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日本の夏に似合う素麺

久しぶりに日本の夏を満喫している。汗だくになってから先輩経営者の奥様が作ってくださった素麺が最高だった。沖縄の皿に氷とともに泳ぐのが我らが揖保乃糸。そこに大葉とみょうがのみじん切りというシンプルイズパーフェクトなセッティングだ。高い揖保乃糸じゃなくて普通の揖保乃糸なんですと伝えられるが、揖保乃糸は本当に美味い。実はこの揖保乃糸、会社ではなくて協同組合だということを知っているだろうか?

帯には生産者の番号が刻印されていて、どの組合員が作っているすぐに分かるようになっている。というのも播州一献さんで開催したおにぎりプロジェクトのときに、無理をお願いして工場を見学させて頂いたからだった。

すべてが手作り、そして丁寧に作られている現場を見て、揖保乃糸のラインナップを軒並み買ってテイスティングをしている。実は僕は乾麺という存在にとても注目していて、海外セッションなどをする際にもこの乾麺がもっと有効的に使えればと思っていたりする。パスタが世界的に普及したひとつとしては、乾麺になっているということも大きい。

話を元に戻すと、組合員の中でも技術レベルが高い人がいる。僕らが見に行った揖保乃糸の生産者さんもトップランクの生産者だ。そんな人達にのみ製造が許されているのが最高級の「三神」だ。揖保乃糸の中でももっと細く、そして「ヒネ」と呼ばれる一年寝かしの熟成ものだ。この素麺を食べると、いかに素麺が奥深いものなのかはすぐに分かると思う。素麺のいいところは調理スピードにある、1分強で茹で上がり、洗いと氷締めを入れてもものの数分で提供出来るというところが最高なのだ。

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