松尾芭蕉がヤベぇ
みんな、松尾芭蕉さんって知ってる?
すっげえエモいリリックを書く偉人なんだけど、この人がとにかくヤバい。
みんなたぶん、授業とかでなんとなく習ったことはあると思うんだけど、句を深く知れば知るほどヤベぇの。
松尾芭蕉の名トラックとして知られてるこの句
古池や 蛙飛び込む 水の音
これがマジヤベぇから、いまからそのヤバさについて説明するね。
情景が簡単にイメージできてヤベぇ
古池や 蛙飛び込む 水の音
これだけで、読み手の心に情景を思い浮かばせるのがヤベぇ。
俳句って17文字しかないのよ。たった17文字なのに、池があって、そこに飛び込むカエルの音が周囲に響いてる景色が想像できるのよ。ヤベぇ。
蛙が飛び込む音が響くくらいだから、周りもすげえ静かなんだろうな。
なに、17文字で聴覚まで操んの?ヤバくねえ?
Twitter何文字か知ってる?140文字。140文字もかけるのに、全然思ってること伝わらないじゃない。
「それは意味を履き違えてるのでは?」みたいなクソリプがバンバン飛んでくるじゃない。履き違えてねえわ。
Twitterですら苦しいのに、それよりもはるかに少ない17文字で、風景をビシッと切り取ってる松尾芭蕉さんパネェ。
シンプルなのがヤベぇ
この句、パッと見でわかるとおり、めちゃくちゃシンプルなの。
普通こんな景色見たら「うわ、エッモ……」ってなるし、その気持ちを伝えたくなるじゃない?
『古池や 蛙飛び込み エモエモのエモ』みたいな。
句に自分の思いを込めたくなるよね。
芭蕉さん、込めねえんだ。
ただ古池に蛙が飛び込んで、音がしましたよ。しか言ってねえの。すげえシンプル。
でも伝わるんだよ。エモさとか、どんな思いでその景色を見てるのかとか、しっかり伝わるのよ。
なんなら芭蕉さんは、少し暖かい春の陽の下で、古池のほとりにある岩に腰掛けて休憩しながらその蛙を見てるんだろうなあ……みたいな背景も浮かぶんだ。たった17文字で。
マジすげえよ。
蛙の使い方がヤベぇ
芭蕉さん、蛙の使い方がヤベぇの。
みんながもし蛙を使って俳句を作るとしたら、どんな風に書く?1回考えてみて。
鳴き声使うっしょ?
梅雨の中アマガエルがゲロゲロ鳴く姿とか、夜に人通りの無い道でウシガエルだけがブオーブオーと合唱してる姿とかを描くと思うんだ。
蛙って、鳴き声の印象がすげえ強いんだよ。
ところがどっこい。
芭蕉さん、蛙を池に飛び込ませるだけなの。
鳴かせないんだ。
……マジすごくない?
この句で『蛙=鳴く』という表現の固定概念をぶっ壊したのよね。まさに俳句界のデストロイヤー。俳句レボリューション。
結論、俳句すげえ面白い
俺はいままでこの俳句、ぶっちゃけ何がいいのかわからなかったんだ。授業で習って、なんとなく知ってただけ。
でも背景とか、句の作り方とかを知ると、めちゃくちゃ面白く感じたんよ。
もっといろんな句を読んでみたいって思ったね。
……まあ、今回紹介した芭蕉さんの俳句のすごいところは、ぶっちゃけ俺が気づいたんじゃなくて、下の本に書いてあったんだ。
この本すげえ面白いから、手にとって読んでみて。
じゃ、いまからおくの細道の聖地巡礼してくるわ。
バイビー
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