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子育て・親育て

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子、親、家族のはなし。
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#こども

外出先で子どもを一人でトイレに行かせてはいけない理由。

まだ息子が幼かった頃、ちょっと一休みするつもりで入ったカフェで、こんな話を耳にしたことがあった。 「男の子は、被害にあっても表に出ないのよ…」 すごくザワッとする話題。 息子を抱く腕にギュッと力を入れると、隣の席の声は、どんどん大きくなっていった。 「ファミレスとかのトイレは、特に気を付けた方がいいよ。男の子だからって一人で行かせると、いたずらされることが多いんだって。女の子は、いけないことをされたって自覚しやすいんだけど、男の子は、男性から性器を触られたりしても、これ

こどもの「頭が痛い」「お腹が痛い」は、ホント?嘘?見抜ける?

さてさて、ようやく緊急事態宣言も全面的に解除! 学校も従来の通学スタイルに戻りつつある今、子ども達の世界にも活気が満ちてきているのかな?と思いきや、ママさん達からは「子どもが頭が痛い、お腹が痛いと言うので、学校や習い事を休ませた」という話がちらほら。 まあ、季節の変わり目だし、台風は来ているし、体調を崩しやすい時期ですからね。 しかし、子どもの「あたまが痛い」「おなかが痛い」は本当に痛いのか?それとも、ただの甘えやサボりなのか?はたまた他の理由が隠れているのか?実際のと

女の子らしく、男の子らしくよりも、「その子らしく」を大切に。

今回のオリンピックは色々な問題があって、あまり話題になりませんでしたが、実は女性参加率が48.8%で史上最多。近代オリンピック始まって以来、最もジェンダーバランスがとれたオリンピックだったそうですね。 女性選手の参加が禁じられた、1880年の第一回近代オリンピックから141年の時を経て、ようやく、ようやくの男女半分。でも、まだまだ男女平等への課題は盛りだくさん。日本などは、未だほとんどの人が平等とは思っていないのが実情です。 これからは、社会が、教育が、大人達が、子ども達

子供時代は「人から嫌われないように」って言われるのに、大人になったら「嫌われる勇気」を持ちなさいって言われるの。なんか変なの。

ほんとにおかしな話だ。 それなら、子供時代から「嫌われないように」育てるよりも、自分らしくあることを尊重すればいいのに。。 少し前に「嫌われる勇気」という本がすごく売れたが、相変わらず大人達は、自分らしくあるよりも、嫌われないことの方を重んじているような気がする。 もちろん、社会に出て人々と生きていくには調和的な方がいい。しかし、それと「人から嫌われないようにする」というのは別の話。 人と交流するのが苦手だと「友達から嫌われていないか?」と心配したり、自己主張が強いと

子どもはコソコソしてこそ育つ?!もっとコソコソさせてみてはどうだろうか。

このところニュースを見ていなかったら、友人が「とうとう、生徒が先生を選べる公立中学校が出来た!」と教えてくれた。 とうとうというか、やっとというか、これがうまくいくかどうかまだわからないけど、ガチガチの制度に小さな風穴があいたことは意味があること。色々と思うところもありますが、とにかくこうした学校がもっと増えればいいと願っています。 思い返してみれば、私が中学生の頃は、どうやって休むかばかり考えていた記憶があります。休みなく働く親を思えば「学校に行きたくない」なんて言えな

今週の宙予報「失敗しない人は成功もしない!」

先日、息子がこんなことを言いだした。 「大人になったら、あっかんベーしてるおじいさんのようになりたい!」 あっかんべーしてるおじいさん? いったい誰のことかと思ったが、このところ「ドクターストーン」というアニメに息子が夢中になっていることを思い出した。 このアニメの内容は、人類が消えて滅んだ世界で、時を超えて蘇った子供達がサバイバルしながら科学を復活させ、文明を再建していくというもの。 主人公の服の胸元には「E=mc2」の文字。。 なるほど、あっかんベーのおじいさん

「エレメントでみる親子の特性診断シート」モニター募集※定員に達しました※

※3/13 13:10追記 定員に達したため今回は締め切らせていただきます。状況によっては追加募集を致しますので、ご興味がある方はお知らせください。お申し込みいただいた皆様ありがとうございました。※ 大変お待たせしました! 以前ちょこっとご紹介した「エレメントでみる親子の特性診断シート」のモニター募集のお知らせです。 今回は気長にお待ちいただける方限定で5名様の募集とさせていただきます。 ちょこ、ちょこお問い合わせをいただいておきながら、あまり時間がとれなくて遅くなって

