生田戸肖

米澤穂信、スター・ウォーズREBELSが好き。 短歌に挑戦したいのにできない。

生田戸肖

米澤穂信、スター・ウォーズREBELSが好き。 短歌に挑戦したいのにできない。

最近の記事

長文はバズらないし、文庫本は高ぇ

Twitter(死ぬまでXとは呼ばない)の短い文章に慣れすぎた。 精神病をこじらせてから長い文章を一気に読めない。 スマホに慣れすぎた。動画に慣れすぎた。 好きな作家のシリーズ完結の新刊も一気に読めない。 というか文庫本ってなんか400~500円ぐらいの気軽な感じで読めるものだと思っていたのだが最近は700~800円ぐらいする気がする。 もう長い文章を読むのって本当に一握りの人間なのかも知れない。 本も売るのは大変なのだろう。そうすると高くせざるを得ないのかな。

    • 2024年4月26日

      朝早く起きた。川沿いの散歩コースをシャツで歩いた。 今日は暑くなる予報だったが朝はまだ寒かった。 歩いてるときえらくポジティブな気分になった気がするが、全然内容を思い出せない。 脳みそで考えたことを文字にして記録してくれる世界が待たれる。 私は就労移行支援に通っている。統合失調症という病気で障害者手帳を持っているからだ。 もうこの統合失調症というアイデンティティーも捨てたいな。 就労移行支援ではパソコンスキルを勉強している。 相談もできてスッキリした。 今日はちょっと特別な日

      • 学歴は大事だが、全てではないという問

        私は学歴は大事だが全てではないと思っている。 だがこの話をするにあたって自分の状況と学歴を言わなければならない。 「学歴は大事だが、全てではない」これを言うには東大でも出てなければ言えないだろう。 安心してください。現在無職(ずーっと無職、希望を込めて現在無職)の一浪F欄大学卒が語っている。つまり戯言である。 ここで読むのをやめた読者が大半だろうが、残ってくれたみなさんありがとうございます。 学歴が大事な理由。それはそれなりに勉強してきたということの証明ではないだろ

        • ガチャは欲しい物が出るまで回すしかない

          人生はクソゲーで運ゲーだ。 人は生まれながらに不平等だ。 親ガチャ、職場ガチャ、上司ガチャ。 あらゆるガチャに溢れている。 しかし皆平等に運で人生が決まっていて、最後は死ぬ。 これだけは確かだ。 そうなると人生というのは配られた手札の中から最善手を出し続けるしかないということになる。 ソシャゲでどうしても欲しいキャラがいた時、人は課金してそのキャラが出るまで引いてしまったりする。 少ない確率の希望なのに、なぜか私のもとには次の10連で来ると信じてガチャを回す。

        長文はバズらないし、文庫本は高ぇ

          境界線を引くな!

          人間はこの混沌とした世界に補助線を引くために今日も境界線を引く。 男、女。障害者、健常者。陰キャ、陽キャ。芸能人、一般人。 分類したほうが理解しやすいし便利だ。 男って。女って。うっわ陰キャじゃん。 嗤うやつは嗤われる覚悟のあるやつだけにして欲しい。 SNSには今日も主語デカ文が飛び交う。 昨今、人間を男女の二項対立だけで分類するのには無理があるということが露呈して久しい。 境界線やカテゴリーなんてものは非常に曖昧だ。 大谷翔平と私を分けるものはなんだろうか?

          境界線を引くな!

          汚い花束

          命を刈り取った死体の束を綺麗だ綺麗だと愛でている人間のなんと汚きものと思う一方で、花束を見て綺麗だなと思う心は最高に美しいような気がする。 花束を送るというちょっとフィクションぽ過ぎる行為はなぜだか素敵な気がする。 少しグロテスクなような綺麗な行為。 なんか人生なような気がしたのだ。

          汚い花束

          インターネットは救いなのか、拡声器なのか

          インターネットは救いなのだろうか。 私は非常に友達が少ない。 人間嫌いと人見知りと傷つきやすさという言い訳と傲慢さのせいで友達が少ない。 友達が欲しいと思ってTwitterという名のSNSをやっていた。 楽しくしゃべれる相手はできた。 しかしそれは本当に救いなのだろうか。 私は人生の半分以上を精神病に費やした。 非常に無駄な時間を過ごし、自己の形成に失敗している。 音楽はわからないし、楽器も弾けないし、絵も描けないし、勉強もできない。 没個性と呼ぶことすら失礼な無というか虚無

          インターネットは救いなのか、拡声器なのか

          承認欲求のいいね漬け

          SNSでいいねをもらうとなぜだかちょっとうれしい。 自分の投稿が何かよかった気がしてくる。 そしてだんだん他人の「いいね」に寄っていく。 こうしたほうが「いいね」をもらえるんじゃないか? あっこれつぶやくと「いいね」をもらえそう!! そんな視点で人生を見てしまう。 しかしそれは本当に自分の人生を生きているのだろうか? NHKの「100分de名著」という番組がある。 週1回月曜日の夜に教育テレビで放送しており、全4回に渡って1ヶ月かけて1つの歴史的名著を専門?の人が解説してく

