何回来ても、東京怖い。
今日は、とある打ち合わせを行うために、大阪から東京へと足を運んだ。
打ち合わせは16時からなので、それまではツイッターでお世話になっている方とカフェでお話しする予定だ。
約束の場所であるJR新宿駅へと足を運び、カフェで談笑。
15時前に解散するという完璧な運びを見せる。
さて、僕の目的地は『東大前駅』。新宿からだと都営新宿線というものに乗ればいいらしい。
ということでJR新宿駅から、都営新宿線の新宿駅へと向かう。
・・・・・・
・・・
遠い。
10分歩いても着きそうにない。
なにこれ、本当に同じ新宿?
まあいい。約束の時間まであと1時間もある。
そう思い途中でコンビニに寄っていると、都営新宿線に着くまでに20分かかった。
これはもう駅名を変えたほうがいいレベル。もしくは看板に書くレベル。
遠すぎ。
東大前駅までの所要時間は17分なので、同じ新宿駅という安心感に惑わされて、ギリギリまでカフェにいたら詰んでいただろう。早めに出てよかった。
ICカードで改札を華麗に通り抜け、目的地を間違えないように電車に乗り込む。
えーっと、3駅先の市ヶ谷駅で降りればいいんだな……
所要時間は……
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
「次は、ばくr……ネクストステイション……」
え?なんて?
もしかして降り損ねた?
そう思い、電車内の液晶を確認する。
そこには『馬喰横山』の4文字が。市ヶ谷はとっくの昔に通り過ぎていた。
僕は決して居眠りをしていたわけではない。スマホゲームに夢中になっていたわけでもない。
ただ稀に起こりうるランダムスキルの『電車の中でボーっとする』が発動してしまったのだ。
これは痛恨のミス。何分無駄にしたかわからないが、間に合わない可能性すら出てきた。
僕は慌てて、馬喰横山から東大駅前の乗り換えを検索する。
……なんちゅう駅名だこれ。馬喰横山て。誰が読めるの?
馬・喰う・横山と、変換機能をうまく使い入力する。ちなみに「ばくろよこやま」と読むらしい。誰が読めるの?
突然の難読地名に若干イライラしたが、検索の結果15時46分に到着することが判明し、胸をなで下ろす。
東大駅前から打ち合わせの場所まで5分なので、余裕で間に合うだろう。
市ヶ谷駅で南北線に乗り換える事さえミスらなければ大丈夫だ。
最近の乗り換え検索アプリは便利なもので、乗り換えの際は大体の徒歩時間を表示してくれている。
都営新宿線・市ヶ谷駅から南北線・市ヶ谷駅までは徒歩5分。これくらいなら余裕だろう。
そう思い、今度は記憶を飛ばすことなく、市ヶ谷駅を肉眼でとらえる。
さあ、乗り換えるぞ。
・・・・・・
遠い。
都営新宿線・市ヶ谷駅から南北線・市ヶ谷駅が遠い。
どこが徒歩5分だ。無理だろうが。
新天地で慎重に足取りを進めていた僕に、5分という時間はあまりにも短すぎた。
当然、僕が南北線・市ヶ谷駅に到着したころには、僕が乗る予定の電車は過ぎ去っている。なにこれ。
再度、慌てて乗り換えアプリで時間を調べる。
次の電車に乗ると、東大駅に52分着らしい。
目的地が東大駅から徒歩5分と考えると、ある程度余裕を持てる。
ただし、地上に出てから徒歩5分だろう。
ホームを歩く時間を考えると、実際にはギリギリになるかもしれないな。
そんなことを考えつつ、次の電車で東大駅前へと向かう。
「次は、東大駅」
ドアが開くと同時に、競走馬のごとくホームへと飛び出す。
足早に改札を探し、あらかじめ手に持っていたICカードで改札を通る。
さあ、出口はどこだ……
・・・・・・
遠い!!!!
地上への出口までが遠い。
なにこれ。間に合わない。詰んだ。
……ということで、目的地には16時1分に着いた。謝った。
何回来ても、東京怖い。
前回「東京怖い」と感じた記事はこちら。
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