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今週の宙予報「着々とわが力をたくわえる人には、時は必ず来る。」

まだ若かりし頃、色々なことが視えるという人に、視てもらったことがあった。

「転機が来ているような気がするんです。」

そう伝えると、その人は私の後ろに立って、後頭部から肩あたりを、直接触れないように数回フワフワと撫でてから、こう言った。

「今は転機じゃありませんね。3年後には、今とまるで違う生活をしていますが… 」

それから3年後、確かに私には家族が増え、仕事、友人、住まい、朝起きてから寝るまでの行動全てが変わっていた、でも、いつが転期だったのかと考えてみると、やっぱりあの頃だったように思う。

何が起こるかわからないのが世の常とはいえ、ある日突然、ドラマのようにまるで違う生活に変わるなんて、実際はあまりない。ましてや結婚や出産なんて、すぐに出来るものじゃない。

今日のこと、明日のこと、目先のことで頭がいっぱいだったあの頃の私にとって、3年後はまだまだ遠い先のことのように思えた。けれど、3年後にどう変わっていたいのかを想像したあの日から、私はそのうちやめようと思っていた生活習慣を止め、そのうちやろうと思っていたことをやりはじめた。

だから、3年後にまるで違う生活に変われたんだと思うけど、どうかな。。

転機というのは、変わった時のことではなくて、自分が望む方向へ向かって準備をはじめた時には、もう転がり始めている。

準備すれば訪れるし、時がきたら動こうと思っているだけでは、なかなか訪れないと私は思う。

*

さて、太陽が乙女座入りして、夏から秋へと季節が移り変わっていく時期に入りました。

毎日、毎日、昨日よりも悪い状況が更新されていく今のようなご時世では、先のことなんて目が向かないかもしれないけれど、状況なんて季節のようにどんどん変わるもの。

今は、夏から秋へと心身のコンディションを整えていくことに専念して、粛々とやるべきことをやり、これからのために準備をしておくことが大事です。

こんな時だからこそ、隠していたことや、気づいていなかったことが、ひょっこりと顔を出して大変なことにならないように、少しでも気になることは、しっかりとメンテナンスしておきましょう。

特に日々のルーチンの見直しや、自分ケアは入念に!


また、自分にとって都合の良い情報を信じたくなったり、エビデンスのない誰かの話を間に受けて、必要以上に怖がったり、腹が立ったり、誰もが評論家になりやすい時でもあるので、情報を過度に取り込み過ぎないように。

私たちは、自分が知りたいことを知っただけで、世界を知った気になっていますが、それはホントの世界の現状ではありません。何か気になってしょうがない時には、携帯を置いて情報を取り込まないことも必要です。

焦らずに時を待ち、力を蓄えましょう。

そして、時がきたらしっかりと掴んでくださいね。

わるい時がすぎれば、よい時は必ず来る。
おしなべて、事を成す人は、必ず時の来るのを待つ。
あせらずあわてず、静かに時の来るのを待つ。
時を待つ心は、春を待つ桜の姿といえよう。
だが何もせずに待つことは僥倖を待つに等しい。

静かに春を待つ桜は、一瞬の休みもなく力をたくわえている。たくわえられた力がなければ、時が来ても事は成就しないであろう。

松下幸之助 


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