学級通信に掲載する「写真」について
とある町で小学校教諭をしています。わいぬです。
主にX(旧Twitter)で日々の学びや気づきについて発信をしています。
今回は学級通信の写真について書きます。
結論としては、「虫の目、鳥の目魚の目」です。
はじめに
保護者に学級の様子を伝えようと写真を掲載することがあります。
心理学でメラビアンの法則というものがあります。
視覚情報が55%、聴覚情報は38%、言語情報は7%
Instagramのように視覚的な情報が溢れてきています。
学級通信でも写真を使って学級の様子を伝えやすくなります。
学級通信で写真を使う際に自分が気をつけているポイントについてまとめてみました。
ポーズと自然体
写真は大きく分けて2種類に分かれます。
子どもたちがポーズを取っているものと自然体で写るものです。
ポーズを取ってもらう場面は作品や発表の場面です。
家庭科のエプロンや図工の作品を持っている、表現運動での衣装をきている場面では子どもたちにポーズを取ってもらいその写真を学級通信に掲載します。
反対に授業中や掃除の時間などいつもの学校生活の場面では自然体を掲載します。
子どもたちの「いつも」を伝えていきたいと考えているからです。
4月は子どもたちも授業中でもポーズを取りますがそのうちに慣れてきます。
教師はいつもカメラを持ち歩きます。そして、子どもたちにも写真をたくさんいつでも撮るということを伝えています。
虫の目
虫の目は複眼で見るということです。
様々な角度(視点)から子どもたちの写真を撮ります。
・Aさんがノートに向き合い一生懸命鉛筆を走らせる
・BさんとCさんが頭を突き合わせながら話し合う
・Dさんが掃除でゴミを残さないように見渡している
・Eさんが体育の時間に友だちにポイントを伝えている
菊池実践の「価値語」指導にもつながることですが、子どもたちの行動に意味付け価値づける写真を選びます。
学級の雰囲気
鳥の目は俯瞰して見るということです。
少し離れたところから集団の様子や黒板、雑巾掛けなどを撮ります。
・休み時間運動場で楽しそうに遊んでいる姿。
・白熱した授業を思い出す板書
・誰かのことを考えた綺麗にかけられた雑巾掛け。
・整理整頓された教室の本棚。
過去に発行した通信では、特別教室に向かった後の教室の写真を通信に載せたことがありました。特別教室に向かう前に机や椅子を揃えたり、椅子をしまっていく。騎乗が整理されていることから一人ひとりの意識と誰かが気づいて整えてから教室を出る。そこから学級としての成長を価値づけていきました。
子どもたちの成長を切り取る
最後は魚の目です。魚の目は流れを見るということです。
子どもたちを比べてはいけない。よく言われることです。
・自分から挨拶ができるようになったFさん
・友だちに自分から話しかけに行けるようになったGさん
・役割を自分から取りに行くようになったHさん
・ずっと1年間友達のために行動できたIさん
子どもたち一人ひとりの成長の物語に目を向けていきます。
個人の成長に注目して書くことはあまりしませんが、授業の通信を書く際に自分から発表できるようになった子の写真などを取り上げます。
先生は見守っているよ。成長しているんだね。という裏のメッセージを送るための写真を使うことがあります。
最後に
どんな写真を使うのか。子どもたちのどこを見るのか。
教師としての指導観が出るところです。
写真を撮るというよりかは子どもたちの良さや教室、学級の変化を眺めながら見つける。そんな教師のまなざしが写真に現れるような気がしています。
あたたかな教師のまなざし「虫の目、鳥の目、魚の目」で子どもたちの成長を切り取ります。
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