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ULTRAに目立つペヤング

デザインをシンプルにすると言うのは簡単なことだが緻密な計算がいる。それはWAGYUMAFIAというブランドを作ったときも同じだった。ブランドが語り出すまでの道筋をシンプルに作るのがいい。僕らのULTRAもそういう戦略でのロードマップを引いている。究極にシンプルなデザイン、毎年同じ時期に突然現れて消えていくというシーズナリティ、そしてプロダクトでコミュニケーションしてもらう。

今回コラボが決定したペヤングもしっかりとしたブランド戦略に基づいているプロダクトだ。誰もがいつかは食べたことがあるペヤング、焼きそばではなくてペヤングでないとダメなのだ。それは焼肉じゃなくて、ステーキハウスでもなくて、WAGYUMAFIAじゃないとダメだという僕が貫いてきたブランディングと似ている。だからこのコラボが決まった時には、ペヤングを全面に押し出すことを常に考えた。

いつも通り、情報量は全くない。シンプルに削ぎ落としてペヤングであることを全面に出すことで、ペヤングにとってもプラスだし、僕らのULTRAシリーズにとっても他の商品の導火線的な立ち回りになると思ったのだ。話は少し脱線するが、先日とあるプロジェクト用に炊飯器を購入した。何がなんだかさっぱり分からない情報のみで、結局急速炊飯のファンクションしか使わなくていいというのが僕の結論だ。それでもファンクションは無限に設定可能だ。この全ての僕にとっては要らない情報を削ぎ落とすと、ULTRAペヤングという新しいブランドになる。日本には要らない情報があり過ぎている、その交通整理をするだけでも結構視野は明瞭になるのだと僕は思っている。

ULTRAの社会的なメッセージはそんなところにある。実際にこの情報いるの?をいざ要らないにすると、社会はどう反応できるのか?普通にやっても絶対ダメだから、プロダクトを見ること、プロダクトを買うこと、プロダクトをシェアすることの3ステップを最初から用意した。今年で3年目、多くの方々が僕らが目指しているシンプルなメッセージを受け取ってくれているようで実に嬉しいのだった。


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