悲惨さと、それゆえの命の閃光みたいなもの、またそれに魅入られてしまう人の性のようなものは伝わりましたが。

でもアレ!超速アニメーションで「ビームの火の玉が欠けて三日月状に変化して最後は消える様」がたくさん演出されるヤツ(伝わるかな…?)
アレがスーファミFFの魔法フレアのようでカッコよかった!
というかフレアの演出の元ネタこれなのかな?と思ったくらいです(笑)

でも思ったよりメカ(ガンダムなど)がフィーチャーされていなくて、そこはとてもよかったです。
メカに興味がないからというのもあるが、それ以上に劇中は一貫としてメカ(ガンダム)=兵器として扱われているところかなり好感度でした。

現実においても兵器は、見ようにはかっこよく魅力的に見えるものだけど、それを差し置いても兵器以上でも以下でもないという演出は、とても素晴らしかったです!

結局兵器は戦争の為の道具でしかなく、それを使う者が善悪を決めるというのは普遍的でややベタなテーマでもありますがやはりイイ!

後あれだなぁ。
時代というか、もしかしたら全体のテーマなのかもしれないけど、「女性性」みたいなものを神格化し過ぎに感じました。

女性キャラが揃いも揃って「私は何でもわかってるのよ」みたいな言動をしており、しかも大体その通りになるというのは少し違和感でしたね。
もし母性的なものを演出したいのだったら、もうちょい細やかに描いて欲しかった気もします!

でも逆に言えば感じた違和感はその程度で、後は40何年前とは思えない、斬新で前衛的な作品でした!

うん、なんだろう。
メカ好きはもちろん、メカ苦手でも楽しめることが判明しましたね。

それ以外にも、戦争、政争、宇宙、近未来好きにはもちろん、
西洋中世史、近代史、またレトロフューチャー好きなんかにも意外と刺さるんじゃないかと感じました。

というわけで、今日からはZガンダムを見始めたいと思います!

あ、個人的に一番かっこよかったのはランバ・ラルです!!!


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