サポートラインとレジスタンスライン
GOLDをサポートするテクニカル分析
GOLDに強気、という投稿が続いています。
本日は、その論拠となるテクニカル理論を、数点挙げたいと思います。
①ダブルボトム
まず、現在のNY金のチャートをご覧ください。
下に太く赤い線を引きましたが(1674ドルのところ)、3月の前半に一度ここで底を打っているのがわかるでしょうか?
しかし、3月までずーっとNY金は下げトレンドだったため「いやいや、金利のつかない金なんて売りでしょう」と再度下げ始めます。
しかし、その下げのパワーもやや出尽くして、3月末に再度1674ドル付近で跳ね返されています。
こういうチャートの形を「Wボトム(ダブルボトム)」と言います。
さらに、もう1回下げにチャレンジする「トリプルボトム」もありますが、もし仮に、現在のチャートの形から下げ始めても、それをトリプルボトムとは言わないでしょうね。
今回はWボトムで終わりです。
そして、Wボトム、トリプルボトムは底打ちのサインと言われています。
つまり、もう下げのパワーは枯れた、つまり、上がるしかない、という話です。
②ネックライン
さらに、「Wボトムで金が上がるぞー!」と思っても、再度弾き返されるケースもあります。
その弾き返される基準が、"W"の真ん中の山のてっぺん(という表現でわかるかな…)で、それをネックラインと呼びます。
上のチャートを再掲すると、ここです。
この1753.4ドルのラインをネックラインと言います。
ここで弾き返されるケースと突き破るケースがあり、その勝負は4月の前半に行われていました。
そうして金色で丸を2つ付けたうちの、左の丸の部分、ここでネックラインを突破、金はいよいよ上昇転換!のサインが出たわけです。
③レジサポ転換(リターンムーブ)
さらに、必勝パターンは続きます。
それがレジサポ転換と呼ばれるものです。
これは、つまりネックラインが今までは金の上値を押さえつけていた(レジスタンス[抵抗]していた)ものでしたが、上述の金丸で価格がネックラインを突き抜け、さらに、次に下がった時は逆に下値を固めた(サポート([指示]した)ことになります。
それが2つ目の金丸の部分です。
このレジサポ転換はチャート分析の必勝法のひとつです。
④三役好転
もうこのあたりから「金はトレンド転換なされたのでは?」と考える人が多いはずで、このあたりから買っている人は多いはずです。
しかし、いくらチャート上は買いのサインが出ても、「ダマシ」と呼ばれるフェイクである可能性は捨てきれません。
そんな方は一目均衡表でいうところの三役好転まで待ったほうが無難です。
三役好転とは
(1) 転換線が基準線を逆転する
(2) 遅行スパンが価格を上抜く
(3) 価格が雲を抜ける
この3条件を満たした時を言うのですが、転換線とは?基準線とは?遅行スパンとは?を覚えるのが大変な方は、ざっくり「価格が雲を抜けたら三役好転」と思ってもらっていいと思います。
そして、それがなされたのが5月3日。
そして、完全に抜けきったのが5月6日、というわけです。
そして、今日が5月11日。
チャート分析派に言わせれば、ここで買わずにいったいどこで買うの?というほど無双状態です。
どこまで金は上がるのか
当面、NY金が目指すのは1月6日の高値、1962.5$でしょうね。
ここでいったん上値を押さえられるかもしれませんが、そこまでは遮るものは何もない。
上昇あるのみ、に見えます。
和亀
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