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イチロー氏が巨人の19歳・浅野に感謝

「そんなふうになると思わなかった…メチャうれしい」

 TBS特番「イチローと3人の高校生 限界を超えた先の成長」(後3・30)が24日に放送され、マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏(50)が巨人のドラフト1位ルーキー、浅野翔吾外野手(19)に感謝した。

 2020年から精力的に高校を回って球児たちとともに汗を流し、熱心に指導を続けているイチロー氏。
21年12月に高松商(香川)を指導した際、当時2年生だった浅野がそこにいた。
超高校級スラッガーのことはイチロー氏も事前に知っていたようで
「おっ!浅野選手」「やろうか」と自ら声をかけ、2人でキャッチボール。イチロー氏は試合さながらの矢のような送球を続けたが、浅野がややふわっと投げているのに気づくと何度も「抜かないで」「バチッと」「抜かない」と声をかけ、キャッチボールから常に全力で投げることを浅野の体に染み込ませた。  

その後、自らフリー打撃を行ってナインに“手本”を見せたイチロー氏。
本塁打を連発して球児の目を釘付けにし、打ち続けて疲労がたまってきた時には「バテてきた」と自己申告したうえで「けど、ここから形を崩さずに振る練習が大事。
]全力でいい形を目指しているんで」と球児たちに語りかける場面も。  

浅野は当時を「全力のなかで形をつくるっていうのは、あれだけ結果を残してあれだけの選手がやってるんだなって考えると、スッと素直に入ってきた」と回想。
勝負強さも身につき、甲子園での大活躍を経てドラフト1位での巨人入りにつながった。  

プロとなった今でもイチロー氏の言葉は胸に残っているそうで「常に全力なんで。ここだけ全力なんてないんで」と浅野。
イチロー氏に憧れて同じ「51」を背負う巨人の黄金ルーキーはそう言って目を輝かせた。  

イチロー氏の「常に全力でいい形」という思いは、浅野を通じてイチローの指導を受けていない高松商の現役世代にも引き継がれているといい、それを番組スタッフから聞かされたイチロー氏は「いやー…これはもう」と言ってなんともいえない表情を浮かべ、しばらく絶句。  

そして、「そんなふうになると思わなかったし」としたうえで「浅野がね、個人的にそれを持ってるかもしれないなーとは想像してたけど。
それが後輩たちにも。
そこまで…。驚くね。メチャうれしい」と笑顔を見せた。  

「浅野はプロになって1年終わったわけですけど、プロの選手にもそういうものが浸透するかもしれない。浅野がプロになってくれたからね。そういうことが生まれるかもしれないという一例ですよね」と感慨深げだった。 

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