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温泉で洗ったチーズを半玉、鉄板にぶち当てる料理


コロナ禍から続いている十勝ツアー。毎年この時期は、外国の友人らと一緒に氷で張ったくったり湖の飛び込んでいる。その後、北の屋台を数店舗貸切にして、地元の生産者も呼んで飲み明かすのだが、僕にとってはこの時間がなんとも言えぬいい時間になっている。

今日もこの飲み会で新しいメニューが数個浮かび、それに伴い生産者紹介まで行き着いた。僕らにとっては生産者との関係は常に買い続けられるかどうか、そのためにはメニュー化するというのが一番手っ取り早い。同じメニューをつ常に作り続けるのが好きなタイプではないので、ゲストに愛されたりなどの色々な理由で残ったメニューというのが定番になる。

十勝の中でも一番大きいのはモールウォッシュのラクレット。半分に切ったものを、鉄板に着地させてそこから円周させていくのが僕らの提供方法だ。そこに限界まで寝かせたイノシンさんのメークインのジャガイモを合わせていく。

「え、温泉でウォッシュ?2年半熟成のジャガイモ?」

この時点で僕らの鉄板は頂点に達する。鉄板焼きであんなに盛り上がる場所は世界でうちだけしかないだろう。それもこれも、この帯広、十勝での生産者との出会いから始まったと考えるととても感慨深いのだ。

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