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ありがとうダラス!USツアーダラス公演終了!

ダラス 2 daysが終了。南部留学時代に憧れていた大都市ダラス。距離的にも僕のオンボロ三菱で行くこともできず、結局は毎度にトランジットでその大都市感を味わうだけにとどまっていた。その大都市から特別招待を受けてのフルディナーに臨む。あの時も寮の部屋でずっと料理をしていたが、数十年経ってゲティー美術館建築したリチャード・マイヤー建築の美術館にてショーが出来るとは人生は面白いものだ。

食後に本当に最高だった。世界中のレストランというレストランを食べ歩いてきたけど、どこにもないよ、などとみんなが喜んでくれた。中でも嬉しかったのは、こんなに食べたのに食後感がとてもクリーンというコメント。ショーの最後でアドレナリンが出ている僕の心を静かにスピードダウンしてくれるそんな瞬間だった。

2日目は僕らからのリクエストで、アドリブでプライベートをしたいと申し入れた。いつもの僕のスタイル、朝イチでマーケットに行き、その時に響いた食材で料理をしていく。マーケットではジョージ・ブッシュ前大統領の奥さんがいらっしゃったりと、テキサスにいることを思い出させてくれる。

メニューは全く決めない。だからその即興性が頭の体操にいいし、キッチン内のチームビルディングにもとてもいい。何よりも僕自身が一番好きな料理のスタイルだ。ちょうどアカデミー賞の授賞式のライブ中継が流れていた実にアメリカンな夜、僕らのライブキッチンはスタートする。不思議と僕が作る料理は最終的には僕の料理となる。あ、これアムステルダムのポップアップで出した料理に似てますね。と、シェフのトシが言う。長い時間を経て、あの時の料理が違う形でアメリカ南部で復活するから面白い。みんなの笑い声が響きわたるそんな素晴らしい時間、大学時代の憧れがホームグラウンドに変わるようなそんな滞在だった。

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