          承認欲求のいいね漬け

          あることないことイカサマパーティー

          正直者がバカをみて 約束は必ず破られる 裏切り者が成功し 嘘のうまいやつが成り上がる そうさ全てはイカサマパーティー 乱痴気騒ぎのリズムに乗って カテゴライズできない踊りで 踊り明かそう 誰かが誰かを叩いて 素敵なドラムのリズム 出る杭をスティックにして 叩け叩け あることないこと叩きまくれ 御社が第一志望ですと百社に言って 面接は演技力テスト 求められた役割演じて イカサマパーティー それが俺の第一党

          あることないことイカサマパーティー

           人間アレルギー

          私は猫を見るのが好きだ 猫って癒やされるよね でも私は猫アレルギーだ 心は求めてるのに体は拒絶する 幼稚園の時、幼稚園で飼っていたうさぎを触って帰ったら 目が痒く鼻水が止まらなかった 好きなものを愛でられない ペットを飼うことはもうしたくない 幼稚園の頃ハムスターを飼ったことがある ろくに飼育の方法も調べずに昼間にかごから出して遊び ろくに世話もせず寒い部屋に放置した 当然のごとくハムスターは早死した 本当に無責任な結果なのにわたしは悲しくて泣いた 私は命に対して責任が持

           人間アレルギー

          飛蚊症

          みんなは飛蚊症って知ってる 透明なミミズみたいなのが宙を舞っているように見えるやつ あれって目の中の硝子体のにごりなんだってさ ボクはあれはボクにしかみることのできない細菌かなにかで それはボクの特殊能力かと思っていたんだ でもそれは飛蚊症というらしい 生まれつきのやつの方だからあまり害はないだろうけど ようは病気ってことさ 正体がわかってしまった途端に魔法は解けて ボクは能力者から病人へと変わる いつだって本当の名前なんてものは知らないほうがいいんだ 一度知ってしまうともう

          正常の範囲が狭すぎる

          この世は正常の範囲が狭すぎる そのせいで街には異常者が溢れ出す 気分がよくなるお薬をおくれ 障害者になるには障害者に難しい手続きを踏んでください これが現代の踏み絵 結婚や家を買うなんてもはや選ばれし英雄にしかできない神話 多様性と生産性という名の地獄で踊ろう まともな方法じゃもう幸せになれない 不幸自慢のバトルが勃発 そりゃ世界の裏の支配者のせいにもしたくなる こんなのは長めのツイートでいいっていうかもしれないけど それじゃダメなんだ 手作りのお守りを握りながら 薬という名

          正常の範囲が狭すぎる

          ジャンプ主人公の生活にはトイレ掃除がない

          嘘をつくのがうまい少年が小説家になるように 描きたいものしか書かないから美しい ジャンプ主人公の人生にはトイレ掃除はない 人生はもっと汚いはずだろ? フィクション野郎が溢れてやがる 他人の目を気にしていい子ぶりっ子 プライドチョモランマ みんな自分が一番まともだと思っている それでいいだろう? いいねの数を競って 誰かの人生のレプリカ ボクはモブになりたいんじゃない 誰かの模造品なんてまっぴらだけど オリジナルになるような個性はなくって ジェネリッ

          ジャンプ主人公の生活にはトイレ掃除がない

          なんでもない4/9

          今日はなんだか日記を書かなきゃいけない。 そんな気分になっちまったんだ。 今日は5:30ぐらいに目が覚めちゃったんだ。 君が聞いたらおじいちゃんかよというかも知れない。 でも睡眠薬を飲まないと寝れないせいで逆説的にだけど僕は規則正しい生活を強いられているんだ。 昨日の夜、僕は花粉症の薬を飲まなきゃと思ったんだ。 でも頭の中で薬、薬と唱えていたら僕のポンコツな頭は間違えて睡眠薬を飲んじゃったわけさ。 だから僕は人と通話したかったのに寝ることになっちゃったんだ。 いつもより就寝が

          なんでもない4/9

          【ネタバレあり】『黒牢城』は別に特別じゃない

          ※この記事は米澤穂信作品のネタバレに近いものが多数含まれます。 タイトルが大いに挑発的になってしまったがこれが私のいいたいことにぴったりだ。 米澤穂信さんの『黒牢城』が第166回直木賞を受賞した。 ちょうどいいからその時期にラジオに送ったメールを引用しよう。(採用はされなかった。) わたしのオススメしたいものは推理小説家の米澤穂信さんです。 1月19日に発表になった第166回直木賞を『黒牢城』(こくろうじょう)という作品で受賞したので最近耳にすることも多いかもしれませ

          【ネタバレあり】『黒牢城』は別に特別じゃない

          小説『黒冬』

          ◆ 現在  電気のついていない部屋の天井を眺めていた。今日もまた眠れない。  過去の日々が頭の中にちらついて、胸の奥の奥あたりをキリキリと痛めつける。  朝が来た。寝られていないなど関係ない。仕事に行かなければならない。炊きたてのごはんをお椀によそう。大根と厚揚げをぶっこんで味噌を溶かした味噌汁を塩をふった目玉焼きといっしょに食卓に運ぶ。テレビで今日のニュースと天気を見ながら、それらをただエネルギーに換えるべく、胃に流し込んでいく。  ワイシャツにアイロンをか

          小説『黒冬』