「もう少し様子をみる」が出来ない時代。すぐに調べられるのが良いとは限らない。

先日、療育の先生をしている友人達からこんな話を聞きました。 「このごろ焦りすぎのお母さんが増えている。」 すぐになんでも調べられる時代になったけれど、その便利さには弊害もありますからね。 ちょっと検索すればたくさんの情報が出てきますが、それらが我が子や自身の状況と一致するとは限りません。 それよりも、他のお母さん達と「ウチもそうなの」と情報交換したり、近所のおばちゃんが「子どもなんてそんなもんよ」と言ってくれる方が、よっぽど気が楽になることもあるけれど、なにせこのご時

私達には本当に真剣に考えなければいけないことがある。

子ども達の自殺が止まらない。 一度目の緊急事態宣言以降、学校に行けなくなっている子が結構いると聞いた。先生達もその対応に追われているそうだが、そもそもの問題だ。そもそも。。 学校に行っている子たちだって心が安定しているとは限らない。 心のケアが急務だが、必要なところに手が届かない。 何が出来るのか、どうしたら良いのか。。 考えたってどうにもならなくたって、考えよう。 アイデアを絞ろう。 もっと真剣に取り組もう。

やさしいきもち

今日は息子と友達を連れて交番へ。 「100円ひろいました!」 『100円ひろいましたー!』 2人が100円を掲げて交番に入っていくと、 若いおまわりさんは、「へっ⁈」と声をもらして私の方を見た。 「こういう経験も必要かと思って」 そう耳打ちをすると、おまわりさんは子供達に丁寧に説明しながら書類を作成し、帰りは私たちが見えなくなるまで見送ってくれた。 交番を出た2人は堰を切ったように話しだした。 「もう行かない!」 『オレも!』 「あんな面倒くさいなんて思わなかった

服よりも、靴よりも、「こども時代の経験」は大事

『おばちゃ〜ん、ワカナちゃん達がまたドロドロになって遊んでるよ〜』 私が子どもの頃、近所の子がこんな風に母に伝えに来てくれたことがあった。 水たまりのドロ水を長靴に汲んで、嬉々として頭から掛け合う私と弟を見た母は、私達を叱るどころか水たまりの外側で羨ましそうに見ていた近所の子にも「ママに謝ってあげるから遊びなさい!」と促したそう。 これは我が母の武勇伝。 当時の我が家はエレベーターのない5階建の4階。2人に水をかけるためにバケツを持って何往復もした母はさぞや

子ども達を守るには

子ども達が巻き込まれる痛ましい事件が後を絶たない。 ニュースを見るたびに胸が痛み、こうした事を書くにあたり母として、人としてどのような言葉を選べば良いのかわからない。 子どもが生まれてから、住んでいる自治体の情報配信メールに登録をしたところ、露出者、刃物を持った不審者、子どもへの声掛け、つけ回し、手を引っ張ったなどの情報が頻繁に届くようになってびっくりした。 今までは平和な町だと思っていたが、知らなかっただけのよう。 私達は目の前の事、情報として耳に入った事、知ってい

言葉よりも行動で示せ。だけど言葉も大事だよね!

小学4年生の女の子がこんな事を言っていた。 「先生なんてぜんぜん生徒の事を見ていない」 まあ、そうでしょう。 どんな素晴らしい先生でも、30数人の生徒を1人で逐一見ていることは難しい。 小学生になれば、伝えたいことは言葉にして自分からアプローチしていかなければならない。 自分の事は自分で。 自分から伝える。 これが子どもにとっての小学生の壁とも言えるでしょう。 小学生のお嬢さんの話を聞きながら、むかしむかしあるところでお世話になった部長の言葉を思い出していました。

母の日に「言わぬが花」を贈ったはなし

小学生の頃、「母の日」に初めて自分のお小遣いをかき集め、カーネーションを買いに行ったことがあった。 お花屋さんに並ぶ真っ赤なカーネーションの中に1つだけ目立つ真っ白な鉢。 レアだ!これにしよう‼︎ 母が喜ぶだろうと真っ白なカーネーションを買い、ワクワクしながら母に手渡した。 母は喜んだ!(ように見えた。) 大切に育ててくれた!!(ように見えた。) それから何年も経ち、何回目かの「母の日」が過ぎてから母は教えてくれた。 「白いカーネーションは亡くなったお母さんに贈