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ミュージカル『バンジージャンプをする』③【レン(チェ•ミンギ)】

千穐楽も終わって、一旦落ち着いたミュージカル『バンジージャンプをする』です。やっぱりリアルタイムで公演を観られるのはいいですね。とっても楽しかったです。

さて、レンくんについてですが、ヒョンビンという役はこの物語に置いて、キーパーソンになる役でした。内容を知る前は普通の学生役なんだと思って見ていたのですが、「普通」の学生ではなかったです。インウが心を寄せていたテヒが事故で亡くなってしまうのですが、転生してヒョンビンとして生まれ変わったというかなり特殊な役どころでした。

なので、ちょうどインターバルタイムを挟んだ物語の前半と後半で、ヒョンビンの印象はかなり変わります。前半は、そこらへんにいそうな天真爛漫で好奇心旺盛な高校生、後半はインウの態度やクラスメイトたちからの視線に戸惑い、不安になり、途方に暮れていってしまうという感じです。私は、今回のミュージカルにおいては、ヒョンビンという役の見せ所は後半にあると思いました。

レンくんがインタビューで話していましたが、チョン•ジェファンさん(もう1人のヒョンビン役の俳優さん)から、「君(レンくん)は人間ヒョンビンだ。」と言われたそうです。そのくらいレンくんとヒョンビンの性格が似ているということなのだと思います。ファンである私から見てもこの役はレンくんにとても合っているなと思いました。特に、ヘジュをからかっていたり、クラスメイトと楽しくふざけあっているところはもう演技じゃなくて、「レンくん」そのもののようにも見えました。だからこそ、後半の戸惑いや怖れをどう表現するのかとても気になりました。

↑前々回のnoteの記事でも載せましたが、この曲のシーンがまるでレンくんそのもののように見えて、毎回こっちまでにこにこになってしまいます。とても大好きな曲で何回も観ています。


私は先にチョン•ジェファンさんがヒョンビンの回を観ていたのですが、前半と後半のヒョンビンの印象がかなり変わっていて演技力がかなり試されるなと思ったので、「レンくん、大丈夫かなー?(きちんと前半と後半の違いを表現できるかな)」と失礼ながら、心配していました。
いざ、本番を見てみると、想像以上に素晴らしくて、全く心配いらなかったことが分かりました。もちろん、プロの方から見たら、基本的な演技力や歌唱力は本業の役者さんと比べたら、不足している部分もあると思います。でも、ジェファンさんとはまた違った「ヒョンビン像」を創り出していて、完全に自分のものにしていたところがすごかったです。

ジェファンさんのヒョンビンはどちらかというと後半は戸惑いから「怖れ」が強くなっていき、狂っていくように感じられました。

↑この曲は周りのクラスメイトたちから、インウがヒョンビンのことを好きだと噂され、どうすればいいのか分からず葛藤しているときの曲で、感情を爆発させるのですが、この動画はシーツプローブ(リハーサル)のときなので、本番はこの4、5倍ぐらいの勢いで演技されていて、圧倒されました。ジェファンさんがヒョンビンの回を2回観たのですが、もう1回観たいぐらいすごかったです。

それに対して、レンくんのヒョンビンは戸惑いがありつつ、どこか「哀しみ」を抱えているように感じられました。
観た公演の3回中2回は、最後の方で泣いてそうな感じがしました(汗だったかもしれないけど)。

↑(多分)テヒの似顔絵が描いてあるライターを見ながら、「君は誰なんだ?なぜ僕を悲しくさせるんだ?」と語っているシーンです。テヒの思いを感じながら、哀しさも表現しているように感じます。

どちらの表現の仕方も素晴らしくて、正解がないからおもしろいんだなと思いました。ジェファンさんはヒョンビンが自分自身なのに、他の誰かに乗っ取られてしまうような「怖れ」の部分を強く表現していたのかもしれないし、レンくんはヒョンビンの中にいるテヒの「哀しみ」を表現していたのかもしれないです。実際どちらの感情もあって、このヒョンビンという役はかなり難しく、複雑な役だったんだろうなと思いました。

ちなみにレンくんもジェファンさんもそれぞれ周りからの視線による「戸惑い」、自分が何者かに乗っ取られてしまうという「怖れ」、テヒの思いを感じる「哀しみ」を全て表現されていたと思います。私が観た中で、それぞれのどの感情を強く感じたのかということをこの記事では書いています。

ジェファンさんもレンくんも2人とも細かいところまで、「ヒョンビン」という役を表現されていて素晴らしかったです。

以上が私の勝手なヒョンビンの感想でした。


ちなみに、ジェファンさんは、今年始めごろにあったベクホ出演のミュージカル『EQUOL』でニコラ役をされていて、『EQUOL』も何回か観たので、私の中では勝手にお馴染みの役者さんになっています。そのときの演技力、歌唱力がすごくて一瞬でファンになりました。

↑ここがクライマックスのシーンなのですが、演技力も歌唱力も素晴らしいジェファンさんなので、ぜひ観てみてください。歌詞の意味が分からなくても伝わると思います。

多分、まだ続きます、、、

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