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【トルコリラに関する考察】

今年の8月からトルコリラをロングしています。その理由を以下にまとめます。

■10,000通貨のインパクトについて
例えば、ドル円150円を1lot=10,000通貨保有していて、1%ドル円が下がれば1.5円の下落。つまり、15,000円のマイナスです。

次にトルコ円5.3円を1lot=10,000通貨保有していて、1%トルコ円が下がれば0.053円の下落。つまり、530円のマイナスです。

つまり、同じ1lot、同じパーセンテージの下落でもその投資に与える影響は28.3倍(15,000円÷530円)異なるわけです。

■ATRはどれくらい違う?
それでは、ドル円のATRとトルコ円のATRはどれくらい違うかというと、10月28日現在ドル円が0.738円でトルコ円が0.062円円です。

例えば、投資余力が1,000,000円だとした場合、1N(1%のリスク)の計算式は、
・ドル円 10,000円÷0.738円÷10,000通貨=1.35lot
・トルコ円 10,000円÷0.062円÷10,000通貨=16.12lot となります。

つまり、トルコ円の方がドル円よりも10.75倍(16.12÷1.35)lot数でリスクを取らないといけません。

■小結
1%下落時のリスクはドル円が28.3倍高い、lot数でカバーするリスクはトルコ円が10.75倍高い。
つまり、ドル円よりトルコ円のほうが2.63倍リスクが低いということになります。
(28.3÷10.75)

■さらにスワップを考慮
仮に毎月0.1円トルコリラが下落していくとしたら、10ヶ月後には4.3円になっています。 そうなると、1%の下落は0.053円から0.043円に減っている、つまり10,000通貨あたりのリスクが18.9%下落(0.043÷0.053)することがわかると思います。
もちろん、4.3円のほうがリスクが少ないです。

■為替差損は?
しかし、それだと為替差損が出るじゃないか、という話なのですが、幸い現在のトルコ円は毎月0.1円のスワップがでているのです(IG証券やくりっく365で運用した場合)。
※2023年9月までの平均
 ・IG証券:1408円
・くりっく365:1053円

つまり、9月・10月にトルコ円は0.1円ずつ下落しましたが、上記の考え方で捉えるなら実質マイナスなしでリスクが延々と下がっているという願わしい状況なのです。

■結論
為替が0円になることはない以上、トルコリラはどれだけ下落してもあと5.3円なのです。
つまり、この0.1円の追撃ゲームは最高で53ヶ月しかないのです。
(もちろん為替が下がればスワップポイントも下がるので上記の計算式が完全に当てはまるわけではありません)

というわけで結論は、我々が祈るべきことは「0.1円ずつ下落して私達のポジションを毎月強く育ててください」ということになるわけです。

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